布村 一男(ぬのむら かずお、1912年 - 1993年6月15日)は日本の民族学者。富山県生まれ。本名・坂口一男。ペンネームは、布村一夫。弟は、言語学者で宮城教育大学名誉教授奥田靖雄(本名・布村政雄)。満洲教育専門学校卒、満鉄調査部に勤務、戦後は熊本女子大学助教授、教授。1977年定年退官。

著書

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  • 『しべりや小史』満洲日日新聞社 東亜文庫 1942
  • 『日本神話学・神がみの結婚』麦書房 教育文庫 1973
  • 『原始共同体研究 マルクスエンゲルスL・H・モルガン』未来社 1980
  • 『共同体の人類史像』長崎出版 1983
  • 『原始・母性は月であった』家族史研究会 女性史双書 1986
  • 『マルクスと共同体 原始共同体・村落共産体・家族協同体』世界書院 社会科学選書 1986
  • 『日本上代の女たち』家族史研究会 女性史双書 1988
  • 『神話とマルクス 日本神話の謎を解く』世界書院 ぷろぱあ叢書 1989
  • 正倉院籍帳の研究』刀水書房 1994

共著

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  • 母権論解読 フェミニズムの根拠』石塚正英・光永洋子・犬童美子・石原通子共著 世界書院 社会科学選書 1992

翻訳

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  • カール・マルクス『古代社会ノート』マルクス=エンゲルス=レーニン研究所編 合同出版社 社会主義政治経済研究所国家論研究双書 1962 のち未來社
  • 『モルガン『古代社会』資料 『古代社会』100年記念』編訳 共同体社 1977

参考

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  • 「布村一夫著作との出会い」熊本女性学研究会編『新女性史研究』第4号、石塚正英 1999,12

関連項目

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