帰納言語
帰納言語(きのうげんご、英: Recursive language)は、数学・論理学・計算機科学における形式言語の一種である。決定性言語(Decidable Language)、チューリング決定性言語(Turing-decidable Language)とも呼ぶ。全ての帰納言語の属する複雑性クラスをRと呼ぶが、RPクラスを Rと呼ぶこともある。
このクラスの言語はチョムスキー階層では定義されていない(Chomsky 1959)。
定義
編集帰納言語の定義には以下の2つの等価な定義がある。
閉包属性
編集帰納言語は以下の操作について閉じている。すなわち、L と P を2つの帰納言語としたとき、以下の言語も同様に帰納言語である。
最後の属性は、差集合が和集合と共通部分から求められることから導出される。
参考文献
編集- Michael Sipser (1997年). “Decidability”. Introduction to the Theory of Computation. PWS Publishing. pp. 151–170. ISBN 0-534-94728-X
- Chomsky, Noam (1959年). “On certain formal properties of grammars”. Information and Control 2 (2): 137–167.