新しい戦前(あたらしいせんぜん、: New Prewar)とは、2020年代日本における政治状況を表した呼称[1]

概要

編集

語源は、2022年12月28日にお笑いタレントタモリが「徹子の部屋」(テレビ朝日)の番組内にて、黒柳徹子から「来年はどんな年になりますかね?」と尋ねられ、「誰も予測できないですよね。これはね。でもなんて言うかな。新しい戦前になるんじゃないですかね」と発言した事に端を発する[2]。これについて、政治学者白井聡は「台湾有事は米中の覇権闘争、利害の小競り合いではなく、ヘゲモニーを争う大決戦として戦われる可能性がある」とし、仮にアメリカから中国に覇権が移るとすれば、大きな戦乱なしにそれが生じうるとは考えにくいと述べている。また、新しい安保関連3文書を出したからには、日本政府核攻撃される可能性を視野に入れており、もはや「新しい戦前」どころか「新しい戦中」であると述べている[3]

備考

編集

2023年11月2日、「現代用語の基礎知識選 2023ユーキャン新語・流行語大賞」にノミネートされた[4]。同年12月1日、年間大賞が発表されたがトップテン入りは逃した[5]

脚注

編集

参考文献

編集
  • 内田樹白井聡『新しい戦前 この国の“いま”を読み解く』朝日新聞出版朝日新書〉、2023年8月18日。ISBN 978-4022952288 

関連項目

編集