リメンバー・ロックンロール・レイディオ?

1980年に発表されたラモーンズの楽曲

リメンバー・ロックンロール・レイディオ?」(原題 : Do You Remember Rock 'n' Roll Radio?[注釈 1])は、アメリカのパンク・ロック・バンド、ラモーンズの楽曲。1980年に発売された5作目のオリジナル・アルバム『エンド・オブ・ザ・センチュリー』に収録され、同年5月16日に同作からの第2弾シングルとしてリカットされた。楽曲のプロデューサーはフィル・スペクター

「リメンバー・ロックンロール・レイディオ?」
ラモーンズシングル
初出アルバム『エンド・オブ・ザ・センチュリー
B面 レッツ・ゴー
リリース
録音 1979年
ジャンル
時間
レーベル サイアー・レコード
作詞・作曲
プロデュース フィル・スペクター
チャート最高順位
後述を参照
ラモーンズ シングル 年表
  • リメンバー・ロックンロール・レイディオ?
  • (1980年)
ミュージックビデオ
「Do You Remember Rock 'n' Roll Radio?」 - YouTube
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発売当初の邦題は「思い出のロックンロール・ラジオ」で[1]日本音楽著作権協会にもこの邦題で登録されている[2]

背景

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本作では、メンバーが聴いて育った1950年代のポップソングに基づいて、ギターベースドラムスといった基本編成のほかに、ピアノトランペット管楽器サクソフォーンシンセサイザーなど多数の楽器が使用されている[3]

本作が収録されたアルバムのタイトル「エンド・オブ・ザ・センチュリー」は、本作の歌詞にある「It's the end, the end of the seventies/It's the end, the end of the century.」というフレーズに由来しており、2003年にはこのフレーズを題したドキュメンタリー映画『END OF THE CENTURY英語版』が公開された。

当時ラモーンズは、1960年代後半に流行したサイケデリック・ロックや1970年代初期に流行したプログレッシブ・ロックから脱却し、原点となるロックンロールに立ち返ることを考えており、本作の「We need change, we need it fast/Before rock's just part of the past/'Cause lately it all sounds the same to me」というフレーズは、これについての言及である[3]

歌詞には、マレー・ザ・K英語版ジョン・レノンジェリー・リー・ルイスT・レックスバーバリアンズ英語版[注釈 2]アラン・フリードなど、メンバーが影響を受けたバンドやアーティストの名前が登場する。この他にも『エド・サリヴァン・ショー』『Shindig!』といった音楽番組のタイトルも登場する。

パーソネル

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ラモーンズ
外部ミュージシャン

シングル盤収録曲

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アメリカ盤(7インチシングル)
全作詞・作曲: ディー・ディー・ラモーンジョニー・ラモーンジョーイ・ラモーン
#タイトル作詞作曲・編曲時間
A.「リメンバー・ロックンロール・レイディオ?」(Do You Remember Rock 'n' Roll Radio?)ディー・ディー・ラモーンジョニー・ラモーンジョーイ・ラモーンディー・ディー・ラモーンジョニー・ラモーンジョーイ・ラモーン
B.「レッツ・ゴー」(Let's Go)ディー・ディー・ラモーンジョニー・ラモーンジョーイ・ラモーンディー・ディー・ラモーンジョニー・ラモーンジョーイ・ラモーン
合計時間:

チャート成績

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チャート(1980年) 最高位
UK シングルス (OCC)[4] 54

メディアでの使用

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本作の冒頭のリフが、2007年に公開されたアニメ映画『シュレック3』の予告編で使用され、同作のサウンドトラックにも収録されている[5]

日本では、スズキの乗用車「ソリオ」のCMで独自のアレンジが施された音源が使用されている[6][7]

また、福山雅治がパーソナリティーを務めた『オールナイトニッポン』木曜2部時代(1992年1月〜9月・ニッポン放送)と後継番組にあたる『福山雅治のオールナイトニッポンサタデースペシャル・魂のラジオ』(2000年4月〜2015年3月・同)のオープニング曲としても使用されていた。2022年現在は『福山雅治と荘口彰久の「地底人ラジオ」』(2018年〜・渋谷のラジオほか)にて、2020年10月からオープニング曲として使われている。

他アーティストによるカバー

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発売年 アーティスト 収録作品 備考
1985年 The 原爆オナニーズ アルバム『Nuclear Cowboy』
1995年 柳原幼一郎 アルバム『ドライブ・スルー・アメリカ 独自の訳詞を付けた日本語カバー。
邦題は「ロックンロール・レイディオ」となっている。
2003年 キッス トリビュート・アルバム『WE’RE A HAPPY FAMILY』 2009年よりヴィッセル神戸ホームゲームのスターティングメンバー発表時のBGMとして使用されている。
2004年 THE COLTS アルバム『ROCK'N ROLL COASTER YEAH! YEAH!』 タイトルは「思い出のロックンロール・ラジオ」となっている[8]
2005年 The Feebles トリビュート・アルバム『Leaving Home: A Norwegian Tribute To the Ramones』
Full Brown Cherry トリビュート・アルバム『The Rockabilly Tribute To the Ramones』
布袋寅泰 ライブ・アルバム『MONSTER DRIVE PARTY!!! 2005年7月18日にZepp Tokyoで開催されたライブでの音源[9][10]
2008年 ジェシー・マリン英語版 アルバム『On Your Sleeve』
2009年 DJ OZMA アルバム『I PARTY PEOPLE 3 EXCLUSIVE BOX キッスによるカバー・バージョンを基にしており、音楽イベント「氣志團万博」のオープニング映像のBGMとしても使用されている[11]
2010年 Sleazy Joe ライブ・アルバム『Close Enough for Rock N' Roll... Live!』
2011年 ノエル・アクショテ アルバム『Revolver, Vol. 1』

この他、氣志團は自身が主催するライブイベント『氣志團万博』の2019年の開催で、東京スカパラダイスオーケストラをゲストに迎えてカバーした[12]

脚注

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注釈

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  1. ^ 疑問符が付かない表記や「Do You Remember Rock and Roll Radio?」と表記されることもある。
  2. ^ 同バンドのドラマー、モールティが登場する。

出典

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  1. ^ 思い出のロックンロール・ラジオ/RAMONES/ラモーンズ”. diskunion.net. ディスクユニオン. 2020年2月9日閲覧。
  2. ^ 作品コード 0D1-5024-4 DO YOU REMEMBER ROCK N ROLL RADIO”. 作品データベースサービス. 日本音楽著作権協会. 2020年2月9日閲覧。
  3. ^ a b Heller, Jason (2013年5月28日). “With "Do You Remember Rock 'N' Roll Radio?", the Ramones pirated the past”. A.V. Music. The A.V. Club. 2020年2月8日閲覧。
  4. ^ "Official Singles Chart Top 100". UK Singles Chart. 2021年6月18日閲覧。
  5. ^ “ファーギーがハートをカヴァー、映画『シュレック3』サントラ登場”. CDJournal ニュース (株式会社シーディージャーナル). (2008年3月31日). https://www.cdjournal.com/main/news/fergie/14889 2020年2月8日閲覧。 
  6. ^ ソリオ TVCM情報”. スズキ. 2020年2月8日閲覧。
  7. ^ “スズキ・ソリオ バンディット ハイブリッドMV(FF/CVT)【試乗記】 存在意義のあるクルマ”. webCG (株式会社カーグラフィック). (2015年11月29日). https://www.webcg.net/articles/-/33611 2020年2月8日閲覧。 
  8. ^ ROCK'N ROLL COASTER [CD+アナログ]<初回限定盤>”. TOWER RECORDS ONLINE. タワーレコード. 2020年2月8日閲覧。
  9. ^ MONSTER DRIVE PARTY!!![CD] - 布袋寅泰”. UNIVERSAL MUSIC JAPAN. 2020年2月8日閲覧。
  10. ^ MONSTER DRIVE PARTY!!!”. TOWER RECORDS ONLINE. タワーレコード. 2020年2月8日閲覧。
  11. ^ showayanocozeyのツイート(799894247323222016)
  12. ^ “『氣志團万博2019』の最高かよ!だった楽曲5選”. OKMusic (ジャパンミュージックネットワーク株式会社). (2019年9月16日). https://okmusic.jp/news/354400 2020年2月8日閲覧。 

外部リンク

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