日向洞窟
日向洞窟(ひなたどうくつ)は、山形県東置賜郡高畠町にある洞窟遺跡。国の史跡に指定されている[1]。
座標: 北緯38度01分55.9秒 東経140度12分14.2秒 / 北緯38.032194度 東経140.203944度
概要
編集高畠町の山・立石(標高230メートル)の麓に、南向きに開口する洞窟である。本洞窟周辺に14地点(尼子洞窟群、観音岩洞窟群など)の洞窟遺跡群が存在し、洞窟遺跡がこれだけ同じ地域に密集しているのは全国的に稀とされる[1]。1977年(昭和52年)2月17日に国の史跡に指定された。
基盤上に5層の遺物包含層があることが認められ、第1層には縄文時代晩期以降の遺物(土器、石器など)、第2層には縄文時代晩期から早期の各時期の遺物、第4層には縄文時代草創期の遺物が包含されていたことが確認された。新潟県の小瀬ヶ沢洞窟、長崎県の福井洞窟らと並んで、旧石器文化から縄文文化への発展過程を解明する上で重要な資料となった他、人々がここで1万年以上前から生活を送っていたことや、縄文草創期の存在が証明されるきっかけとなった[1]。
発見された主な遺物
編集所在地
編集山形県東置賜郡高畠町竹森
脚注
編集- ^ a b c 日向遺跡 文化遺産オンライン
- ^ 日向洞窟(高畠町公式サイト)
- ^ “日向洞窟遺跡:局部磨製石斧を発掘 「東北では珍しい」 /山形 - 毎日新聞”. 毎日新聞 (株式会社毎日新聞社). (2016年9月13日) 2020年9月16日閲覧。
- ^ “東北最古の竪穴住居跡か 高畠・日向洞窟近くで見つかる|山形新聞”. 山形新聞 (株式会社山形新聞社). (2020年9月14日) 2020年9月16日閲覧。