愛媛県立長浜高等学校
愛媛県立長浜高等学校(えひめけんりつながはまこうとうがっこう)は、愛媛県大洲市にある高等学校である。通称は「長高(ながこう)」。部活動に水族館部があり生徒が運営する「長高水族館」でも知られる[2]
愛媛県立長浜高等学校 | |
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北緯33度36分52秒 東経132度28分47秒 / 北緯33.61444度 東経132.47972度座標: 北緯33度36分52秒 東経132度28分47秒 / 北緯33.61444度 東経132.47972度 | |
過去の名称 |
長浜家政女学校 愛媛県立長浜高等家政女学校 愛媛県立長浜高等女学校 |
国公私立の別 | 公立学校 |
設置者 | 愛媛県 |
学区 |
中予学区および南予学区 学区外・全国募集あり (定員の30%以内 [1]) |
校訓 | 英知・互敬・錬成 |
設立年月日 | 1940年 |
共学・別学 | 男女共学 |
課程 | 全日制課程 |
単位制・学年制 | 学年制 |
設置学科 | 普通科 |
学校コード | D138220700040 |
高校コード | 38135H |
所在地 | 〒799-3401 |
愛媛県大洲市長浜甲480番地1 | |
外部リンク | 公式サイト |
ウィキポータル 教育 ウィキプロジェクト 学校 |
沿革
編集設置学科
編集- 全日制
- 普通科
2年次から商業系のビジネスコース・文系の総合コース・理系のサイエンススペシャルコース(通称:SSコース)に分かれる。
部活動
編集- 水族館部
長浜高校には日本の高校で唯一の水族館部があり[4]、「長高水族館」の運営や水生生物の研究を行っている。2024年度現在、全校生徒の約6割にあたる95人が水族館部に所属している[2]。
かつて長浜町には旧長浜町立の長浜水族館(1935年開館)があったが、1986年に老朽化のため閉館した[2]。その後、町内で水族館復活の要望があった中[5]、長浜高校では自然科学部(現:水族館部[6])が1998年の文化祭で海洋生物の水槽展示を行う。この試みが好評だったこともあり、翌1999年に長浜の町を水族館に見立てた「長浜まちなみ水族館」という取り組みが行われたのを機に、長浜高校で本格的に日本初の高校内水族館の運営が始まった[7]。
水族館は校内で毎月1回一般公開していたが、2019年に生徒の全国募集が始まって以降、水族館部入部者が増加する一方、施設も手狭になり老朽化していた[2][8]。そのため2024年4月20日に旧長浜町立長浜水族館があった場所と同じ大洲市長浜保健センター内に移転した[2]。 3階建ての大洲市長浜保健センターのうち1階と2階を利用しており、1階で海洋生物、2階で淡水生物を展示している[2]。入口に高さ約1メートル、幅約3メートルの水槽があり、マダイとホシザメを展示している[2]。
長高水族館は毎月第3土曜午前11時から午後3時までの一般公開となっている(予約制)[2]。
研究活動においては、2014年、1年生2人がスズメダイ科の熱帯魚・カクレクマノミがイソギンチャクに刺されない一因を解明し、同年12月、日本学生科学賞で最高賞を受賞[9][10]。2015年5月にはアメリカで行われたインテル国際学生科学技術フェアに出場し、動物科学部門で優秀賞4等賞を受賞した[11]。
- 受賞歴
- 2009年10月:第53回日本学生科学賞で「最優秀賞(県議会議長賞)」
- 12月:第53回日本学生科学賞で中央審査「入選3等」
- 12月:ジャパン・サイエンス&エンジニアリング・チャレンジ「全国ベスト30」「JFEスチール賞」(生物分野では全国2位)
- 2010年1月:大洲市きらめき大賞
- 10月:第54回日本学生科学賞で「最優秀賞(知事賞)」
- 12月:第54回日本学生科学賞で中央審査「入選2等」
- 2011年12月:第55回日本学生科学賞で中央審査「環境大臣賞」
- 2014年:第58回日本学生科学賞で最高賞
- 2015年5月:インテル国際学生科学技術フェア(アメリカ開催)で動物科学部門で優秀賞4等賞
- 2016年7月:国際学生発表大会「グローバル・リンク・シンガポール2016」で科学部門の特別賞
- 2019年4月:同部員たちが静岡県静岡市に本社を置く化粧品会社「エイビイエス」と共同で開発したクラゲよけクリームが発売[12]
その他の部活
- 陸上部
- 華道部
- 商業部
- バドミントン部
- 卓球部
- 放送部
- 吹奏楽部
脚注
編集- ^ 愛媛県立高等学校全国募集のお知らせ 愛媛県教委 2019年5月、2019年11月15日閲覧
- ^ a b c d e f g h i “「長高水族館」リニューアル 近くの長浜保健センターに移転 大洲”. 愛媛新聞 (2024年4月20日). 2024年4月20日閲覧。
- ^ “愛媛県立長浜高等学校 水族館部”. 社会貢献青少年表彰. 内閣府. 2015年5月2日閲覧。
- ^ 分校化の危機を救った日本唯一の水族館部 次に解決した町の課題は…2023年9月7日
- ^ 愛媛の県立高に全国から志願者殺到 廃校危機救った「水族館部」誕生の舞台裏産経新聞2023年12月9日
- ^ 【えひめ・海の応援隊】日本初!高校生が運営する水族館日本財団 海と日本inえひめ 2023年12月11日閲覧
- ^ 長高水族館は今日も大盛況 重松洋(愛媛県立長浜高校教諭)セブンイレブン財団 連載自然に魅せられて 2023年12月11日閲覧
- ^ 全校生徒の半数が所属する名物部活の「水族館」 約40年ぶり"かつての場所"に移転へTBS 2023年8月28日
- ^ 清野貴幸 (2015年2月10日). “クマノミがイソギンチャクに刺されぬ謎、女子高生が解明”. 朝日新聞. オリジナルの2016年7月18日時点におけるアーカイブ。 2015年5月2日閲覧。
- ^ “愛媛県立長浜高校 水族館部”. NEWS ZERO. ZEROhuman. 日本テレビ (2015年3月16日). 2015年3月16日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年5月2日閲覧。
- ^ 『インテル国際学生科学技術フェア(Intel ISEF)参加生徒の成績について』(プレスリリース)文部科学省、2015年5月16日。オリジナルの2015年8月1日時点におけるアーカイブ 。2015年5月25日閲覧。
- ^ 上浪春海 (2019年9月13日). “高校の「水族館部」がクラゲよけクリームを開発! きっかけは素朴な疑問”. ジュニアエラ (2019年9月号): p. 1 2022年11月14日閲覧。
関連項目
編集- 愛媛県高等学校一覧
- 旧制中等教育学校の一覧 (愛媛県)
- 埼玉県立桶川西高等学校 - 校内に水族館がある。