持木町
持木町(もちきちょう[3])は、鹿児島県鹿児島市の町[4]。郵便番号は891-1542[5]。人口は95人、世帯数は59世帯(2020年4月1日現在)[6]。
持木町 | |
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町丁 | |
国道224号を桜島港方面に望む | |
北緯31度33分29秒 東経130度37分41秒 / 北緯31.557944度 東経130.628167度座標: 北緯31度33分29秒 東経130度37分41秒 / 北緯31.557944度 東経130.628167度 | |
国 | 日本 |
都道府県 | 鹿児島県 |
市町村 | 鹿児島市 |
地域 | 桜島地域 |
地区 | 東桜島地区 |
人口情報(2020年(令和2年)4月1日現在) | |
人口 | 95 人 |
世帯数 | 59 世帯 |
郵便番号 | 891-1542 |
市外局番 | 099 |
ナンバープレート | 鹿児島 |
運輸局住所コード[2] | 46500-0661 |
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かつては隣接する野尻(現在の野尻町)のうちであり「乙野尻」とも呼ばれた[7]。1950年(昭和25年)10月1日に大字野尻のうち持木の区域を以て新たに町として設置された[8]。
地理
編集桜島の南西部に位置する[9]。持木町付近には文明噴火で噴出した溶岩が広がっており、クロマツの植林地が広がっている[10]。町域の東方には東桜島町、西方には野尻町がそれぞれ接しており、南方には鹿児島湾に面している。
町域の南端に国道224号が東西に通っている[9]。集落の多くが海岸側にあり、ビワやミカンの栽培がおこなわれている[9]。
自然公園・自然保護地区
編集持木町の一部は国立公園である霧島錦江湾国立公園の区域に指定されており[11]、特別区域特別保護地区(桜島山頂)・第1種特別地域(桜島南斜面・燃崎)・第3種特別地域(桜島南西麓)から構成される[11][12]。
河川
編集町名の由来
編集安永大噴火後の安永6年の大洪水によって野尻村の区域が埋没したことから、野尻村の住民が現在の持木町の区域に疎開した際にこの付近の字名について協議していたところ、なかなかまとまらず「餅をつきかけてきたもんに」と叫んだことから、「もっちき」がよかろうと言うこととなり、乙野尻の俗称として「もちき」と呼ばれ文書上では「持木」と書かれることとなったという説がある[7]。
歴史
編集1950年(昭和25年)10月1日に東桜島村が鹿児島郡伊敷村とともに鹿児島市に編入された[14]。同年10月18日に鹿児島県公報に掲載された鹿児島県の告示である「 鹿兒島市の一部大字の變更」により、東桜島村が鹿児島市に編入された10月1日に大字野尻(現在の野尻町)のうち持木の区域を以て新たに鹿児島市の町「持木町」が設置された[8][15]。
1963年(昭和38年)11月6日には桜島の南岳の噴火により持木町などの区域で山火事が発生した[16]。また持木町を流れる水無川である持木川では土石流が数度にわたり発生しており、1974年(昭和49年)6月17日には車一台が流出し[17]、1981年(昭和56年)10月5日には土石流氾濫、1982年(昭和57年)7月24日には持木橋流失の被害を受けている[13]。
町域の変遷
編集変更後 | 変更年 | 変更前 |
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持木町(新設) | 1950年(昭和25年) | 大字野尻中持木(全域) |
人口
編集以下の表は国勢調査による小地域集計が開始された1995年以降の人口の推移である。
年 | 人口 |
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1995年(平成7年)[18] | 222
|
2000年(平成12年)[19] | 198
|
2005年(平成17年)[20] | 188
|
2010年(平成22年)[21] | 154
|
2015年(平成27年)[22] | 106
|
施設
編集公共
編集- 持木町公民館
寺社
編集- 山宮神社[23]
小・中学校の学区
編集市立小・中学校に通う場合、学区(校区)は以下の通りとなる[24]。
町丁 | 番・番地 | 小学校 | 中学校 |
---|---|---|---|
持木町 | 全域 | 鹿児島市立東桜島小学校 | 鹿児島市立東桜島中学校 |
交通
編集道路
編集港湾
編集脚注
編集- ^ “日本 町字マスター データセット”. デジタル庁 (2022年3月31日). 2022年4月29日閲覧。
- ^ “自動車登録関係コード検索システム”. 国土交通省. 2021年4月26日閲覧。
- ^ “鹿児島市の町名”. 鹿児島市. 2020年10月2日閲覧。
- ^ 「角川日本地名大辞典」編纂委員会 1983, p. 620.
- ^ “鹿児島県鹿児島市持木町の郵便番号”. 日本郵便. 2021年4月16日閲覧。
- ^ “年齢(5歳階級)別・町丁別住民基本台帳人口(平成27~令和2年度)”. 鹿児島市 (2020年4月1日). 2020年5月8日閲覧。
- ^ a b 木脇栄 1976, p. 116.
- ^ a b 鹿兒島市の一部大字の變更(昭和25年鹿児島県告示第412号、昭和25年10月1日付鹿児島県公報第3305号所収、 原文)
- ^ a b c d 「角川日本地名大辞典」編纂委員会 1983, p. 693.
- ^ 桜島町郷土誌編さん委員会 1988, p. 37.
- ^ a b “霧島錦江湾国立公園(錦江湾地域)指定書、公園計画書及び公園計画変更書(平成30年8月)”. 環境省. 2021年6月19日閲覧。
- ^ “錦江湾地区 50,000(桜島・奥錦江湾地区A1 2013.4.4)”. 環境省. 2021年6月19日閲覧。
- ^ a b 平野宗夫 et al. 2020, p. 224.
- ^ 市村の廃置分合(昭和25年総理府告示第301号、昭和25年10月17日付官報所収、 原文)
- ^ “かごしま市政だより(昭和25年10月号)”. 鹿児島市 (1950年10月20日). 2021年4月16日閲覧。
- ^ 桜島町郷土誌編さん委員会 1988, p. 507.
- ^ 南日本新聞 1990, p. 803.
- ^ “国勢調査 / 平成7年国勢調査 小地域集計 / 小地域集計 46鹿児島県”. 総務省統計局. 2021年1月31日閲覧。
- ^ “国勢調査 / 平成12年国勢調査 / 小地域集計 46鹿児島県”. 総務省統計局. 2021年1月31日閲覧。
- ^ “国勢調査 / 平成17年国勢調査 / 小地域集計 46鹿児島県”. 総務省統計局. 2021年1月31日閲覧。
- ^ “国勢調査 / 平成22年国勢調査 / 小地域集計 46鹿児島県”. 総務省統計局. 2021年1月31日閲覧。
- ^ “国勢調査 / 平成27年国勢調査 / 小地域集計 46鹿児島県”. 総務省統計局. 2021年1月31日閲覧。
- ^ “山宮神社”. 鹿児島県神社庁. 2021年4月16日閲覧。
- ^ “小・中学校の校区(学区)表”. 鹿児島市役所. 2020年9月26日閲覧。
- ^ “鹿児島市の港湾位置図”. 鹿児島市. 2021年7月1日閲覧。
参考文献
編集- 木脇栄『かごしま市史こばなし』南日本新聞開発センター、1976年。
- 「角川日本地名大辞典」編纂委員会「角川日本地名大辞典 46 鹿児島県」『角川日本地名大辞典』第46巻、角川書店、日本、1983年3月1日。ISBN 978-4-04-001460-9。, Wikidata Q111291392
- 桜島町郷土誌編さん委員会『桜島町郷土誌』桜島町、1988年3月25日 。, Wikidata Q111435550
- 平野宗夫,森山聡之,鉄谷浩之,松山英雄、1989、「桜島持木川における土石流の現地観測について」 (pdf)(土木学会西部支部研究発表会)
- 南日本新聞『鹿児島市史Ⅳ』 4巻、鹿児島市、1990年3月15日 。, Wikidata Q111372875