戯夢人生
『戯夢人生』(ぎむじんせい、原題:戲夢人生、英語題:The Puppetmaster)は1993年製作の台湾映画。
戯夢人生 | |
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タイトル表記 | |
繁体字 | 戲夢人生 |
拼音 | Xì mèng rén shēng |
英題 | The Puppetmaster |
各種情報 | |
監督 | 侯孝賢(ホウ・シャオシェン) |
脚本 |
呉念真(ウー・ニエンジェン) 朱天文(ジュー・ティエンウェン) |
原作 | 李天祿(リー・ティエンルー) |
製作 | 邸復生(チウ・フーション) |
出演者 |
李天祿(リー・ティエンルー) 林強(リン・チャン) 程茎中(チョン・クイチョン) 卓挙偉(ジュオ・ジューウェイ) |
音楽 | 陳明章(チェン・ミンジャン) |
撮影 | 李屏賓(リー・ピンビン) |
編集 | 廖慶松(リャオ・チンソン) |
配給 | フランス映画社 |
公開 |
1993年 1993年12月8日 1993年12月11日 |
上映時間 | 110分 |
製作国 | 台湾 |
言語 |
台湾語 日本語 |
概要
編集前作『悲情城市』を第2部、次作『好男好女』を第3部とする侯孝賢(ホウ・シャオシェン)監督の台湾現代史3部作の第1部となる作品で、台湾が日本統治下にあった1895年から、1945年の日本敗戦による中華民国進駐までの時代を背景に、侯孝賢映画の常連であり、また台湾の伝統芸能である人形芝居・布袋戯(台湾語でボテヒ、北京語でプータイシー)の国宝的名手でもある李天祿(リー・ティエンルー)の半生を、彼自身の回想を元に描いている。李天祿による語りが3分の1を占めており、セミドキュメンタリー映画とも言える作品。
1993年の第46回カンヌ国際映画祭で審査員賞を受賞した。
黒澤明は、自作は映画になっている部分とそうでない部分があるのに対し、本作はすべてが映画になっていると侯孝賢に語っている(「大系 黒澤明」第4巻、侯孝賢との対談)。
あらすじ
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1909年、李天祿は李火(洪流)の初孫として生まれた。父の許夢冬(蔡振南)は台湾伝統の人形芝居・布袋戯の人形師だったが、占い師の判断で、実の父母を「おじさん」「おばさん」と呼ばされ、祖父の元で育った。当時台湾は日本の植民地だったが、中国本土では1911年に清朝が中華民国となった。次々と家族を亡くし、継母の来發(楊麗音)に冷たくされ、辛い日々を送りながらも、いつしか布袋戯を覚え、若くして人形劇団を持った。1937年に盧溝橋事件が起こり布袋戯は禁じられてしまい、李は役者として巡業をして暮らしているなか、皇民化教育の一環として反英米政策の人形劇団に呼ばれる。米軍の空襲が激しさを増し、疎開に出た日、日本が降伏したと知らされる。李天祿は故郷に戻って布袋戯の上演を再開したのだった[1]。
キャスト
編集- 李天祿:李天祿(リー・ティエンルー)
- 李天祿(大人時代):林強(リン・チャン)
- 李天祿(少年時代):程茎中(チョン・クイチョン)
- 李天祿(子供時代):卓挙偉(ジュオ・ジューウェイ)
- 祖父・李火:洪流(ホン・リウ)
- 祖母・王惜:白明華(バイ・ミンホア)
- 父・許夢冬:蔡振南(ツァイ・ジェンナン)
- 母・李年:高東秀(ガオ・トンシウ)
- 継母・來發:楊麗音(ヤン・リーイン)
- 妻・陳茶:黄倩茹(ホアン・チエンルー)
- 妻の祖父・陳升:武拉運(ウー・ラーユン)
- 妻の父・陳阿來:李傳燦(リー・チュエンツアン)
- 息子・阿煌(陳錫煌):李文彬(リー・ウェンビン)
- 娘・李嬌娥:蔡宜樺(ツァイ・イーホア)
- 大目仔の母・阿春:蔡秋鳳(ツァイ・チウフォン)
- 大目仔:陳亦珊(チェン・イーシャン)
- 麗珠:魏筱恵(ウェイ・シャオホイ)
- 川上課長:伊東史朗
- 川上課長の妻:日野恭子
- 推進隊隊長・久保田:竹本和正
注釈
編集- ^ KINENOTE HP 戯夢人生あらすじ参照