日本テレビ火曜9時枠連続ドラマ
日本テレビ火曜9時枠連続ドラマ(にほんテレビかようくじわくれんぞくドラマ)は、過去6期に渡って日本テレビ系列で、毎週火曜日21時台に放送されていたテレビドラマの枠である。
概要
編集1973年までは放送枠もまちまちで、しかもプロ野球中継(当時の枠は20:00 - 21:30→21:26)のためにその対応枠で中断したり、仮にプロ野球シーズン中に継続しても休止になる事が多かった。
1973年10月からは1時間枠として定着。2年間にわたって大型予算による史劇や時代劇を放送していたが、1975年10月期の『はぐれ刑事』以降は主に男性向けの刑事・娯楽アクションもの中心の編成となり、特に『大都会』は作品カラーを変えながら3シリーズが制作され、終了後もテレビ朝日系の『西部警察』にそのフォーマットが引き継がれるヒット作となった。また、松田優作の代表作の一つとして知られる『探偵物語』も放送されている。しかし、『大激闘マッドポリス'80』の不振以降はスタンスが定まらなくなり、結果として1981年10月の改編で火曜日のドラマ枠の抜本的な見直しがなされ「火曜劇場」と放送枠を統合、2時間ドラマ枠『火曜サスペンス劇場』に引き継がれることになった。なお下記の作品リストの通り、いずれの作品も外部のプロダクションが制作を手がけている。
なお、前述のように放送当時は火曜夜10時枠にも連続ドラマ枠『火曜劇場』があったため、連続ドラマ枠が2つ連続していた(2015年3月までのフジテレビの編成と同様)。さらにその前には時代劇枠も存在していた。その上最末期の1981年2月 - 4月には、19:00にも海外ドラマ『がんばれ!ブーマー』が存在しており、19:30のクイズ番組『それは秘密です!!』を除いて、3時間半もドラマが放送されていた(しかも本枠の『炎の犬』、19:00の『ブーマー』と、犬物ドラマが2本編成)。
『火曜サスペンス劇場』以降の火曜夜9時枠は26年間に渡り2時間ドラマ枠という形でレギュラードラマ枠を維持していたが、末期には『火サス』から『DRAMA COMPLEX』『火曜ドラマゴールド』と改題するにつれて往年の力を失い、2007年春の改編期をもって2時間ドラマ枠が廃止されることとなった。また後番組として『週刊オリラジ経済白書』が開始されたことにより、火曜夜9時枠は34年ぶりにバラエティ枠に移行し、2023年現在は『ザ!世界仰天ニュース』が放送されている。
放送作品一覧
編集第1期
編集- ダイヤモンド捜査網(1962年10月 - 12月) - 海外作品。ここから21:00~21:30。
第2期
編集- がめつい奴(1964年2月4日 - 3月31日)
- 保安官ワイアット・アープ(第2シリーズ)(1964年4月 - 9月) - 海外作品。日曜21:00に移動。ここまで21:00~21:30。
- 男ありて(1964年10月 - 12月) - 21:00 - 22:00。
- アッちゃん(1965年1月12日 - 7月27日) - 再び21:00 - 21:30。水曜19:00に移動。
- パパのおくりもの(1965年8月 - 1966年1月)
第3期
編集- ぼくのお母さん(1966年10月4日 - 1967年3月28日) - ここまで21:00~21:30。
第4期
編集- ローンウルフ 一匹狼(1967年10月 - 1968年3月) - 21:00~21:56。30分繰下げ。
第5期
編集- 鉄平と順子(1972年10月3日 - 1973年1月16日) - 三度21:00~21:30。
第6期
編集枠は全て21:00~21:54(1975年9月までは21:55終了)。
タイトル | 放映期間 | 話数 | 制作会社 | 出演者 |
---|---|---|---|---|
水滸伝 | 1973.10.2~1974.3.26 | 26 | 国際放映 | 中村敦夫、土田早苗、丹波哲郎、大林丈史、佐藤慶、山村聡、ハナ肇 |
花の生涯 | 1974.4.2~1974.9.24 | 26 | 平幹二朗、山本陽子、本阿弥周子、浜田寅彦、武原英子、加藤嘉 | |
鞍馬天狗 | 1974.10.1~1975.3.25 | 26 | 東宝 | 竹脇無我、水野久美、佐野浅夫、若林豪、成田三樹夫、古谷一行 |
剣と風と子守唄 | 1975.4.1~1975.9.30 | 27 | 三船プロダクション | 三船敏郎、中村敦夫、斉藤こず恵、赤塚真人 |
はぐれ刑事 | 1975.10.7~1975.12.30 | 13 | 俳優座映画放送 国際放映 |
平幹二朗、沖雅也、夏純子、田中邦衛、火野正平、小沢栄太郎 |
大都会 闘いの日々 | 1976.1.6~1976.8.3 | 31 | 石原プロモーション | 渡哲也、仁科明子、篠ヒロコ、神田正輝、佐藤慶、石原裕次郎 |
いろはの"い" | 1976.8.10~1977.3.29 | 34 | 東宝 | 竹脇無我、黒沢年男、藤岡琢也、寺尾聰、高品格、金子信雄 |
大都会 PARTII | 1977.4.5~1978.3.28 | 52 | 石原プロモーション | 渡哲也、松田優作、高品格、小野武彦、丘みつ子、石原裕次郎 |
大追跡 | 1978.4.4~1978.9.26 | 26 | 東宝 | 加山雄三、藤竜也、沖雅也、柴田恭兵、長谷直美、渡辺文雄 |
大都会 PARTIII | 1978.10.3~1979.9.11 | 49 | 石原プロモーション | 渡哲也、寺尾聰、星正人、高品格、小野武彦、石原裕次郎 |
探偵物語 | 1979.9.18~1980.4.1 | 27 | 東映芸能ビデオ | 松田優作、成田三樹夫、山西道広、竹田かほり、ナンシー・チェニー |
大激闘マッドポリス'80 | 1980.4.8~1980.7.22 | 16 | 東映 | 渡瀬恒彦、梅宮辰夫、志賀勝、片桐竜次、中西良太、堀川まゆみ |
特命刑事 | 1980.7.29~1980.9.30 | 10 | 東映 | 渡瀬恒彦、梅宮辰夫、桜木健一、志賀勝、片桐竜次、中西良太 |
警視-K | 1980.10.7~1980.12.30 | 13 | 勝プロダクション | 勝新太郎、奥村真粧美、川谷拓三、北見治一、小池朝雄、中村玉緒 |
炎の犬 | 1981.1.6~1981.3.31 | 13 | 三船プロダクション | 三ツ矢歌子、高橋悦史、夏江麻岐、松田洋治、平泉征 |
プロハンター | 1981.4.7~1981.9.22 | 25 | セントラル・アーツ | 草刈正雄、藤竜也、柴田恭兵、名取裕子、小川真由美、宍戸錠 |
関連書籍
編集- 山本俊輔・佐藤洋笑『NTV火曜9時 アクションドラマの世界 「大都会」から「プロハンター」まで』DU BOOKS ISBN 4907583346
関連項目
編集日本テレビ系 火曜21時台前半枠 | ||
---|---|---|
前番組 | 番組名 | 次番組 |
プロ野球中継
(20:00~21:30) |
日本テレビ火曜9時枠連続ドラマ
(1962年10月 - 12月) |
ワンマンショー
|
日本テレビ火曜9時枠連続ドラマ
(1964年2月~9月) |
||
日本テレビ系 火曜21時枠 | ||
日本テレビ火曜9時枠連続ドラマ
(1964年10月~12月) |
||
日本テレビ系 火曜21時台前半枠 | ||
日本テレビ火曜9時枠連続ドラマ
(21:00~22:00) ※『男ありて』 |
日本テレビ火曜9時枠連続ドラマ
(1965年1月~1966年1月) |
|
日本テレビ火曜9時枠連続ドラマ
(1966年10月~1967年3月) |
||
日本テレビ系 火曜21時枠 | ||
日本テレビ火曜9時枠連続ドラマ
(1967年10月~1968年3月) |
||
日本テレビ系 火曜21時台前半枠 | ||
日本テレビ火曜9時枠連続ドラマ
(1972年10月~1973年1月) |
火曜スペシャル(第3期)
(20:00~21:25) 【30分拡大して継続】 NNNニューススポット (21:25~21:30) 【30分繰下げ】 |
|
日本テレビ系 火曜21時枠 | ||
日本テレビ火曜9時枠連続ドラマ
(1973年10月~1981年9月) |
||
日本テレビ系 火曜21:54~21:55枠 | ||
火曜劇場
(21:30~22:25) |
日本テレビ火曜9時枠連続ドラマ
(1973年10月~1975年9月) 【1分縮小して継続】 |
-
|