日本人のための国史叢書
日本人のための国史叢書(にほんじんのためのこくしそうしょ)は、1960年代に日本教文社で刊行された日本史の叢書で全17巻。
概要
編集終戦・占領による多大な反動と虚脱の中で、最も極端に、加えて根強く滲透した災禍の一つに、ゆがめられた歴史教育がある。その結果もたらされた祖国蔑視・人間不在の公式主義(階級闘争・唯物史観)など思想の歪みを是正し、民族と国家の淵源、先祖の偉業、国史を貫く独自の精神を探りつつ、祖国の真の姿を再発見し認識と誇りを高めるために企画された[1]。1965年(昭和40年) - 1967年(昭和42年)に出版。一部は他社も含め改訂刊行された。
巻目
編集巻番号 | 書名 | 執筆者名 | 発行年 |
---|---|---|---|
1 | 民族の生命の流れ : 日本全史(上) | 村尾次郎 | 1965 |
2 | 満州事変 | 中村菊男 | 1965 |
3 | 天皇と国のあゆみ | 肥後和男 | 1965 |
4 | 大アジア主義と頭山満 | 葦津珍彦 | 1965 |
5 | 戦記物語の女性 | 浅野晃 | 1965 |
6 | 維新前夜 : その一つの流れ | 荒川久寿男 | 1965 |
7 | 明治維新 | 鳥巣通明 | 1965 |
8 | 民族の生命の流れ : 日本全史(下) | 村尾次郎 | 1965 |
9 | 建武中興 | 久保田収 | 1965 |
10 | 平安時代の文化 | 藤木邦彦 | 1965 |
11 | 上代の日本人 | 森田康之助 | 1965 |
12 | 僧兵と武士 | 平田俊春 | 1965 |
13 | 水戸光圀 | 名越時正 | 1966 |
14 | 安政の大獄 : 井伊直弼と吉田松陰 | 永江新三 | 1966 |
15 | 大化改新 | 時野谷滋 | 1966 |
16 | 戦後の精神史 | 原敬吾 | 1967 |
17 | 中国から見た日本 | 河上光一 | 1967 |