愛荘町立図書館
愛荘町立図書館(あいしょうちょうりつとしょかん)は、滋賀県愛知郡愛荘町にある町立図書館である。愛荘町立図書館は愛知川図書館と秦荘図書館からなる。
2006年に秦荘町と愛知川町が合併して愛荘町が発足した。両町にはそれぞれ愛知川町立図書館と秦荘町立図書館があり、合併によって現在の名称となった。人口わずか2万人の町に2つの図書館があるため、休館日をずらすことで住み分けを図っている。
愛知川図書館
編集愛荘町立愛知川図書館 | |
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施設情報 | |
前身 | 愛知川町立愛知川図書館 |
事業主体 | 愛荘町 |
延床面積 | 3,400 m2 |
開館 | 2000年(平成12年)12月12日 |
所在地 |
〒529-1313 滋賀県愛知郡愛荘町市1673 ゆうがくの郷 |
位置 | 北緯35度10分16.0秒 東経136度12分54.0秒 / 北緯35.171111度 東経136.215000度座標: 北緯35度10分16.0秒 東経136度12分54.0秒 / 北緯35.171111度 東経136.215000度 |
ISIL | JP-1002089 |
統計情報 | |
蔵書数 | 284,183冊・点[1](2022年度時点) |
貸出数 | 206,818冊・点[2](2022年度) |
来館者数 | 77,341人[3](2022年度) |
公式サイト | https://www.town.aisho.shiga.jp/toshokan/index.html |
地図 | |
プロジェクト:GLAM - プロジェクト:図書館 |
施設概要・サービス
編集- 延床面積:3,400平方メートル(びんてまりの館も含めて)
- 開館時間:10時 - 18時
- 休館日:月曜・火曜(整理休館は毎月最終水曜日)
特色
編集愛知川図書館の特徴のひとつは、愛知川びんてまりの館というギャラリーが併設されていることである。旧愛知川町地域に伝承される「びん細工てまり」は、NHKの『おしゃれ工房』ほか、さまざまなメディアで取り上げられている。一時期、伝承者が絶える危機もあったが、保存会が結成され、びんてまりの館を拠点に、活動をしている。びんてまりの館には、専任の学芸員が配置されており、保存会の支援のほか、ほぼ毎月、絵本の原画展や郷土史関係の展覧会が開催されている。
図書館の周囲にはビオトープが設置されていることも、特徴といえる。この空間は常に開放されており、休館日でも子供たちが遊ぶ姿がみられる。ひばりが営巣したことは、京都新聞に報道された。
図書館そのものは、身近な図書館を目指している。エントランスは、木製タイルの床材に電球を配するなど暖色系のデザインで、ガラス張りの開放的な空間を演出している。バリアフリーで、貸し出し用車椅子も完備している。閲覧席は、個人ブースや畳の部屋、AV閲覧コーナー、子供向けのお話し室など多彩。町域に住む在日外国人のために、ポルトガル語の書籍や新聞、雑誌も用意している。貸出し時に貸与される専用の手提げには、「くらしのなかにとしょかんを」と印刷されている。
地域・行政コーナーでは、郷土史関係の参考図書から町域のレストランのメニュー(複製)まで揃う。担当の司書が配置され、常に郷土の情報を収集し、図書館資料として還元している。町内の各自治会の広報誌も収集されている。愛知川小学校の生徒が総合学習の時間に作った郷土史の冊子も、蔵書として貸し出しできることは、ユニークな取り組みである。千葉大学の橋本裕之教授は、調べ学習の拠点のモデルとして、『心をそだてる 子ども歳時記12か月』(講談社)に愛知川図書館を取り上げた。
中庭に面した廻廊部分は、ガラス張りの展示コーナーになっており、地域住民の創作発表の場として活用されている。そのほか「玄関展示」と称して郷土資料担当の司書(学芸員)による郷土史の企画展が定期的に催され、その都度、簡易な形ではあるものの図録を発行している。
2005年には、『図書館活動記録』の冊子を編纂した。
2007年現在、職員は9名で構成されており、そのうち司書の有資格者は8名である。正規職員5名(館長およびびんてまりの館学芸員を含む)、嘱託職員2名、臨時職員2名。
2007年IRI(特定非営利活動法人知的資源イニシアティブ)主催の「Library of the Year 2007」大賞を受賞した。
秦荘図書館
編集愛荘町立秦荘図書館 | |
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施設情報 | |
前身 | 秦荘町立秦荘図書館 |
事業主体 | 愛荘町 |
延床面積 | 1,078 m2 |
開館 | 1995年(平成7年)4月1日 |
所在地 |
〒529-1234 滋賀県愛知郡愛荘町安孫子822 ハーティーセンター秦荘 |
位置 | 北緯35度10分32.0秒 東経136度14分42.0秒 / 北緯35.175556度 東経136.245000度 |
ISIL | JP-1002088 |
統計情報 | |
蔵書数 | 178,338冊・点[1](2022年度時点) |
貸出数 | 82,935冊・点[2](2022年度) |
来館者数 | 30,156人[3](2022年度) |
公式サイト | https://www.town.aisho.shiga.jp/toshokan/index.html |
地図 | |
プロジェクト:GLAM - プロジェクト:図書館 |
施設概要・サービス
編集- 延床面積:1078平方メートル(ハーティーセンター秦荘の図書館部分)
- 開館時間:10時 - 18時
- 休館日:木曜・金曜(整理休館は毎月第1水曜日)
歴史
編集1973年に秦荘町中央公民館ができ、その中に図書室が設置されていた[4]。また1982‐1984年頃に県の補助を得て、秦荘町内の全ての28字に草の根文庫が設置された[4]。1995年4月1日に秦荘町立秦荘図書館がハーティーセンター秦荘内に設置される[5]。
館長
編集- 愛知川町立図書館 愛荘町立愛知川図書館
- 渡部幹雄(愛知川町立図書館 2000年12月12日 - 2006年2月12日、愛荘町立愛知川図書館 2006年2月13日 - 2008年3月31日)
- 秦荘町立秦荘図書館 愛荘町立秦荘図書館
- 山田登美子(秦荘町立秦荘図書館長 1995年4月1日 - 2006年2月12日、愛荘町立秦荘図書館 2006年2月13日-2008年3月31日)
- 愛荘町立図書館
- 初代 山田登美子(愛荘町立図書館長 2008年4月1日 - 2009年3月31日)
- 2代 西河内靖泰(愛荘町立図書館長 2009年4月1日 - )
- 3代 平形ひろみ(愛荘町立図書館長 2012年4月1日 - )
- 4代 茶谷えりか(愛荘町立図書館長 2017年4月1日 - )
- 5代 三浦寛二(愛荘町立図書館長 2022年4月1日 - )[6]
愛知川町立図書館長の渡部幹雄は、大分県緒方町、長崎県森山町で図書館をつくりあげた手腕を買われ、愛知川町立図書館の立ち上げにかかわった。著書に『図書館を遊ぶ-エンターテイメント空間を求めて』(新評論)等がある。
脚注
編集- ^ a b 愛荘町立愛知川図書館・秦荘図書館・愛知川びんてまりの館 2023, p. 1.
- ^ a b 愛荘町立愛知川図書館・秦荘図書館・愛知川びんてまりの館 2023, p. 7.
- ^ a b 愛荘町立愛知川図書館・秦荘図書館・愛知川びんてまりの館 2023, p. 9.
- ^ a b 愛荘町立秦荘図書館・愛荘町立愛知川図書館・愛知川びんてまりの館 編『秦荘図書館25周年 愛知川図書館・愛知川びんてまりの館20周年記念誌』愛荘町立愛知川図書館・愛知川びんてまりの館、2021年3月、23頁。国立国会図書館サーチ:R100000001-I25114855852。
- ^ 「秦荘の生涯学習施設 ハーティーセンターが完成」『中日新聞』1995年3月11日。
- ^ 愛荘町立愛知川図書館・秦荘図書館・愛知川びんてまりの館 2023, pp. 26–27.
参考文献
編集- 愛荘町立愛知川図書館・秦荘図書館・愛知川びんてまりの館 編『愛荘町立 愛知川図書館・秦荘図書館・愛知川びんてまりの館 要覧』(PDF) 令和4年度(2022年度)、愛荘町立愛知川図書館・秦荘図書館・愛知川びんてまりの館、2023年5月1日 。2023年7月31日閲覧。
外部リンク
編集- 愛荘町立図書館・びんてまりの館 - 愛荘町