延寿寺 (彦根市)

滋賀県彦根市にある寺院

延寿寺(えんじゅじ)は、滋賀県彦根市にある臨済宗永源寺派寺院である。山号は永明山。本尊は観世音菩薩

延寿寺
所在地 滋賀県彦根市稲里町2523
位置 北緯35度13分44.5秒 東経136度11分35.9秒 / 北緯35.229028度 東経136.193306度 / 35.229028; 136.193306
山号 永明山
宗派 臨済宗永源寺派
本尊 観世音菩薩
創建年 749年
開基 行基
別称 延寿禅寺
文化財 木造十一面観音菩薩坐像、木造仏頭(彦根市指定文化財)
法人番号 5160005005073 ウィキデータを編集
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歴史

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749年天平勝宝元年)行基によって創建されたと伝えられる。元は天台宗に属していた[1]。中世になり一時荒廃するが、文明16年(1484年)に延寿寺内の静林寺が復興[1]。この時期に蜷川親元が延寿寺内で歌を詠んだという記録が残る[1]

その後戦国時代から安土桃山時代にかけて、兵火により焼失するが、江戸時代に入り臨済宗永源寺派の禅師円光の弟子が入山し、臨済宗に改めて再興された[1][2]

延寿寺村

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荒神山の麓に位置する当寺とその周辺は、江戸時代から明治7年(1874年)まで延寿寺村を形成していた[1][2]。村は延寿寺領の二石余を除き、彦根藩領であった[1]

延寿寺村は明治7年に塚村、下平流村と合併し、寿村となる[3]。寿村は明治12年(1879年)に合併により稲里村になり[1][4]、稲里村は明治22年(1889年)に稲里村を含む9ヶ村の合併で稲枝村になる[4]。稲枝村は昭和30年(1955年)に3ヶ村の合併により稲枝町となり[5]、昭和43年(1968年)に彦根市に編入された[4][6]

文化財

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  • 彦根市指定文化財
    • 木造十一面観音菩薩坐像 - 鎌倉時代前期に造られた檜材の坐像。像高33.8センチメートル[7]。昭和56年(1981年6月10日、市の文化財に指定[8]
    • 木造仏頭 - 南北朝時代に造られた檜材の木造仏頭。総高23.3センチメートル。菩薩像の頭部だが、体部以下は欠失している[9]。昭和56年6月10日、市の文化財に指定[8]

所在地

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  • 滋賀県彦根市稲里町2523

脚注

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  1. ^ a b c d e f g 平凡社 1991, p. 844.
  2. ^ a b 角川書店 1979, p. 148.
  3. ^ 角川書店 1979, p. 149.
  4. ^ a b c 角川書店 1979, p. 109.
  5. ^ 彦根市 2013, p. 40.
  6. ^ 彦根市 2013, p. 41.
  7. ^ 彦根市 2007, p. 575.
  8. ^ a b 彦根市 2013, p. 282.
  9. ^ 彦根市 2007, p. 575-576.

参考文献

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  • 『日本歴史地名大系 第二十五巻 滋賀県の地名』平凡社、1991年2月20日、844頁。 
  • 『角川日本地名大辞典 25 滋賀県』角川書店、1979年4月8日、109,148-149頁。 
  • 『新修 彦根市史 第12巻 便覧・年表』彦根市、2013年3月29日、40-41,282頁。 
  • 『新修 彦根市史 第1巻 通史編 古代・中世』彦根市、2007年1月31日、575-576頁。 

外部リンク

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関連項目

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座標: 北緯35度13分44.5秒 東経136度11分35.9秒 / 北緯35.229028度 東経136.193306度 / 35.229028; 136.193306