テリー・フォックス

カナダの陸上競技選手 (1958-1981)
希望のマラソンから転送)

テリー・フォックス英語Terrance Stanley Fox1958年7月28日 - 1981年6月28日)は、カナダ義足マラソンアスリート、「希望のマラソン」で知られる。

テリー・フォックス
1980年7月でカナダのトロント
生誕 1958年7月28日
カナダの旗 カナダ マニトバ州ウィニペグ
死没 (1981-06-28) 1981年6月28日(22歳没)
カナダの旗 カナダ ブリティッシュコロンビア州ニューウエストミンスター
死因 骨肉腫
出身校 サイモンフレーザー大学
身長 178 cm (5 ft 10 in)
テンプレートを表示

史上最も偉大なカナダ人の一人とみなされている、彼はその行動によりカナダの文化的象徴となっている[1][2]

経歴

編集

1958年7月28日、マニトバ州ウィニペグで生まれ、バンクーバー近郊のポートコキットラムで育つ。サイモンフレーザー大学の学生で、バスケットボール部で活躍していた1977年、右ひざの痛みで医者にかかったところ、それが骨肉腫であることが判明。

骨肉腫で右足を切断した後、がん研究資金を募るために、1980年4月12日、ニューファウンドランド州セント・ジョンズから「希望のマラソン」(Marathon of Hope)を開始した。北アメリカ大陸を横断してバンクーバー島ポートレンフリューを目指し、義足をつけて毎日フルマラソンと同じ42kmを走り続けた。目標は完走と100万ドルの募金を集めることだった。しかし143日目の9月1日5,373kmを走ったところで、癌の肺への転移のためオンタリオ州サンダーベイ付近でマラソンを断念し入院。1981年6月28日、テリーは22歳の若さでこの世を去った。

死後

編集
 
オタワにあるテリー・フォックス像

彼の遺志を継ぎ1981年9月以来毎年、がん研究資金を募るチャリティーイベント「Terry Fox Run」が世界中で開催されている。

2004年にカナダ放送協会が実施した「偉大なカナダ人」の調査でトミー・ダグラスに次いで2位に選ばれた。2005年、挑戦25周年記念1ドル硬貨が発行された。

テリー・フォックスにちなんで名付けられた施設が数多くあり、出身地ポートコキットラムにあるTerry Fox Secondary Schoolオタワにある陸上競技場Terry Fox Stadium、オタワの公共交通機関OCトランスポTerry Fox Stationカナダ沿岸警備隊砕氷船CCGS Terry Foxなどがある。

 
オンタリオ州サンダーベイのテリー・フォックス記念碑

脚注

編集

出典

編集
  1. ^ Terry Fox | CMHF” (英語). www.cdnmedhall.ca. 2024年9月4日閲覧。
  2. ^ Terry Fox” (英語). www.thecanadianencyclopedia.ca. 2024年9月4日閲覧。

関連項目

編集

外部リンク

編集