日本交通 (大阪府)
日本の旅客自動車運送事業者
(日本交通 (大阪)から転送)
日本交通株式会社(にほんこうつう、英:Nihon Kotsu Co.,Ltd.)は、大阪府大阪市西区新町3丁目14番13号に本社を置き、大阪府・兵庫県・奈良県でバス・ハイヤー・タクシーの各事業を中核に総合交通サービスを展開する旅客自動車運送事業者である。略称は「日交(にっこう)」。 タクシー事業では大阪府内最大規模。朱色の楕円に「日交」の文字が入ったシンボルマークが目印。
日本交通・高速バスと貸切バス | |
種類 | 株式会社 |
---|---|
略称 | 日交、大阪日交 |
本社所在地 |
日本 〒550-0013 大阪府大阪市西区新町三丁目14番13号 |
設立 | 1926年3月(澤タクシー) |
業種 | 陸運業 |
法人番号 | 8120001049042 |
事業内容 | 乗合バス事業、貸切バス事業、タクシー事業 他 |
代表者 | 代表取締役社長 澤志郎 |
資本金 | 2億8,700万円 |
売上高 | 119億円(2007年3月)(日交グループ370億円) |
従業員数 | 1,300人(日交グループ4,400人) |
主要株主 | 日本交通 (鳥取県) |
主要子会社 | 日交シティバス、京都交通 他 |
関係する人物 | 澤春蔵(創業者) |
外部リンク | http://www.nihonkotsu.co.jp/ |
ガンバ大阪、セレッソ大阪、大阪エヴェッサのオフィシャルバスを持っており、高速バスと兼用している。そのため高速バスの路線網を展開する鳥取県内でも時々、この車両を見かけることがある。
歴史
編集- 1926年(大正15年)3月 澤春蔵(鳥取県岩美郡大岩村(現在の岩美町)出身)が澤タクシーを創業。
- 1941年(昭和16年)2月28日 澤タクシーを母体として戦時統合により日本交通を設立。
- 1953年(昭和28年)9月 大阪で貸切バス事業を開始。
- 1964年(昭和39年)10月 全国初のトイレ付観光バスを導入。
- 1966年(昭和41年)3月 グループ会社である日本交通 (鳥取県)が山陰特急バス運行開始(米子~倉吉~鳥取~大阪間)。
- 1975年(昭和50年)3月 大阪で特定バス事業を開始。
- 1995年(平成7年) 8月 大タクを傘下におさめる。
- 1998年(平成10年)12月21日 日本交通 (鳥取県)から大阪支社を移管。山陰特急バスの運行に参入。
- 2000年(平成12年)12月 関西空港リムジンを傘下におさめる。
- 2005年(平成17年)4月 京都交通を傘下におさめる。
- 2007年(平成19年)8月 リーガロイヤルホテルより子会社のリーガロイヤルリムジン(ハイヤー部門)の株式を100%取得し傘下におさめ、エクセル・リムジンサービスとして社名変更し、事業を開始。
- 2010年(平成22年)12月13日 - 弁天町バスターミナル廃止(営業は前日の12日まで)。
- 2011年(平成23年)12月 貸切バス安全性評価認定制度の認定を受ける。
- 2012年(平成24年)12月20日 - 西日本ジェイアールバスと車両調達の受委託契約を締結[1]。
営業所(車庫)の所在地
編集タクシー
編集本社、港、平野(廃止)、東住吉の各営業所はなにわナンバー、池田、豊中、吹田の各営業所は大阪ナンバー、堺営業所は堺ナンバー(ただし、2006年10月6日以前に登録された車両は和泉ナンバー)、泉佐野営業所は和泉ナンバー、尼崎営業所は神戸ナンバー、京都営業所は京都ナンバー。
- 本社営業所(日本交通株式会社大阪と共用)
- 港営業所(日本交通株式会社大阪)
- 大阪府大阪市港区弁天二丁目10番6号
- 平野営業所(廃止)
- 大阪府大阪市平野区喜連東三丁目11番45号
- 東住吉営業所
- 大阪府大阪市東住吉区杭全五丁目13番12号
- 池田営業所
- 大阪府池田市住吉二丁目13番2号
- 豊中営業所(吹田交通株式会社と共用)
- 大阪府豊中市庄内宝町二丁目10番1号
- 吹田営業所(吹田交通株式会社)
- 大阪府吹田市泉町三丁目19番9号
- 堺営業所(堺日本交通株式会社)
- 泉佐野営業所
- 大阪府泉佐野市中町四丁目5番25号
- 尼崎営業所(日本交通株式会社(兵庫))
ハイヤー
編集各営業所所属のハイヤー車(大型国産高級車)も複数、保有している。
バス
編集弁天、港の各営業所はなにわナンバー、東大阪営業所は大阪ナンバー、神戸、兵庫の各営業所は神戸ナンバー、奈良営業所は奈良ナンバー。
主なターミナル
編集- 弁天町駅
- JR難波駅(大阪シティエアターミナル)
- 梅田駅(阪急三番街高速バスターミナル乗り入れ)
- 新大阪駅
- 関西国際空港
- 三宮バスターミナル(ミント神戸1F)
路線
編集高速バス
編集詳細な運行案内および発券業務・共同運行に関する事項は、当該記事および#外部リンクの日本交通サイトを参照のこと。
- 山陰特急バス(大阪・神戸 - 鳥取線・昼行便)
- 山陰特急バス(大阪・神戸 - 鳥取・倉吉線・夜行便)
- 山陰特急バス(大阪・神戸 - 倉吉線・昼行便)
- 弁天町・なんば(OCAT) - 倉吉バスセンター
- 山陰特急バス(大阪 - 米子線・昼行便)
- USJ/弁天町・なんば(OCAT)/阪急梅田駅(阪急三番街高速バスターミナル) - 米子営業所・境港駅
- 山陰特急バス(大阪・神戸 - 米子線・夜行便)
- 弁天町・なんば(OCAT)・三宮バスターミナル - 米子営業所
空港リムジンバス
編集詳細な運行案内および発券業務・共同運行に関する事項は、当該記事および#外部リンクの日本交通サイトを参照のこと。
過去の路線
編集車両
編集- タクシーはトヨタ自動車製を使用する。創業時は自社工場でタクシーを製造していたこともある。塗装は黒1色で日交のマークが付く。
- バスは、三菱ふそう製がメインだが、グループ会社を含め、現在は国内4メーカー(他に日野自動車、いすゞ自動車、日産ディーゼル(当時、現「UDトラックス」))が揃う。
車両無線番号
編集バス
編集日交グループ近畿地区各社(日本交通 (大阪府)・日交シティバス・京都交通)のバス車両には各営業所別に車両無線番号が割り振られている[3]。
- 東大阪営業所 100 - 170番台
- 奈良営業所 180 - 190番台
- 弁天営業所(日交シティバスを含む) 300 - 390、700 - 790、950 - 990番台
- 港営業所 500 - 590番台
- 神戸営業所・兵庫営業所(日交シティバスを含む) 600 - 690番台
- 京都交通 800番台
- 舞鶴営業所 800 - 860番台
- 福知山営業所 870 - 890番台
転属を行った場合は無線機の番号も変更される。
-
出発を待つ、山陰特急バス(過去の車輌)
-
貸切車の中二階建バス(過去の車輌)
-
神戸営業所で並ぶ、最新の高速車
-
最高級貸切車(2列)・グリシエント
-
高級貸切車(3列)・シュプラン
関連会社
編集- 日交シティバス(株)
- 日本交通(株)大阪
- 堺日本交通(株)
- 大タク(株)
- 関西空港リムジン(株) ※以前は全日空グループ。
- (株)エクセル・リムジンサービス ※以前はリーガロイヤルホテルグループ。
- 吹田交通(株)
- 日本交通 (神戸市)(株)
- 日本交通 (三田市)(株)
- 日本交通 (豊岡市)(株)
- 日本交通 (京都市)(株)
- 日本交通 (福知山市)(株)
- 京都交通 (舞鶴)(株)
- 日本交通 (鳥取県)(株)
- 鳥取自動車(株)
- 中央タクシー(株) (鳥取県)
- 倉吉交通(株)
- 日野交通(株)
- 西伯タクシー(株)
- 日本交通 (島根県)(株)
- 島根日本交通(株)
- (株)クラウンタクシー (島根県)
- 鳥取県中央自動車学校
- (株)日交トラベル (大阪市)
- (株)日本交通旅行社
- 鳥取砂丘大山観光(株)
- 日交商事(株)
- 日交整備(株)
過去の関連会社
編集- 日交協和(株) (和歌山市)
同名の会社について
編集- 現地での通称は日交(にっこう)であるが、上記3府県をはじめ、創業者の出身地である鳥取県や島根県、京都府、兵庫県にも同名の法人が個別にグループ企業として存在するため、部内では区別のため大阪日交とも称される。
- 東京都にある日本交通(通称「日交」。桜に「N」マーク)は沿革、資本関係、人事交流など一切無関係の別会社である〈オーナーは川鍋家〉。ただし、タクシーチケットの一部は相互に使用ができる。2014年には東京の日本交通が大阪に子会社を設置して進出したため、同名の別グループ(東京の川鍋一族系と関西および山陰の澤一族系)が競合する形になった。混同を避けるため東京(川鍋)側が商号を「東京・日本交通株式会社」としたほか、川鍋側のグループ(買収および提携)に入った関西地区の各社により「日本交通グループ関西」を形成している。
- 名古屋市にあった日本交通は、地元の毎日タクシーグループ傘下にあり、全く関係がない。2022年4月をもって同グループの毎日交通を存続会社にタクシー事業4社を統合し毎日タクシーグループ株式会社に改めたが、2024年1月に自己破産し倒産した。
- そのほか、宮城県(グリーンキャブ仙台支社が運営する日交タクシー)、山口県、福岡県(いずれも日本交通産業が運営する日本交通)、沖縄県(日本交通)にもあるが全く関係ない。
参考文献
編集- 「開業20周年記念 山陰特急バスのすべて」(日本バス友の会関西支部・1987年)
- バスラマ・インターナショナル32号「ユーザー訪問 日本交通」(ぽると出版・1995年)
- バスラマ・インターナショナル34号「少し昔の日本交通バス」(ぽると出版・1996年)
- 年鑑バスラマ1999-2000「国内バス1年間の動向」(ぽると出版・1999年)
- バスラマ・インターナショナル131号「バス事業者訪問155 日本交通/京都交通」(ぽると出版・2012年)
脚注
編集- ^ “西日本JRバス 車両調達を柔軟に”. 交通毎日新聞社 (2013年1月23日). 2013年5月9日閲覧。
- ^ 鈴木文彦「Bus Corner バス全国情報」『鉄道ジャーナル』No. 345、鉄道ジャーナル社、1995年7月、pp. 146。
- ^ 『バスラマ・インターナショナル』 131号、ぽると出版(原著2012年4月25日)。ISBN 978-4-89980-131-3。「バス事業者訪問155 日本交通/京都交通」