懺悔の生活
『懺悔の生活』(ざんげのせいかつ)は、大正10年(1921年)に春秋社より刊行された、一燈園の創始者・西田天香が自身の宗教生活をまとめた随筆集。
概要
編集郷里・長浜の期待を受けて北海道に開拓に入った西田天香だったが、出資者と労働者との板挟みに苦悩して辞職。失意の内に帰郷して南禅寺などに宗教遍歴を重ねる中、1904年に3日3晩の断食坐禅で宗教的転回を得る。その後、下座行・懺悔の生活を続け、支援者からの出資で一燈園を鹿ヶ谷に設立。各地での講演等をまとめた本書が1921年に刊行されるや、わずか1年半の間に151刷を重ねるベストセラーとなった[1]。
章
編集- 福田
- 托鉢
- 芸術と一燈園生活
- 転記
- 棄恩入無為と家庭ぐるみの救い
- 漬けもの物語
- 鹿ヶ谷夜話(1)
- 鹿ヶ谷夜話(2)
- 自然法爾
- 念仏と題目 - 寺と住職について
- PL会小話
- 一燈園生活にふれたる二種の女性
- 落ち穂
- 紫金牛 - 天華香洞偶話
- 天華香洞録抄
エディション
編集- 『懺悔の生活』(春秋社、1921年→、新版、1995年→新装版、1999年)
- 『懺悔の生活』(回光社、1932年)
- 『西田天香選集』巻1(春秋社、1967年)
参考文献
編集- 『一燈園 西田天香の生涯』(三浦隆夫著、春秋社、1999年)
脚注
編集- ^ 『一燈園 西田天香の生涯』(三浦隆夫著、春秋社、1999年)より
関連項目
編集- 『出家とその弟子』 - 倉田百三が一燈園での生活を元に書いた戯曲。ベストセラー。
- 鈴木清一 (実業家) - ダスキン創業者。本書を読んで感動し、一燈園を信仰。