幼年学校
幼年士官学校
幼年学校(ドイツ語: Kadettenanstalt, Kadettenschule)は、軍事教育を実施する中等教育機関。
日本
編集大日本帝国陸軍
編集→詳細は「陸軍幼年学校 (日本)」を参照
大日本帝国海軍
編集日本海軍には陸軍の幼年学校に相当する機関は存在せず、旧制中学校修了者・卒業者が海軍兵学校に進学した。ただし、短期間のみ海軍兵学校予科が置かれていた。
ドイツ
編集プロイセン王国時代にはコルベルク、ベルリン、マクデブルク、シュトルプ、クルム(ヘウムノ)、カリッシュ、プレーン、ケスリン、ポツダム、ベンスベルク、ナウムブルク、ワールシュタット(レグニツキエ・ポレ)、オラニエンシュタイン、カールスルーエなどに置かれた。
卒業生はベルリン・リヒターフェルデのプロイセン陸軍士官学校(Hauptkadettenanstalt)に進学し、更なる教育を受けた[1]。
フランス
編集→「リセ・ド・ラ・デファンス」も参照
17世紀に設立されたラ・フレーシュ陸軍幼年学校は世界最古の幼年学校であり、現在でもリセとして存続している。
ロシア
編集アメリカ
編集アメリカでは私立の幼年学校が各州の名望家によって設立・運営されている[2]。退役佐官が校長を務めるのが通例で、退役将校を中心とする教官たちと共に、中産階級以上の出身(充実した教育を行うため、相当の学資を要する)かつ優秀な少年たちを全寮制で教育している[2]。
著名な学校として、スタントン・ミリタリー・アカデミー(バージニア州スタントン、1860年設立)がある[2]。
アメリカの私立の幼年学校は、帝国陸軍の陸軍幼年学校のように「ウェストポイント陸軍士官学校などへの優先入校権」を有する訳ではなく、「将校を志す少年のための私立中等学校」の位置付けである[2]。
脚注
編集- ^ “「砂漠の狐」ロンメルが上官から指摘された“性格的な欠陥” その背景にある事情”. PHPオンライン衆知|PHP研究所. 2023年8月26日閲覧。
- ^ a b c d 国立健男「特集 世界の将校教育〈第1回・陸軍〉:〈アメリカ〉栄光のウェストポイント士官学校」『軍事研究』1983年7月号、ジャパン・ミリタリー・レビュー、1988年、24-33頁。