市野紀生
市野 紀生(いちの のりお、1941年1月1日 - 2023年7月19日[1])は、日本の実業家。東京ガス代表取締役元社長、会長。社団法人日本ガス協会元会長。日本野球連盟元会長。NPO法人日本防災士機構評議員。
経歴
編集広島県呉市出身[2]。1964年に早稲田大学法学部を卒業し株式会社東京瓦斯入社。1998年常務取締役事業開発本部長などを経て2000年代表取締役専務取締役事業開発本部長、2001年代表取締役専務取締役、2002年代表取締役副社長執行役員コーポレート・コミュニケーション本部長、2003年代表取締役社長社長執行役員就任。2008年から取締役会長。
2009年5月から社団法人日本ガス協会会長。その他、日本取締役協会・内部統制研究会座長、東商環境委員会委員長なども務める[3]。
呉市の生まれで幼少期には激しい空襲に遭い命の危険にさらされる。人一倍の行動力で人生を切り開いてきた。アルバイトで生計を立てながら早大を卒業。就職活動に必要な「紹介状」を入手しようと、同郷という理由だけで当時の池田勇人首相の都内の私邸に押しかけ「紹介状」を書いてもらう。その「紹介状」が東京ガス入社の決め手になったという[4]。
少年時代から現在も現役としてプレーする無類の野球好き。東京近郊の企業が参加する45歳以上の軟式リーグで、東京ガスの「1番・指名打者」として打席に立つ。ケガが怖いと周りは止めるがやめない。2010年2月日本野球連盟(社会人野球)会長に就任、社会人野球の旗振り役を任される。不況により、社会人野球は冬の時代を迎えている。最盛期で237あった企業チームは現在85まで減少。会見に臨んだ市野は「厳しい時代ですが、チームの応援で社員が一つになれば企業の活力アップにつながる。盛り上げるお手伝いをしたい」と、再興へ尽力する決意を示した[5]。
脚注
編集- ^ a b “東京ガス元社長の市野紀生さん死去 82歳 日本野球連盟前会長”. 毎日新聞. (2023年7月24日) 2023年7月24日閲覧。
- ^ 東京ガスの市野紀生会長が講演_日中新聞日本語版デジタル記事
- ^ 中小の環境経営、行政施策とセットで(下) | NIKKEI NET 日経Ecolomy
- ^ 2010/02/25/p2, 読売新聞参照
- ^ 市野氏が日本野球連盟の新会長に内定/野球 デイリースポーツonline
参考文献
編集- 読売新聞2010/01/22/p15
- 読売新聞2010/02/25/p2
外部リンク
編集- 東京ガス
- 一般社団法人日本ガス協会
- 日本野球連盟 新会長に市野紀生氏が就任(野球) - ウェイバックマシン(2010年1月27日アーカイブ分) - スポーツニッポン