志賀公江
志賀 公江(しが きみえ、本名:同じ[注 1]、1948年〈昭和23年〉3月4日[2][1] - )は、日本の漫画家。神奈川県秦野市出身[1]。女性。血液型はA型。神奈川県立大秦野高等学校卒業[3]。
日本漫画家協会・マンガジャパンの各会員である[注 2]。
しが きみえ 志賀 公江 | |
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生誕 |
1948年3月4日(76歳) 日本・神奈川県 |
職業 | 漫画家 |
活動期間 | 1967年 - |
ジャンル |
少女漫画 女性漫画 |
代表作 |
『スマッシュをきめろ!』 『虹子ララバイ』 『トルファンの西』など |
経歴
編集デビュー前の西谷祥子がリーダーを務めた肉筆同人誌『墨汁二滴』に参加したのち[注 3][1][5]、
1967年、『週刊マーガレット』8月24日号夏休み増刊(集英社)に掲載された「走れ!かもしか」にてデビュー[6][1]。1969年から1970年まで『週刊マーガレット』(同)にて連載された、本格テニス漫画の『スマッシュをきめろ!』が代表作。同作品は1971年に『コートにかける青春』のタイトルでテレビドラマ化もされフジテレビ系列で放送された[5]。
1970年代の半ばまで主に『週刊マーガレット』にて活動し、その後は他誌でも執筆。1980年代以降は、ホステスの世界を描いた『虹子ララバイ』などレディースコミックの分野を中心で活躍[5]。
単行本は初期の作品を中心に長らく絶版となっているものが多かったが、1998年10月に双葉社より『スマッシュをきめろ!』が、当初刊行されたマーガレットコミックス(集英社)には収録されなかった部分も含めた完全版として復刊され、その後も数作品が復刊されている。
2011年4月から京都造形芸術大学(現・京都芸術大学)芸術学部に新設された「マンガ学科」学科長に就任し[7][8]、2017年3月に退任するまで漫画家の育成指導に務めた[9][10]。
代表作について
編集編集委員会の委員長を石ノ森章太郎が務めた『日本漫画家名鑑500』にて、『真夜中族の反乱』・『薄墨色のスクリーン』・『狼の条件』・『スマッシュをきめろ!』の4作品の書影を代表作として掲載。
またp.442のほぼ1頁分に当たる作品イラストには、『虹子ララバイ』第32話「Blue Rain」のエピソードで店を居抜きで800万円で譲渡してくれた雪乃を思い出しながら、野心に燃える雪乃の養女・沙樹に店の登記簿を預けるか迷う虹子の場面が採用されている[11]。
しかし記事本文では「代表作や自信作はなく、これから描く」と作者が旺盛な意欲を示したとの記述もある(1992時点[1]。)
その後、1998年刊行双葉文庫名作シリーズの復刻版『スマッシュをきめろ!』のカバー折り返しにある著作者プロフィールでは、『おしゃれなシャンゼリゼ』・『花と龍』・『虹子ララバイ』・『トルファンの西』など多数と代表作が記載された。
作品リスト
編集- 走れ!かもしか
- スマッシュをきめろ!
- 狼の条件
- はつこい宣言
- 亜子とサムライたち
- おしゃれなシャンゼリゼ
- 燃えろ!太陽
- ルルが風にのって
- 未来からきたベレル
- 太陽の恋人たち
- ビーナスへの道
- 花と竜
- 燃えろ!スパイク
- 真っ赤なストローク
- 青春フルコース
- 虹子ララバイ
- トルファンの西
- エリザは緋と燃えた
- リングの女王[12]
- 青春ファイター[12]
脚注
編集注釈
編集出典
編集- ^ a b c d e f 『日本漫画家名鑑500』 1992, p. 442-443.
- ^ 『別冊少女コミック』新春特大号 1978, p. 176.
- ^ a b 大井夏代 2014, p. 38-39.
- ^ 日外『漫画家人名事典』 2003, p. 183-184.
- ^ a b c “元祖テニス少女漫画「スマッシュをきめろ!」志賀公江さん「スポ根は私の生涯のテーマ」”. スポニチ Sponichi Annex. スポーツニッポン新聞社 (2020年1月27日). 2024年7月18日閲覧。
- ^ 『週刊マーガレット』夏休み増刊 1967, p. 322-337.
- ^ てらぶん制作チーム (2010年8月29日). “今回のゲストは京都造形芸術大学芸術学部の志賀公江先生です。”. 京都寺子屋BUNKA塾. 京都三条ラジオカフェ. 2024年7月18日閲覧。
- ^ “京都造形芸術大学 芸術学部 プロダクトデザイン学科・マンガ学科・文芸表現学科 【届出】設置に係る設置計画履行状況報告書” (PDF). 京都芸術大学公式Webサイト. 学校法人 瓜生山学園. p. 2 (2014年5月1日). 2024年7月18日閲覧。
- ^ “【マンガ学科特集】先生紹介(3)ー志賀公江先生ー”. KUA BLOG. 京都芸術大学 (2014年9月16日). 2024年7月18日閲覧。
- ^ 京都芸術大学マンガコース [@kua_manga]「マンガ学科ラウンジの棚の上に3月に退任された志賀公江先生を筆頭に、これまで雑誌デビューした卒業生と在学生からの色紙を飾りました。」2017年4月10日。X(旧Twitter)より2024年7月18日閲覧。
- ^ 『虹子ララバイ』単行本全12巻のうち、第8巻のp.104
- ^ a b “神保町裏通り日記”. くだん書房. 2023年4月24日閲覧。
参考文献
編集- 志賀公江「走れ!! かもしか」『週刊マーガレット 8月24日号夏休み増刊(通巻224号)』第5巻、第37号、集英社、322-337頁、1967年、1967年8月24日。全国書誌番号:00022435。「表紙下部:新人作家けっさくまんがまつり」
- 渡辺静夫 編「保存版まんが家名鑑:新春プレゼント企画」『別冊少女コミック 1月号:新春特大号』第9巻、第1号、小学館、169-183頁、1978年(1978年1月1日発行)。全国書誌番号:00021575。「別コミ・週刊少コミの70人/①出身地③生年月日など」
- 「日本漫画家名鑑500」編集委員会(委員長:石ノ森章太郎)・加藤昇 編『日本漫画家名鑑500:1945 - 1992』アクア・プランニング、1992年(1992年12月18日発行)、442-443頁。全国書誌番号:93037702。「①本名・②出身地・③生年月日・④現住所・⑥血液型およびデビュー作や代表作など」
- まんがseek・日外アソシエーツ編集部 編『漫画家人名事典』(第1刷)日外アソシエーツ、2003年(2003年2月25日発行)、183-184頁。ISBN 4-8169-1760-8。「③生年月日・⑦出生地・⑨本名など」
- 大井夏代『あこがれの、少女まんが家に会いにいく。』(第1刷)株式会社けやき出版、2014年4月8日、38-39頁。ISBN 978-4877515140。