リメンバー・ロックンロール・レイディオ?
「リメンバー・ロックンロール・レイディオ?」(原題 : Do You Remember Rock 'n' Roll Radio?[注釈 1])は、アメリカのパンク・ロック・バンド、ラモーンズの楽曲。1980年に発売された5作目のオリジナル・アルバム『エンド・オブ・ザ・センチュリー』に収録され、同年5月16日に同作からの第2弾シングルとしてリカットされた。楽曲のプロデューサーはフィル・スペクター。
「リメンバー・ロックンロール・レイディオ?」 | ||||||||
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ラモーンズ の シングル | ||||||||
初出アルバム『エンド・オブ・ザ・センチュリー』 | ||||||||
B面 | レッツ・ゴー | |||||||
リリース | ||||||||
録音 | 1979年 | |||||||
ジャンル | ||||||||
時間 | ||||||||
レーベル | サイアー・レコード | |||||||
作詞・作曲 | ||||||||
プロデュース | フィル・スペクター | |||||||
チャート最高順位 | ||||||||
後述を参照 | ||||||||
ラモーンズ シングル 年表 | ||||||||
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背景
編集本作では、メンバーが聴いて育った1950年代のポップソングに基づいて、ギター、ベース、ドラムスといった基本編成のほかに、ピアノ、トランペット、管楽器、サクソフォーン、シンセサイザーなど多数の楽器が使用されている[3]。
本作が収録されたアルバムのタイトル「エンド・オブ・ザ・センチュリー」は、本作の歌詞にある「It's the end, the end of the seventies/It's the end, the end of the century.」というフレーズに由来しており、2003年にはこのフレーズを題したドキュメンタリー映画『END OF THE CENTURY』が公開された。
当時ラモーンズは、1960年代後半に流行したサイケデリック・ロックや1970年代初期に流行したプログレッシブ・ロックから脱却し、原点となるロックンロールに立ち返ることを考えており、本作の「We need change, we need it fast/Before rock's just part of the past/'Cause lately it all sounds the same to me」というフレーズは、これについての言及である[3]。
歌詞には、マレー・ザ・K、ジョン・レノン、ジェリー・リー・ルイス、T・レックス、バーバリアンズ[注釈 2]、アラン・フリードなど、メンバーが影響を受けたバンドやアーティストの名前が登場する。この他にも『エド・サリヴァン・ショー』『Shindig!』といった音楽番組のタイトルも登場する。
パーソネル
編集- 外部ミュージシャン
シングル盤収録曲
編集全作詞・作曲: ディー・ディー・ラモーン、ジョニー・ラモーン、ジョーイ・ラモーン。 | ||
# | タイトル | 時間 |
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A. | 「リメンバー・ロックンロール・レイディオ?」(Do You Remember Rock 'n' Roll Radio?) | |
B. | 「レッツ・ゴー」(Let's Go) | |
合計時間: |
チャート成績
編集チャート(1980年) | 最高位 |
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UK シングルス (OCC)[4] | 54 |
メディアでの使用
編集本作の冒頭のリフが、2007年に公開されたアニメ映画『シュレック3』の予告編で使用され、同作のサウンドトラックにも収録されている[5]。
日本では、スズキの乗用車「ソリオ」のCMで独自のアレンジが施された音源が使用されている[6][7]。
また、福山雅治がパーソナリティーを務めた『オールナイトニッポン』木曜2部時代(1992年1月〜9月・ニッポン放送)と後継番組にあたる『福山雅治のオールナイトニッポンサタデースペシャル・魂のラジオ』(2000年4月〜2015年3月・同)のオープニング曲としても使用されていた。2022年現在は『福山雅治と荘口彰久の「地底人ラジオ」』(2018年〜・渋谷のラジオほか)にて、2020年10月からオープニング曲として使われている。
他アーティストによるカバー
編集発売年 | アーティスト | 収録作品 | 備考 |
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1985年 | The 原爆オナニーズ | アルバム『Nuclear Cowboy』 | |
1995年 | 柳原幼一郎 | アルバム『ドライブ・スルー・アメリカ』 | 独自の訳詞を付けた日本語カバー。 邦題は「ロックンロール・レイディオ」となっている。 |
2003年 | キッス | トリビュート・アルバム『WE’RE A HAPPY FAMILY』 | 2009年よりヴィッセル神戸ホームゲームのスターティングメンバー発表時のBGMとして使用されている。 |
2004年 | THE COLTS | アルバム『ROCK'N ROLL COASTER YEAH! YEAH!』 | タイトルは「思い出のロックンロール・ラジオ」となっている[8]。 |
2005年 | The Feebles | トリビュート・アルバム『Leaving Home: A Norwegian Tribute To the Ramones』 | |
Full Brown Cherry | トリビュート・アルバム『The Rockabilly Tribute To the Ramones』 | ||
布袋寅泰 | ライブ・アルバム『MONSTER DRIVE PARTY!!!』 | 2005年7月18日にZepp Tokyoで開催されたライブでの音源[9][10]。 | |
2008年 | ジェシー・マリン | アルバム『On Your Sleeve』 | |
2009年 | DJ OZMA | アルバム『I ♥ PARTY PEOPLE 3 EXCLUSIVE BOX』 | キッスによるカバー・バージョンを基にしており、音楽イベント「氣志團万博」のオープニング映像のBGMとしても使用されている[11]。 |
2010年 | Sleazy Joe | ライブ・アルバム『Close Enough for Rock N' Roll... Live!』 | |
2011年 | ノエル・アクショテ | アルバム『Revolver, Vol. 1』 |
この他、氣志團は自身が主催するライブイベント『氣志團万博』の2019年の開催で、東京スカパラダイスオーケストラをゲストに迎えてカバーした[12]。
脚注
編集注釈
編集出典
編集- ^ “思い出のロックンロール・ラジオ/RAMONES/ラモーンズ”. diskunion.net. ディスクユニオン. 2020年2月9日閲覧。
- ^ “作品コード 0D1-5024-4 DO YOU REMEMBER ROCK N ROLL RADIO”. 作品データベースサービス. 日本音楽著作権協会. 2020年2月9日閲覧。
- ^ a b Heller, Jason (2013年5月28日). “With "Do You Remember Rock 'N' Roll Radio?", the Ramones pirated the past”. A.V. Music. The A.V. Club. 2020年2月8日閲覧。
- ^ "Official Singles Chart Top 100". UK Singles Chart. 2021年6月18日閲覧。
- ^ “ファーギーがハートをカヴァー、映画『シュレック3』サントラ登場”. CDJournal ニュース (株式会社シーディージャーナル). (2008年3月31日) 2020年2月8日閲覧。
- ^ “ソリオ TVCM情報”. スズキ. 2020年2月8日閲覧。
- ^ “スズキ・ソリオ バンディット ハイブリッドMV(FF/CVT)【試乗記】 存在意義のあるクルマ”. webCG (株式会社カーグラフィック). (2015年11月29日) 2020年2月8日閲覧。
- ^ “ROCK'N ROLL COASTER [CD+アナログ]<初回限定盤>”. TOWER RECORDS ONLINE. タワーレコード. 2020年2月8日閲覧。
- ^ “MONSTER DRIVE PARTY!!![CD] - 布袋寅泰”. UNIVERSAL MUSIC JAPAN. 2020年2月8日閲覧。
- ^ “MONSTER DRIVE PARTY!!!”. TOWER RECORDS ONLINE. タワーレコード. 2020年2月8日閲覧。
- ^ showayanocozeyのツイート(799894247323222016)
- ^ “『氣志團万博2019』の最高かよ!だった楽曲5選”. OKMusic (ジャパンミュージックネットワーク株式会社). (2019年9月16日) 2020年2月8日閲覧。