広島湾

広島市の南にある湾

広島湾(ひろしまわん)は、広島県の南岸に位置する瀬戸内海である。世界遺産厳島神社日本三景では安芸の宮島)の存在でも知られる。

広島湾・似島
厳島獅子岩展望台(弥山)から東方向を望む。

地理など

編集

領域

編集

国土交通省中国整備局などからなる「広島湾再生プロジェクト」によると、広島湾は流域の面積が3,743平方キロメートル、海域の面積が1,043平方キロメートルの閉鎖性海域であり、大きく北部海域と南部海域に大別される。[1]。北部は宮島・厳島能美島江田島)とを結ぶ線、早瀬瀬戸(能美島 - 倉橋島)から北を指す。南部は山口県屋代島から北、倉橋島と愛媛県の怒和島とを結ぶ線の西としている。東の安芸灘(または斎灘)とは音戸の瀬戸(音戸ノ瀬戸)と、先述の倉橋島から怒和島とを結ぶ線で分かれる。

南部については「安芸灘」(の一部)と呼ばれることもある[注釈 1]

地形

編集

能美島など大きい島のほか、多数の小があり、一部がリアス式海岸である。江田島湾など奥に深く入り込んだ湾も存在する。

流入河川

編集

太田川、瀬野川、八幡川、小瀬川、錦川 など

自然

編集

沿岸地域の利用

編集

湾岸都市

編集

東から反時計回りに

広島県

山口県

広島湾の中にある都市

海域利用

編集

水産

編集
  • カキの養殖が盛んで全国有数の産地である。「広島湾七大海の幸普及推進実行委員会」(沿岸自治体(広島市、呉市、江田島市、廿日市市、大竹市、坂町)、市場関係者、漁協で構成)では、カキを含めた代表的な魚介類7種(メバル、コイワシ、オニオコゼ、アサリ、クロダイ、カキ、アナゴ)を「広島湾七大海の幸」と名付け、普及と消費拡大を図っている[2]

脚注

編集

注釈

編集
  1. ^ 国土地理院の地形図では安芸灘と表示している。上記定義の北部に当たる海域には「広島湾」の表示がみられる。(2024/8/26閲覧)
  2. ^ 日本製鉄、元の日新製鋼呉の撤退でその地位は大きく揺らいでいる。

出典

編集
  1. ^ 広島湾再生プロジェクト - 私達の広島湾を次世代へ - https://www.cgr.mlit.go.jp/chiki/hiroshimawan/what/index.html
  2. ^ 広島湾七大海の幸普及推進実行委員会 http://www.hiroshima-wan.net/ 

外部リンク

編集