文成覚
文 成覚(ふみ の じょうかく[1])は、飛鳥時代の人物。姓は直。冠位は贈小錦下。壬申の乱における大海人皇子(天武天皇) 方の功臣。
時代 | 飛鳥時代 |
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生誕 | 不明 |
死没 | 不明 |
官位 | 贈小錦下 |
主君 | 天武天皇 |
氏族 | 文直 |
子 | 古麻呂 |
経歴
編集壬申の乱について記述する『日本書紀』の中に、成覚は現れない。元正朝の霊亀2年(716年)壬申の乱における功臣の子に功田が与えられた際、成覚の子息である古麻呂が含まれていることから[2]、成覚が乱で功労があったと考えられる。孝謙朝の天平宝字元年(757年)になって、成覚が与えられた功田4町が中功にあたり、2世に伝えるべきことを太政官が決めた[3]。
没年は不明だが、同じ文直(書直)一族の書智徳が天武天皇10年(681年)八色の姓の制定に伴って直姓から連姓に改姓しており[4]、このとき他の氏人も同様に連姓に改姓したと考えられるため、直姓である成覚の死はそれ以前と推測できる。
脚注
編集参考文献
編集- 宝賀寿男『古代氏族系譜集成』古代氏族研究会、1986年