弦楽四重奏曲第3番 (ショスタコーヴィチ)
弦楽四重奏曲第3番 ヘ長調 作品73 は、ドミートリイ・ショスタコーヴィチが1946年に作曲した弦楽四重奏曲。同年12月16日にモスクワでベートーヴェン弦楽四重奏団によって初演され、彼らに献呈された。
曲の特徴
編集本作の3年前に作曲された『交響曲第8番 ハ短調』(作品65)、1年前に作曲された『交響曲第9番 変ホ長調』(作品70)との類似点がある。
楽章数が5つであることは両曲と共通しており、第1楽章の滑稽な感じは交響曲第9番の第1楽章と共通しており、第2楽章が「冷笑的」と形容されることのある舞曲であること、第4楽章がパッサカリアで、第5楽章がアンチクライマックス的な音楽であることは交響曲第8番と共通している。
また、本作はルドルフ・バルシャイの手によって『室内交響曲』(作品73a)として編曲されている。
曲の構成
編集全5楽章、演奏時間は約33分。
- 第1楽章 アレグレット
- 第2楽章 モデラート・コン・モート
- ホ短調、4分の3拍子
- 第3楽章 アレグロ・ノン・トロッポ
- 嬰ト短調、4分の2拍子 - 4分の3拍子。
- 第4楽章 アダージョ
- 第5楽章 モデラート - アダージョ
- ヘ長調、8分の6拍子 - 4分の2拍子、ロンドソナタ形式。
ドミートリイ・ショスタコーヴィチの弦楽四重奏曲 |
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