平和自動車
平和自動車(ピョンファじどうしゃ)は、金剛山国際グループの系列の韓国の自動車メーカーのひとつ。北朝鮮に設立した合弁会社「平和自動車総会社」で生産を行っている。かつては「統一教会」(統一協会)系の企業でもあり、社長は「統一教会」(統一協会)の幹部、朴相権(パク・サングオン)であった。
平和自動車 | |
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各種表記 | |
チョソングル: | 평화자동차 |
漢字: | 平和自動車 |
発音: | ピョンファチャドンチャ |
日本語読み: | へいわじどうしゃ |
2000年式: MR式: 英語: |
Pyeonghwa jadongcha P'yŏnghwa chatongch'a Pyonghwa Motors (Peace Motors Corporation) |
概略
編集平和自動車は、北朝鮮の「朝鮮連峰総会社」と70対30の資本比率で「平和自動車総会社(Pyonghwa General Motor Company)」という合弁会社を1998年に北朝鮮に設立した[1]。2002年4月から南浦特別市の工業団地で、イタリアのフィアット社が製造する小型セダン「シエナ」を「フィパラム」(口笛の意)の名で組み立て、販売している[2]。「フィパラム」のほかに「ポックギ」(カッコウの意)というミニバン、SUV、ピックアップトラックなども生産している。
同社は以前ベトナムで雙龍自動車、フィアット、イヴェコの合弁会社「メコン」で「コランド」を組み立てて販売した経験があり動向が注目されていたが、2012年、統一グループは自動車事業から撤退し、食品などの流通業に転進を図る方針を打ち出している[3]。統一教会の撤退・合弁解消後は、中国の自動車メーカー(華晨汽車、燭光汽車集団など)から部品の90%を輸入してノックダウン生産を行っている[4]。
尚、日本国政令である「輸出貿易管理令(根拠法:外国為替及び外国貿易法)」に基づいて作成される「外国ユーザーリスト(名称:Peace Motors Corporation、Pyonghwa General Motor Company、懸念項目:生物、化学、ミサイル、核、リスト番号:395)」に掲載されているため、同社への貨物や技術の輸出は許可申請が必要となる。
車種一覧
編集- フィパラム(ベース車はフィアット・シエナ)
- フィパラムII(ベース車は華晨自動車・駿捷)
- チュンマ(ベース車は雙龍・チェアマンH)
- ポックギ(ベース車はフィアット・ドブロ)
- ポックギII/ポックギIII
- ポックギ4WD
- サムチョリ(金杯海狮のライセンス)
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ポックギII
出典
編集- ^ “独メディア「北朝鮮の平和自動車、2012年から生産中断」”. デイリーNKジャパン. (2017年2月13日)
- ^ “北朝鮮で平和自動車工場を竣工”. 中央日報. (2002年4月7日)
- ^ “統一グループ、北朝鮮と合弁の平和自動車から撤退”. 中央日報日本語版 (中央日報). (2012年11月27日) 2012年11月27日閲覧。
- ^ “平壌を走るSUVポックギ・千万里トラック、部品90%が中国産(1)”. 中央日報. (2016年2月16日)