新人類 (ゲーム)
『新人類』(しんじんるい)は、ハドソンが開発しリコーエレメックス(「rix soft」名義)より1987年2月10日に発売されたファミリーコンピュータ用アクションシューティングゲーム。1989年8月には、北米版『Adventures of Dino Riki』がハドソンより発売されている。
ジャンル | アクションシューティングゲーム |
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対応機種 | ファミリーコンピュータ |
開発元 | ハドソン |
発売元 |
リコーエレメックス (rix soft) ハドソン |
音楽 |
井上大介 国本剛章 |
美術 | 宮尾岳(パッケージイラスト)[1] |
人数 | 1人 |
発売日 |
1987年2月10日 1989年8月 |
概要
編集巨大な恐竜が歩き回っていた大昔の時代を舞台に、人類の先祖とされる若者のマックス(北米版の名前は「Dino Riki」)の冒険を描いた作品。タイトルの『新人類』はマックスを指す言葉だが、由来としては、当時の新人プログラマーが中心となって開発したこと、および、発売前年の1986年に「新人類」という言葉が流行語大賞に選ばれたことから名付けられた[2][3]。なお、パッケージイラストには女の子が描かれているが作品内には登場しない[1]。
本作はプロレスラーの長州力とのタイアップが行われており、ゲーム内でマックスが特定のアイテムを取ると長州をモチーフにした「リキ」に変身し、長州の得意技である「リキラリアート[注 1]」のポーズをとった分身を放って攻撃するという要素がある[4]。また、当時ハドソン社員だった高橋名人と長州がテレビCMで共演したほか、1986年に両国国技館で開催されたハドソンのイベント「国技館 by ハドソン」では長州がゲストとして登場した[3][5]。
ファミリーコンピュータには参入メーカーの販売数に制限がありハドソンは年間5作品までとなっていたことから、より多く販売するためにリコーとともに新ブランドのrix softが立ち上げられた[5]。
システム
編集ゲームシステムは、コナミが1986年に発売したMSX用ソフト『魔城伝説』を意識したものになっている[2]。
全4ステージのうち、第3ステージまではそれぞれ1つのエリアのみだが、第4ステージのみ4つのエリアが連続している。各ステージは強制縦スクロールで進行し、ステージの終点にある洞窟内のボスを倒せばステージクリア。第4ステージをクリアすると第1ステージに戻り、敵が強化された状態でゲームが再開される。
マックスは武器の投擲とジャンプのアクションを行う。初期状態の武器は石。後述のパンチパネルを取得するごとに「石→オノ→ブーメラン→タイマツ」と強化され、ダメージを受けることで1段階ダウンする。ライフが0になる、また即死地形への落下でミスになると残り数が1つ減り、その場で復活する。残り数がなくなるとゲームオーバーとなる。
パネル
編集ステージ上の障害物に武器を当てると以下のパネルが出現する。このうち「トリ」「リキ」「スター」は一見すると何もない特定の場所に隠されている。
- 肉
- ライフが全回復する。
- ハート
- ライフの上限が1つ増える。
- クツ
- 移動スピードが速くなる。
- パンチ
- 武器の強さが1段階アップする。最上位の武器であるタイマツ状態の時にパンチパネルを取得すると画面上の全ての敵を一掃できる。
- トリ
- 空中に浮き、通常ならば落下してミスとなる地形の上を通過できる。
- リキ
- 「リキ」に変身し、敵を貫通する分身を飛ばして攻撃する。なお、ボス戦時には変身が解除される。
- ダイヤ
- ボーナスアイテム。ダメージを受けない状態を保ちながら6個連続で取得すると残り数が1人増える。
- スター
- 画面上の全ての敵を一掃する。
ボスキャラクター
編集脚注
編集注釈
編集- ^ 説明書での表記。実際の技は「リキラリアット」とも呼ばれる。
出典
編集- ^ a b “宮尾岳 公式Xアカウント” (2022年2月21日). 2024年5月13日閲覧。
- ^ a b “ファミコンの音を誰が作ったか聞いてわかる話”. Colorful Pieces of Game(岩崎啓眞公式ブログ) (2021年1月19日). 2024年5月13日閲覧。
- ^ a b “新人類”. 高橋名人オフィシャルブログ「16連射のつぶやき」 (2022年5月17日). 2024年5月13日閲覧。
- ^ “昨日は「新人類」を”. 高橋名人オフィシャルブログ「16連射のつぶやき」 (2022年5月16日). 2024年5月13日閲覧。
- ^ a b “国技館 by ハドソンその2”. 高橋名人オフィシャルブログ「16連射のつぶやき」 (2018年9月4日). 2024年5月13日閲覧。