捕われた女
『捕われた女』(とらわれたおんな、原題:Captive)は2015年に公開されたスリラー映画である。監督はジェリー・ジェームソン、主演はデヴィッド・オイェロウォとケイト・マーラが務めた。本作はアシュリー・スミスが2010年に上梓したノンフィクション『Unlikely Angel』を原作としている。
捕われた女 | |
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Captive | |
監督 | ジェリー・ジェームソン |
脚本 |
ブライアン・バード ラインハルト・デンケ |
原作 | アシュリー・スミス『Unlikely Angel』 |
製作 |
デヴィッド・オイェロウォ テリー・ボトウィック ジェリー・ジェームソン ルーカス・アコスキン アレックス・ガルシア カトリーナ・ウルフ ケン・ウェールズ |
製作総指揮 |
サンティアゴ・ガルシア・ガルヴァン ジョナサン・グレイ ブライアン・バード エリオット・レスター ラルフ・ウィンター |
出演者 |
デヴィッド・オイェロウォ ケイト・マーラ マイケル・K・ウィリアムズ レオノア・ヴァレラ |
音楽 | ローン・バルフ |
撮影 | ルイス・サンサンス |
編集 | メリッサ・ケント |
製作会社 |
BNフィルムズ ブライトサイド・エンターテインメント 1019エンターテインメント ヨルバ・サクソン・プロダクションズ イタカ・フィルムズ |
配給 | パラマウント映画 |
公開 |
2015年9月18日 劇場未公開 |
上映時間 | 97分[1] |
製作国 | アメリカ合衆国 |
言語 | 英語 |
製作費 | 200万ドル[2] |
興行収入 | $2,801,508[3] |
なお、本作は日本で劇場公開されなかったが、スター・チャンネルで放送されたことがある。
概要
編集2005年3月11日、レイプ事件の裁判の最中にブライアン・ニコルズ被告が警官の銃を奪い取るという事態が発生した。ニコルズは主審のローランド・バーンズら2名を殺害し、1人の警官に重傷を負わせた。その後、移民税関捜査局の職員をも殺害した。
裁判中の法廷から被告が脱走するという異常事態を受けて、州警察はニコルズの捜索に全力を挙げていた。半ば狂乱状態で逃走を続けていたニコルズは、アシュリー・スミスの自宅に押し入った。スミスはシングルマザーで、ドラッグ依存症の治療を受けていた。ニコルズはそんな彼女を人質に取ったのである。絶体絶命の危機に陥ったスミスだったが、予期せぬものが彼女の命を救うことになった。それはリック・ウォレンの著書『人生を導く5つの目的 自分らしく生きるための40章』であった。
キャスト
編集- デヴィッド・オイェロウォ - ブライアン・ニコルズ
- ケイト・マーラ - アシュリー・スミス
- マイケル・K・ウィリアムズ - ジョン・チェストナット刑事
- レオノア・ヴァレラ - カルメン・サンチェス刑事
- ジェシカ・オイェロウォ - メレディス・マッケンジー
- ミミ・ロジャース - キム・ロジャース
- マット・ロウ - ランディ
- E・ロジャー・ミッチェル - ティーズリー
- ビル・ベネット - ウォルターズ保安官
- スコット・パークス - ヘンダーソン
- J・カレン・トーマス - ミセス・ニコルズ
- フレド・ギャレ - ボルトビー
- エル・グラハム - ペイジ
- ジョアンナ・ジョウェット - キャメロン・サンプソン
- クローディア・チャーチ - メリッサ
- マイケル・ハーディング - ブラッドリー・シンプソン
- ウィリアム・ボイヤー - 狙撃手
- シデル・ノエル - リン・キャンベル
製作
編集2013年10月15日、デヴィッド・オイェロウォ、ケイト・マーラ、レオノア・ヴァレラ、ミミ・ロジャースの4名が本作に起用されたと報じられた[4]。24日、マイケル・K・ウィリアムズの出演が決まったとの報道があった[5]。2015年3月16日、ジェシカ・オイェロウォが本作に出演していると報じられた[6]。
撮影
編集公開
編集2015年3月16日、パラマウント映画が本作の全世界配給権を購入し、同年9月18日に全米公開する予定だと発表した[8]。6月16日、本作のファースト・トレイラーが公開された[9]。
興行収入
編集本作は『メイズ・ランナー2: 砂漠の迷宮』及び『ブラック・スキャンダル』と同じ週に公開され[10]、公開初週末に640万ドル前後を稼ぎ出すと予想されていたが、実際の数字はそれを大きく下回るものであった。2015年9月18日、本作は全米806館で封切られ、公開初週末に139万ドルを稼ぎ出し、週末興行収入ランキング初登場11位となった[11]。
評価
編集本作に対する批評家の評価は芳しいものではない。映画批評集積サイトのRotten Tomatoesには50件のレビューがあり、批評家支持率は26%、平均点は10点満点で4.4点となっている。サイト側による批評家の見解の要約は「自己啓発本のための広告文を2倍長くしたような脚本のせいで、『捕われた女』はデヴィッド・オイェロウォとケイト・マーラの名演及びドラマチックな実話を台無しにしている。」となっている[12]。また、Metacriticには19件のレビューがあり、加重平均値は37/100となっている[13]。
出典
編集- ^ “捕われた女”. 2018年2月2日閲覧。
- ^ “Box-Office Preview: 'Maze Runner: Scorch Trials' Hopes to Sprint Past 'Black Mass'”. 2018年2月2日閲覧。
- ^ “Captive”. 2018年2月2日閲覧。
- ^ “David Oyelowo, Kate Mara to Star in True-Life Thriller 'Captive' (Exclusive)”. 2018年2月2日閲覧。
- ^ “‘Boardwalk Empire’s Michael K. Williams Gets ‘Captive’”. 2018年2月2日閲覧。
- ^ “David Oyelowo Gets “Captive””. 2018年2月2日閲覧。
- ^ “"Captive" Feature Film Starring Kate Mara and David Oyelowo Casting Call for Extras in North Carolina”. 2018年2月2日閲覧。
- ^ “‘Captive’ Starring David Oyelowo & Kate Mara Acquired By Paramount”. 2018年2月2日閲覧。
- ^ “'Captive' trailer: David Oyelowo holds Kate Mara hostage”. 2018年2月2日閲覧。
- ^ “Forecast: Depp's Gangster Tale, a Young Adult 'Maze' and a Trip to 'Everest'”. 2018年2月2日閲覧。
- ^ “September 18-20, 2015”. 2018年2月2日閲覧。
- ^ “Captive”. 2018年2月2日閲覧。
- ^ “Captive (2015)”. 2018年2月2日閲覧。