庶民院院内総務
庶民院院内総務(しょみんいんいんないそうむ、英語: Leader of the House of Commons)は、イギリスの内閣の役職の一つ。 下院院内総務(かいんいんないそうむ)とも。
イギリス 庶民院院内総務 | |
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所属機関 | 内閣 |
任命 | 国王チャールズ3世 (首相の助言に基づく) |
創設 | 1721年4月4日 |
初代 | ロバート・ウォルポール |
俸給 | 年間 151,649 GBP(2022年)[1] |
ウェブサイト | gov |
概要
編集内閣と庶民院の間に入り、政府の提出した法案の扱いなどについて、議会で調整を行う役職である。首相不在時に、副首相も不在である際は、庶民院院内総務がPrime Minister's Questions(首相答弁)に応じる。実際、2008年12月17日、ゴードン・ブラウン首相の不在時に首相答弁を行ったのは、ハリエット・ハーマン院内総務であった[2]。
過去においては、首相職と兼任されることが多く、しだいに実質的な職務は、副総務が担当するようになった。2003年からは王璽尚書との兼任が多く、近年では枢密院議長との兼任が慣例となっている。
庶民院院内総務一覧
編集1 ロバート・ウォルポール 1721-1742
2 サミュエル・サンズ 1742-1743
3 ヘンリー・ペラム 1743-1754
4 トマス・ロビンソン 1754-1755
5 ヘンリー・フォックス 1755-1756
6 ウィリアム・ピット(大ピット) 1756-1757
‐ 空席 1757年4月 - 6月
- ウィリアム・ピット(大ピット) 1757-1761
7 ジョージ・グレンヴィル 1761-1762
8 ヘンリー・フォックス 1762-1763
9 ジョージ・グレンヴィル 1763-1765
10 ヘンリー・シーモア・コンウェイ 1765-1768
11 ノース卿フレデリック・ノース 1768-1782
12 チャールズ・ジェームズ・フォックス 1782年3月27日 - 7月
13 トマス・タウンゼンド 1782-1783
14 チャールズ・ジェームズ・フォックスとノース卿フレデリック・ノース 1783年4月2日 - 12月19日
- ウィリアム・ピット (小ピット) 1783-1801
15 ヘンリー・アディントン 1801-1804
- ウィリアム・ピット (小ピット) 1804-1806
16 チャールズ・ジェームズ・フォックス 1806年2月 - 9月13日
17 ホウイック子爵チャールズ・グレイ 1806-1807
18 スペンサー・パーシヴァル 1807-1812
19 カスルリー子爵ロバート・ステュアート 1812-1822
20 ジョージ・カニング 1822-1827
21 ウィリアム・ハスキソン 1827-1828
22 ロバート・ピール 1828-1830
23 オールトラップ子爵ジョン・チャールズ・スペンサー 1830-1834
24 サー・ロバート・ピール准男爵 1834-1835
25 ジョン・ラッセル卿 1835-1841
26 サー・ロバート・ピール准男爵 1841-1846
27 ジョン・ラッセル卿 1846-1852
28 ベンジャミン・ディズレーリ 1852年2月27日 - 12月17日
29 ジョン・ラッセル卿 1852-1855
30 第3代パーマストン子爵ヘンリー・ジョン・テンプル 1855-1858
31 ベンジャミン・ディズレーリ 1858-1859
32 第3代パーマストン子爵ヘンリー・ジョン・テンプル 1859-1865
33 ウィリアム・グラッドストン 1865-1866
34 ベンジャミン・ディズレーリ 1866-1868
35 ウィリアム・グラッドストン 1868-1874
36 ベンジャミン・ディズレーリ 1874-1876
37 サー・スタッフォード・ノースコート准男爵 1876-1880
38 ウィリアム・グラッドストン 1880-1885
39 サー・マイケル・ヒックス・ビーチ准男爵 1885-1886
40 ウィリアム・グラッドストン 1886年2月1日 - 7月2日
41 ランドルフ・チャーチル卿 1886-1887
42 ウィリアム・ヘンリー・スミス 1887-1891
43 アーサー・バルフォア 1891-1892
44 ウィリアム・グラッドストン 1892-1894
45 サー・ウィリアム・ヴァーノン・ハーコート 1894-1895
46 アーサー・バルフォア 1895-1905
47 サー・ヘンリー・キャンベル=バナマン 1905-1908
48 ハーバート・ヘンリー・アスキス 1908-1916
49 アンドルー・ボナー・ロー 1916-1921
50 オースティン・チェンバレン 1921-1922
51 アンドルー・ボナー・ロー 1922-1923
52 スタンリー・ボールドウィン 1923-1924
53 ラムゼイ・マクドナルド 1924年1月22日 - 11月3日 副総務:ジョン・ロバート・クラインス
54 スタンリー・ボールドウィン 1924-1929 副総務:オースティン・チェンバレン
55 ラムゼイ・マクドナルド 1929-1935
56 スタンリー・ボールドウィン 1935-1937 副総務:ジョン・シモン
57 ネヴィル・チェンバレン 1937-1940
58 ウィンストン・チャーチル 1940-1942 副総務:クレメント・アトリー
59 スタッフォード・クリップス 1942年2月19日 - 1942年11月22日
60 アンソニー・イーデン 1942 - 1945
61 ハーバート・モリソン 1945 - 1951
62 ジェイムズ・チューター・イード 1951年3月9日 - 10月26日
63 ハリー・クルックシャンク 1951 - 1955
64 ラブ・バトラー 1955 - 1961
65 アイアン・マクロード 1961 - 1963
66 セルウィン・ロイド 1963 - 1964
67 ハーバート・ボーデン 1964 - 1966
68 リチャード・クロスマン 1966 - 1968
69 フレッド・パート 1968 - 1970
70 ウィリアム・ホワイトロー 1970 - 1972
71 ロバート・カー 1972年4月7日 - 1972年11月5日
72 ジェイムズ・プライアー 1972 - 1974
73 エドワード・ショート 1974 - 1976
74 マイケル・フット 1976 - 1979
75 ノーマン・シンジン=スティーヴ 1979 - 1981
76 フランシス・ピム 1981 - 1982
77 ジョン・ビフェン 1982 - 1987
78 ジョン・ウェイクハム 1987 - 1989
79 ジェフリー・ハウ 1989 - 1990
80 ジョン・マクレガー 1990 - 1992
81 トニー・ニュートン 1992 - 1997
82 アン・テイラー 1997 - 1998
83 マーガレット・ベケット 1998 - 2001
84 ロビン・クック 2001 - 2003(辞任)
85 ジョン・リード 2003年4月4日 - 6月13日
86 ピーター・ヘイン 2003 - 2005
87 ジェフ・フーン 2005 - 2006
88 ジャック・ストロー 2006年5月6日 - 2007年6月27日
89 ハリエット・ハーマン 2007年6月28日 - 2010年5月11日
90 サー・ジョージ・ヤング準男爵 2010年5月11日 - 2012年9月4日
91 アンドルー・ランズリー 2012年9月4日 - 2014年7月14日
92 ウィリアム・ヘイグ 2014年7月14日 - 2015年5月8日
93 クリス・グレイリング 2015年5月9日 - 2016年7月14日
94 デイヴィッド・リディントン 2016年7月14日 - 2017年6月11日
95 アンドレア・レッドサム 2017年6月11日 - 2019年5月22日
96 メルヴィン・ストライド 2019年5月23日 - 2019年7月23日
97 ジェイコブ・リース=モグ 2019年7月24日 - 2022年2月8日
98 マーク・スペンサー 2022年2月8日 - 2022年9月6日
99 ペニー・モーダント 2022年9月6日 - 2024年7月5日
100 ルーシー・パウエル 2024年7月5日 - 現在
脚注
編集- ^ “Salaries of Members of His Majesty's Government – Financial Year 2022–23” (15 December 2022). 2023年11月24日閲覧。
- ^ Engagements: 2 Apr 2008: House of Commons debates