放課後カルテ』(ほうかごカルテ)は日生マユによる日本漫画

放課後カルテ
漫画
作者 日生マユ
出版社 講談社
掲載誌 BE・LOVE
レーベル BE・LOVE KC
発表号 2011年18号 - 2018年11号
発表期間 2011年9月1日 - 2018年6月1日
巻数 全16巻
話数 全79話
ドラマ
原作 日生マユ
脚本 ひかわかよ
演出 鈴木勇馬
音楽 得田真裕
制作 オフィスクレッシェンド(協力)
製作 日本テレビ
放送局 日本テレビ系列
放送期間 2024年10月 - 予定
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プロジェクト 漫画テレビドラマ
ポータル 漫画テレビドラマ

BE・LOVE』(講談社)にて、2011年18号から2018年11号まで連載された。単行本は「BE・LOVE KC」より刊行。話数の表記は「カルテ#○」。

子供達の未来を守る最後の砦たる保健室を舞台に、ある小学校に赴任した仏頂面の学校医が、類稀なる観察眼で異変を見抜き子供達と父兄を救ってゆく医療漫画

2024年10月より、日本テレビ系列にてテレビドラマが放送予定[1]

登場人物

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主要人物

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牧野(まきの)
本作の主人公。産休で休むことになった養護教諭の岩見先生の不在を埋める産休補助教員として、小学校の保健室を預かる学校医。学校に専門医を試験配置することを決定した医師会からの要請により、小学校に異動させられた。
赴任する1年前までは帝都大学附属病院の後期研修後1年目[注 1]小児科医だったが、愛想のなさと口のきき方の悪さと態度の大きさを問題視されていた。そのため、病院側の本音は問題医とみなしての処置で、元同僚の反応は高く評価する者と侮蔑する者とに分かれる。好きな食べ物はパンと蕎麦。苦手な食べ物は椎茸。嫌いな理由は目立たずひっそりと紛れ込みながらも主張が強すぎるから。
篠谷(しのや)
5-2の担任を務める女性教師。当初は牧野を嫌っていたが、自分達が気づかなかった生徒や父兄の病気を見抜き治療の糸口を見つけては助ける彼を少しずつ信頼するようになる。

教師

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芳野(よしの)
3-2の担任。猪のように暴走しがちな篠谷の宥め役。#2より保健だよりのイラストを担当することになる。
宮田(みやた)
2-3の担任。新任で必死にこなそうといっぱいいっぱいで、元担任の篠谷が気に掛ける様を自身の担任失格に繋がると思い込み反発するが、子供達を大切に思う篠谷の心に気づき協力し合うようになる。
藤岡(ふじおか)
6-3の担任。

生徒

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野咲ゆき(のざき ゆき)
5-2の児童。最初に牧野が病気に気づいた児童。授業中もテスト中も寝てしまい、クラスの内外に居眠りだと決めつけられ孤立していた。実は情動性脱力発作(カタプレキシー)の症状を副症状として併発した睡眠障害の1つであるナルコレプシーだった。
笹本拓真(ささもと たくま)
#2で、マダニによりライム病を発症した少年。3-2の児童。
三好和哉(みよし かずや)
東京から転校してきたため、緑が多い学校に馴染めずにいた。3-2の児童。
有野芙美子(ありの ふみこ)
#3で過食嘔吐を繰り返していたのを牧野に見抜かれ、過食症(神経性大食症)と言われた。6-3の児童。
杉村ミカの母
#4でベル麻痺を発症した女性。聴覚過敏味覚障害等の症状が出ていた。
羽島孝太(はしま こうた)
#5で登場した2-3の男の子。母親の暴力で受けた傷を泥で隠す。母親の再婚で義父に疎まれ、家の空気がおかしくなると母親が暴力をふるうようになった。抱きしめられるようになった時の再会を信じ、実父と共に暮らすことになる。
野田良祐(のだ りょうすけ)
#6で回転性めまいのメニエール病を患い、虫の音が聞こえる等の症状に苛まれた。
蓮本理子(はすもと りこ)
#7で登場した5-2の保健係の女の子。アレルギー性紫斑病で足首にあざが出来てしまう。
冴島啓(さえじま けい)
5-2に転入してきた女の子。弟の側に牧野を戻そうと、彼の悪い噂を流した。弟にかまけて自身を疎みがちな母親の言動に傷つきながらも必死に弟や定食屋のおばさんを救うべく、牧野と共に奔走する。
西原勇吾(にしはら ゆうご)
#8で登場した男の子。自身の強さを確かめるために飛び降りたり殴りあったりするという行為を度胸だめしだとクラスメイトの三島に吹き込まれ、そのせいで外傷性気胸になる。
冴島直明(さえじま なおあき)
啓の6歳の弟。先天性心疾患を患い手術に耐え得る体力がつくのを待っており、悪いことは悪いと自身を叱った牧野を仏頂面でも素直に慕っている。#12で退院し、啓の通う小学校に入り込んで、拓真達の校内怪談ツアーに参加した。牧野の医師としての忠告を守り、無理をしないように幼稚園の遊具で体力作りに励んでいる。
定食屋のおばさん
#9で登場した女性。飼っているオウムの「ハル」からの感染症で倒れた。啓を励ます。
原田大輝(はらだ だいき)
6-3の男の子。運動が引き起こす食物アレルギー食物依存性運動誘発アナフィラキシーで倒れるが、篠谷とチームメイトの協力で病気と向き合う決心をする。
美浜ほのか(みはま ほのか)
#11で登場した女の子。作文コンクールの応募作品に自身の作文が選ばれるが、そこに書いた妹に母親を奪われたような気がして心因性視覚障害になる。
澤田悠斗(さわだ ゆうと)
6-1の男の子。転換性障害で歩けなくなるが、牧野との会話で心の重荷が取れて再び通学できるようになる。

書誌情報

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  • 日生マユ 『放課後カルテ』 講談社〈BE・LOVE KC〉、全16巻
    1. 2012年2月13日発売[2]ISBN 978-4-06-380338-9
    2. 2012年6月13日発売[3]ISBN 978-4-06-380350-1
    3. 2012年10月12日発売[4]ISBN 978-4-06-380365-5
    4. 2013年4月12日発売[5]ISBN 978-4-06-380382-2
    5. 2013年10月11日発売[6]ISBN 978-4-06-380405-8
    6. 2014年4月11日発売[7]ISBN 978-4-06-380424-9
    7. 2014年9月12日発売[8]ISBN 978-4-06-380440-9
    8. 2015年2月13日発売[9]ISBN 978-4-06-380458-4
    9. 2015年7月13日発売[10]ISBN 978-4-06-380473-7
    10. 2016年1月13日発売[11]ISBN 978-4-06-380490-4
    11. 2016年6月13日発売[12]ISBN 978-4-06-394505-8
    12. 2016年10月13日発売[13]ISBN 978-4-06-394519-5
    13. 2017年3月13日発売[14]ISBN 978-4-06-394534-8
    14. 2017年8月10日発売[15]ISBN 978-4-06-394551-5
    15. 2018年1月12日発売[16]ISBN 978-4-06-510716-4
    16. 2018年6月13日発売[17]ISBN 978-4-06-511721-7

テレビドラマ

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放課後カルテ
ジャンル 連続ドラマ
原作 日生マユ
脚本 ひかわかよ
演出 鈴木勇馬
出演者 松下洸平
音楽 得田真裕
国・地域   日本
言語 日本語
製作
チーフ・プロデューサー 松本京子
プロデューサー 岩崎秀紀
秋元孝之
大護彰子
大平太(協力)
制作 オフィスクレッシェンド(協力)
製作 日本テレビ
放送
放送局日本テレビ系
映像形式文字多重放送
音声形式ステレオ放送
放送国・地域  日本
放送期間2024年10月 - 予定
放送時間土曜 21:00 - 21:54
放送枠土ドラ9
放送分54分
公式サイト
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2024年10月より日本テレビ系土ドラ9」枠で放送予定[1]。主演は松下洸平[1]

キャスト

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牧野先生
演 - 松下洸平

スタッフ

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日本テレビ系列 土ドラ9
前番組 番組名 次番組
放課後カルテ
(2024年10月 - 〈予定〉)
 

脚注

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注釈

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  1. ^ 後期研修医という用語は2018年3月以前までの呼称であり、それ以降は専攻医という呼称に変更されている。

出典

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  1. ^ a b c d e f g h i j k 松下洸平、10月期土ドラ9『放課後カルテ』で地上波ドラマ単独初主演 超偏屈な学校医役に”. Real Sound映画部. blueprint (2024年8月14日). 2024年8月14日閲覧。
  2. ^ 『放課後カルテ(1)』(日生マユ)”. 講談社. 2019年5月31日閲覧。
  3. ^ 『放課後カルテ(2)』(日生マユ)”. 講談社. 2019年5月31日閲覧。
  4. ^ 『放課後カルテ(3)』(日生マユ)”. 講談社. 2019年5月31日閲覧。
  5. ^ 『放課後カルテ(4)』(日生マユ)”. 講談社. 2019年5月31日閲覧。
  6. ^ 『放課後カルテ(5)』(日生マユ)”. 講談社. 2019年5月31日閲覧。
  7. ^ 『放課後カルテ(6)』(日生マユ)”. 講談社. 2019年5月31日閲覧。
  8. ^ 『放課後カルテ(7)』(日生マユ)”. 講談社. 2019年5月31日閲覧。
  9. ^ 『放課後カルテ(8)』(日生マユ)”. 講談社. 2019年5月31日閲覧。
  10. ^ 『放課後カルテ(9)』(日生マユ)”. 講談社. 2019年5月31日閲覧。
  11. ^ 『放課後カルテ(10)』(日生マユ)”. 講談社. 2019年5月31日閲覧。
  12. ^ 『放課後カルテ(11)』(日生マユ)”. 講談社. 2019年5月31日閲覧。
  13. ^ 『放課後カルテ(12)』(日生マユ)”. 講談社. 2019年5月31日閲覧。
  14. ^ 『放課後カルテ(13)』(日生マユ)”. 講談社. 2019年5月31日閲覧。
  15. ^ 『放課後カルテ(14)』(日生マユ)”. 講談社. 2019年5月31日閲覧。
  16. ^ 『放課後カルテ(15)』(日生マユ)”. 講談社. 2019年5月31日閲覧。
  17. ^ 『放課後カルテ(16)』(日生マユ)”. 講談社. 2019年5月31日閲覧。

外部リンク

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漫画
テレビドラマ