既晴
既晴(きせい)は台湾の推理作家。本名は陳信宏。台湾推理作家協会の前身となった台湾推理倶楽部の主催者。現会員。
既晴 | |
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プロフィール | |
出生: | 1975年 |
出身地: | 中華民国 台湾省高雄市 |
職業: | 小説家 |
各種表記 | |
繁体字: | 既晴 |
簡体字: | 既晴 |
拼音: | Jì Qíng |
和名表記: | きせい |
発音転記: | ジーチン |
略歴
編集1995年、台湾の推理小説誌『推理雑誌』に掲載された短編「考前計劃」(試験準備)でデビュー。2002年、長編『請把門鎖好』(しっかりと鍵をかけなさい)で第4回皇冠大衆小説賞の大賞を受賞した。
台湾推理作家協会の前身となった台湾推理倶楽部の主催者であり、台湾の推理小説界で中心的な役割を果たしている。
台湾推理作家協会賞の選考委員を務めるほか、浮文誌新人賞(浮文誌新人獎、日本の文芸雑誌『ファウスト』(講談社)が主催するファウスト賞の台湾版)の選考委員も務めている。
2006年10月には台北の誠品書店信義店で綾辻行人と島崎博との座談会、2007年4月8日には同店で島田荘司との座談会を行うなど、日本の推理作家との交流も多い。
作品リスト
編集- 単行本
- 請把門鎖好 (しっかりと鍵をかけなさい、 皇冠文化出版、2002年2月)
- 別進地下道 (アンダーパスに入れないで、皇冠文化出版、2003年12月)
- 魔法妄想症 (小知堂文化事業有限公司、2004年7月)[1] - 初出2000年
- 網路凶鄰 (皇冠文化出版、2005年2月)
- 超能殺人基因 (皇冠文化出版、2005年11月)
- 献給愛情的犯罪 (愛情に捧げる犯罪、小知堂文化事業有限公司、2006年1月) - 短編集
- 「考前計劃」(1995年)、「復仇計劃」(1996年)、「鴦歌」(1997年)、「我的愛情與死亡」収録
- 重返刑案現場 (事件現場に戻ろう、金城出版社、2006年7月) - 法医学者の高大成との共著
- 修羅火 (皇冠文化出版、2006年9月)
- 病態 (皇冠文化出版、2008年2月) - 短編集
- 感應 (皇冠文化出版、2010年12月) - 短編集
- アンソロジー収録短編
- 月与人狼 (『台湾推理作家協会傑作選1』、2008年3月) - 初出2004年
脚注
編集- ^ 『本格ミステリー・ワールド2008』(南雲堂、2007年12月)所収の島田荘司のエッセイで、現在邦訳の作業中とされている。
外部リンク
編集- 台湾ミステリ通信 - 本人のブログ(中国語/日本語)