日本の恋と、ユーミンと。
『日本の恋と、ユーミンと。』(にほんのこいと、ユーミンと。)は、松任谷由実(ユーミン)のベスト・アルバム(初回生産限定盤:TOCT-29100/29102、通常盤:TOCT-29103/29105)。2012年11月20日にEMIミュージック・ジャパンよりリリースされた。
『日本の恋と、ユーミンと。』 | ||||
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松任谷由実 の ベスト・アルバム | ||||
リリース | ||||
ジャンル | J-POP | |||
時間 | ||||
レーベル |
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プロデュース | 松任谷由実 | |||
チャート最高順位 | ||||
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ゴールドディスク | ||||
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松任谷由実 アルバム 年表 | ||||
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ミュージックビデオ | ||||
「Hello, my friend」 - YouTube 「Sunny day Holiday」 - YouTube 「真夏の夜の夢」 - YouTube 「WANDERERS」 - YouTube |
解説
編集- デビュー40周年を記念して企画されたベスト・アルバム(厳密にいうとオールタイム・ベスト)。デビューから現在までに発表された全楽曲の中から選び抜かれたラヴ・ソング45曲と、スペシャル・トラック1曲を加えた全46曲を最新リマスタリングを施して収録。中には初収録となる楽曲も数多い。
- 選曲に松任谷本人は関わっておらず、歴代スタッフやレコード会社の女性社員の意見を参考に選曲されている。松任谷曰く「私から見ればすべての曲が等しく光っていて、選べなかった」[15]。
- 初回限定盤のみ、秘蔵映像やこれまでのライブの中からベストパフォーマンスを厳選して収録した特典DVD「観るベスト YUMING SUPER PERFORMANCE」付、スペシャルスリーブ仕様となっている。松任谷のアルバム作品に初めて、特典DVDが付いた。
- 発売に先駆け、YouTubeではスペシャル・トラックを除く45曲がスライドショーにて一部視聴が可能である。
- 日本テレビ系ドラマ「ピン女のメリークリスマス」(2012年12月17日・18日・19日)の主題歌・挿入歌をこのアルバムから選曲。
- 第5回CDショップ大賞 ベスト盤アルバム賞を受賞。
- 発売翌年の2013年にEMIミュージック・ジャパンがユニバーサルミュージックに吸収合併されたため、EMIからのリリースは本作が最後となった。
- 2015年、100万枚出荷達成を記念して、11月25日に同作の記念盤「日本の恋と、ユーミンと。-GOLD DISC Edition-」がユニバーサルミュージックから発売。「気づかず過ぎた初恋」のスペシャルバージョン追加収録される。また、初回出荷分には、純金の反射板を使ったゴールドディスク(GOLD CD)がランダムで100セット出荷される[16]。
- 5年後の45周年には、本作収録の裏を対する続編として、初めて松任谷自身が本作未収録曲から45曲厳選に至った “2部作完結編” アナザー・ベストアルバム『ユーミンからの、恋のうた。』が、2018年4月11日にリリースされた[17]。
記録
編集- オリコンでは、初登場1位を記録した。アルバム首位を記録したのは、『sweet,bitter sweet〜YUMING BALLAD BEST』以来、11年ぶりで22作目となった。アルバム総売上枚数は3015.4万枚に到達し、ソロアーティスト並びに女性アーティスト史上初の「アルバム総売上3000万枚」を突破した。今作で首位を獲得したことにより、1970・1980・1990・2000・2010年代による5つの10年代連続で首位を獲得したことになり、アルバムでは徳永英明、桑田佳祐、山下達郎(3人とも1980・1990・2000・2010年代)が保持していた記録を塗り替えた。また、58歳10か月でのアルバム首位は女性最年長記録。竹内まりやが『Expressions』(2008年10/27付)で記録した53歳7か月を更新した[18]。
- この記録について松任谷は、「40年、そして3000万枚…デビューした時には想像もしなかった時間と数字です。これは、私の1曲、1枚が、聴いてくれた1人1人と素敵な時間を過ごしてきたという“証(あかし)”なのかなと思っています。感謝とともに」とコメントしている[18]。
- このアルバムの発売5年後に発売されたベストアルバム「ユーミンからの、恋のうた。」が発売された際に、このアルバムの売り上げも伸ばし、「ユーミンからの、恋のうた。」が初登場1位を獲得するした週に8位にランクインされ、ランキングトップ10に2作同時ランクインの記録を打ち立てた[19]。この新作と旧作のベストアルバムの2作同時トップ10入りは、後にサザンオールスターズの「海のOh, Yeah!!」、「海のYeah!!」にも見られた[20]。
- 2018/5/28付オリコン週間アルバムランキングで累積売上枚数が1,001,408枚(2015年11月25日発売の『~ -GOLD DISC Edition-』の累積売上30,699枚を含む)となり、自身通算10作目のアルバムミリオンを達成した[21]。
- 2018/10/8付、10/15付、10/22付オリコン週間デジタルアルバムランキングで1位を獲得。女性アーティストによる3週連続デジタルアルバム1位の快挙は、7/9付、7/16付、7/23付で『初恋』が1位を記録した宇多田ヒカルに続いて2人目[22]。
収録曲
編集- 特記のない限り、作詞・作曲:松任谷(荒井)由実 編曲:松任谷正隆
Disc 1
編集- やさしさに包まれたなら (3:11)
- 3rdシングル、2ndアルバム『MISSLIM』より。
- 守ってあげたい (4:27)
- 17thシングル、12thアルバム『昨晩お会いしましょう』より。
- 卒業写真 (4:11)
- 3rdアルバム『COBALT HOUR』より。
- Hello, my friend (4:32)
- 25thシングル、26thアルバム『THE DANCING SUN』より。
- DOWNTOWN BOY (4:01)
- 16thアルバム『NO SIDE』より。
- 恋人がサンタクロース (5:03)
- 10thアルバム『SURF&SNOW』より。
- ダンデライオン〜遅咲きのたんぽぽ (4:22)
- 19thシングル、15thアルバム『VOYAGER』より。
- ルージュの伝言 (3:05)
- 5thシングル、3rdアルバム『COBALT HOUR』より。
- Sunny day Holiday (4:59)
- 31stシングル、29thアルバム『スユアの波』より。
- ベスト・アルバム初収録
- 魔法のくすり (3:58)
- 6thアルバム『流線形'80』より。
- ベスト・アルバム初収録
- acacia [アカシア] (4:13)
- 31stアルバム『acacia』より。
- 青いエアメイル (4:19)
- 7thアルバム『OLIVE』より。
- 時をかける少女 (3:38)
- 19thシングルc/w、15thアルバム『VOYAGER』より。
- ベルベット・イースター (3:42)
- 1stアルバム『ひこうき雲』より。
- 12月の雨 (3:09)
- 4thシングル、2ndアルバム『MISSLIM』より。
- A HAPPY NEW YEAR (3:44)
- 18thシングルc/w、12thアルバム『昨晩お会いしましょう』より。
Disc 2
編集- 真珠のピアス (5:42)
- 13thアルバム『PEARL PIERCE』より。
- あの日にかえりたい (3:40)
- 6thシングル
- 海を見ていた午後 (4:05)
- 2ndアルバム『MISSLIM』より。
- 中央フリーウェイ (3:40)
- 4thアルバム『14番目の月』より。
- 埠頭を渡る風 (4:37)
- 12thシングル、6thアルバム『流線形'80』より。
- ノーサイド (4:43)
- 16thアルバム『NO SIDE』より。
- 青春のリグレット (3:54)
- 17thアルバム『DA・DI・DA』より。
- BLIZZARD (4:32)
- 16thアルバム『NO SIDE』より。
- 幸せになるために (3:47)
- 34thシングル、31stアルバム『acacia』より。
- シンデレラ・エクスプレス (3:47)
- 17thアルバム『DA・DI・DA』より。
- DANG DANG (5:27)
- 13thアルバム『PEARL PIERCE』より。
- わき役でいいから (4:28)
- 11thアルバム『水の中のASIAへ』より。
- ベスト・アルバム初収録
- 14番目の月 (3:25)
- 4thアルバム『14番目の月』より。
- ベスト・アルバム初収録
- 翳りゆく部屋 (4:47)
- 7thシングル
- 水の影 (4:02)
- 9thアルバム『時のないホテル』より。
- ベスト・アルバム初収録
Disc 3
編集- リフレインが叫んでる (4:17)
- 20thアルバム『Delight Slight Light KISS』より。
- ダイアモンドダストが消えぬまに (4:36)
- 19thアルバム『ダイアモンドダストが消えぬまに』より。
- 真夏の夜の夢 (5:02)
- 24thシングル、25thアルバム『U-miz』より。
- ANNIVERSARY (4:51)
- 23rdシングル曲、21stアルバム『LOVE WARS』より。
- 春よ、来い (4:44)
- 26thシングル、26thアルバム『THE DANCING SUN』より。
- Happy Birthday to You~ヴィーナスの誕生 (5:06)
- 23rdアルバム『DAWN PURPLE』より。
- ベスト・アルバム初収録
- WANDERERS (4:25)
- 21stアルバム『LOVE WARS』より。
- ベスト・アルバム初収録
- ガールフレンズ (3:59)
- 15thアルバム『VOYAGER』より。
- ベスト・アルバム初収録
- 哀しみのルート16 (3:06)
- 34thアルバム『A GIRL IN SUMMER』より。
- SWEET DREAMS (4:03)
- 22ndシングル、19thアルバム『ダイアモンドダストが消えぬまに』より。
- カンナ8号線 (4:46)
- 12thアルバム『昨晩お会いしましょう』より。
- DESTINY (4:39)
- 8thアルバム『悲しいほどお天気』より。
- ダンスのように抱き寄せたい (4:58)
- 40thシングル、36thアルバム『Road Show』より。
- ベスト・アルバム初収録
- ひこうき雲 (3:22)
- 2ndシングルc/w、1stアルバム『ひこうき雲』より。
- 青い影 / Procol Harum feat. Yuming (7:23)
(作詞・作曲:Keith Reid, Gary Brooker, Matthew Fisher 編曲:Procol Harum)- ※ 新録
- プロコル・ハルムのカバーで、松任谷自身が「シンガーソングライターとして生きてゆく道を拓いてくれた曲」と公言する楽曲[15]。プロコル・ハルム自身が演奏で参加している。
2012年5月に手紙で共演のオファーを出したところ、プロコム・ハルム側がこれを快諾しコラボレーションが実現。9月にアビーロード・スタジオにてレコーディングが行われた[23]。
「『青い影』を収録する事ではじめてこのベスト・アルバムは“私の軌跡”と言えるアルバムになったのかもしれません」と松任谷は語っている[15]。
なお、本作発売直後には、プロコル・ハルムとのスプリット・ツアーが行われた。
- 気づかず過ぎた初恋 (Extra Winter Version)
初回特典DVD『観るベスト YUMING SUPER PERFORMANCE』
編集- 翳りゆく部屋 (ミュージック・クリップ)
- 初映像化。
- REINCARNATION
- 「1981 Yuming Visual Volume1」より。初DVD化。
- WANDERERS
- 真夏の夜の夢
- 「INTO THE DANCING SUN」
「YUMING SPECTACLE SHANGRILA 1999」
「YUMING SPECTACLE SHANGRILA III〜A DREAM OF DOLPHINE〜」 より。
- 「INTO THE DANCING SUN」
- 時のないホテル
- 「WINGS OF LIGHT ”THE GATES OF HEAVEN” TOUR」より。
- あの日にかえりたい
- 心のまま
- 夕涼み
- 「THE LAST WEDNESDAY TOUR 2006~HERE COMES THE WAVE~」より。
- 人魚になりたい
- 「YUMING SPECTACLE SHANGRILA 1999」より。
- SWEET DREAMS
- 「YUMING SPECTACLE SHANGRILA II」より。
- Happy Birthday to You〜ヴィーナスの誕生
- 「YUMING SPECTACLE SHANGRILA III~A DREAM OF A DOLPHIN~」より。
- 卒業写真
- 「Yumi Matsutoya~The Session at Stellar Ball」より。初映像化。
参加ミュージシャン
編集オリジナルアルバムを参照。
- 『青い影/Procol Harum feat. Yuming』
- ピアノ : Gary Brooker
- ハモンドオルガン : Josh Phillips
- ギター : Geoff Whitehorn
- ドラム : Geoff Dunn
- ベース : Matt Pegg
出典
編集- ^ “日本の恋と、ユーミンと。 The Best Of Yumi Matsutoya 40th Anniversary”. オリコン. 2022年11月1日閲覧。
- ^ 【オリコン】ユーミン、史上最長キャリア45年11ヶ月でミリオン達成 アルバム10作目オリコン、5月22日
- ^ “【オリコン年間】ミスチル、アルバム1・2位独占 ベテランのベスト盤6作占める”. オリコン (2012年12月21日). 2022年11月1日閲覧。
- ^ you大樹 年間アルバムランキング 2012年度アーカイブ
- ^ you大樹 年間アルバムランキング 2013年度アーカイブ
- ^ you大樹 年間アルバムランキング 2014年度アーカイブ
- ^ you大樹 年間アルバムランキング 2015年度アーカイブ
- ^ you大樹 年間アルバムランキング 2016年度アーカイブ
- ^ you大樹 年間アルバムランキング 2017年度アーカイブ
- ^ you大樹 年間アルバムランキング 2018年度アーカイブ
- ^ you大樹 年間アルバムランキング 2019年度アーカイブ
- ^ you大樹 年間アルバムランキング 2020年度アーカイブ
- ^ you大樹 年間アルバムランキング 2021年度アーカイブ
- ^ you大樹 年間アルバムランキング 2022年度アーカイブ
- ^ a b c 40周年記念ベスト・アルバムにむけて ~My Songs, Your Best~
- ^ a b “松任谷由実「日本の恋と、ユーミンと。」100万枚出荷の記念盤リリース”. 音楽ナタリー (2015年10月29日). 2015年10月29日閲覧。
- ^ この様なアーティストで同じようなベストと裏ベスト作品を出すのは、DREAMS COME TRUEが2015年(DREAMS COME TRUE THE BEST! 私のドリカム)と2016年(DREAMS COME TRUE THE ウラBEST! 私だけのドリカム)の2部作完結編として立て続けにリリースされたベストアルバムと同じ傾向に基づく。
- ^ a b ユーミン、40周年ベスト首位 ソロ初のアルバム総売上3000万枚!、オリコン、2012年11月27日。
- ^ 【オリコン】ユーミン、45周年ベスト初登場1位 女性アルバム最多首位記録24作に更新、オリコン、2018年4月17日
- ^ サザン新アルバム「海のOh, Yeah!!」、オリコンランキング2週連続1位 サンケイスポーツ、2018年8月14日、同日閲覧
- ^ “【オリコン】ユーミン、史上最長キャリア45年11ヶ月でミリオン達成 アルバム10作目” (日本語). ORICON NEWS 2018年5月30日閲覧。
- ^ “松任谷由実、40周年記念ベストアルバムが3週連続1位 宇多田ヒカルに次ぐ2人目” (日本語). ORICON NEWS 2018年10月19日閲覧。
- ^ ユーミン×プロコル・ハルムが初コラボ
- ^ “ユーミン、ベスト盤100万枚達成 お宝企画「純金CD100枚」出荷”. スポーツ報知 (2015年10月29日). 2015年10月29日閲覧。
外部リンク
編集- 松任谷由実オフィシャルサイトによる紹介ページ
- ユニバーサルミュージックによる紹介ページ