市村龍太郎
市村 龍太郎(いちむら りゅうたろう、1976年[1]5月29日[2] - )は、日本のコンピュータゲームプロデューサー、実業家。株式会社ピンクル代表取締役社長[3][2]。
略歴
編集日本大学法学部を卒業後、2000年にエニックスに入社[1]。当時のドラクエ課(後年のスクウェア・エニックス 第9開発事業部)に配属。その後スクウェア・エニックスにてドラゴンクエストシリーズのプロデューサーを担当。スクウェア・エニックス 第6ビジネス・ディビジョンに所属[4]。
『ドラゴンクエストVII エデンの戦士たち』のアシスタントプロデューサーを経て、PlayStation版『ドラゴンクエストIV 導かれし者たち』でプロデューサーデビュー。その後、ナンバリング作品の『ドラゴンクエストVIII 空と海と大地と呪われし姫君』と『ドラゴンクエストIX 星空の守り人』をプロデュースし成功を収めるが、こうした大きなチャンスはこれからの世代が体験すべきという考えに至り、ナンバリング作品の制作から外れる[3]。これ以降は、ドラゴンクエストシリーズの新規ユーザーの開拓を目指し、ゲームだけでなく漫画やアニメを含めたメディアミックス展開などの構築に取り組む[3]。
2023年3月31日、本人のTwitterアカウントにて、スクウェア・エニックスを退社したことを公表[5]。同年5月29日、株式会社ピンクル設立と社長就任を発表した[3][2]。
作品
編集エニックス、スクウェア・エニックス時代
編集ゲーム
編集- ドラゴンクエストVII エデンの戦士たち(2000年):アシスタントプロデューサー[6]
- ドラゴンクエストIV 導かれし者たち(PlayStation版、2001年):プロデューサー[1]
- 剣神ドラゴンクエスト 甦りし伝説の剣(2003年):プロデューサー[1]
- ドラゴンクエストVIII 空と海と大地と呪われし姫君(2004年):プロデューサー[3]
- ドラゴンクエスト モンスターバトルロード(2007年):プロデューサー[7]
- ドラゴンクエストソード 仮面の女王と鏡の塔(2007年):プロデューサー[8]
- ドラゴンクエストIX 星空の守り人(2009年):プロデューサー[3]
- ドラゴンクエスト モンスターバトルロードビクトリー(2010年):プロデューサー[1]
- 超速変形ジャイロゼッター(2012年):プロデューサー[3]
- 超速変形ジャイロゼッター アルバロスの翼(2013年):プロデューサー[9]
- BLOODMASQUE(2013年):プロデューサー[10]
- 無限∞ナイツ(2015年):プロデューサー[11]
- ドラゴンクエストヒーローズ 闇竜と世界樹の城(2015年):チーフプロデューサー[12]
- 星のドラゴンクエスト(2015年):プロデューサー[3]
- ドラゴンクエスト モンスターバトルスキャナー(2016年):プロデューサー[13]
- ドラゴンクエストVR(2018年):ストーリー[14]
- ドラゴンクエスト ダイの大冒険 ゲームプロジェクト 総合プロデューサー[15]
- ドラゴンクエスト ダイの大冒険 クロスブレイド(2020年)
- ドラゴンクエスト ダイの大冒険 -魂の絆-(2021年)
- インフィニティ ストラッシュ ドラゴンクエスト ダイの大冒険(2023年、退社前の時期まで担当[16]。)
その他
編集- ドラゴンクエスト30周年プロジェクト統括プロデューサー[3]
- ドラゴンクエストライブスペクタクルツアー(2016年、舞台作品)[7]
- リアル脱出ゲーム×ドラゴンクエスト「竜王迷宮からの脱出」(2016年、体感型イベント)[7]
- ドラゴンクエストミュージアム(2016年、展示イベント)[7]
- ドラゴンクエスト・ザ・リアル(2017年、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンのアトラクション)[7]
- ドラゴンクエスト ユア・ストーリー(2019年、アニメ映画):全体監修[17]
- ドラゴンクエスト ダイの大冒険(2020年、テレビアニメ):エグゼクティブプロデューサー[3]
脚注
編集- ^ a b c d e “人を楽しませるプロデュース|CEDEC2010”. CESA Developers Conference. 2023年10月17日閲覧。
- ^ a b c “市村龍太郎公式Xアカウント”. X (formerly Twitter). 2023年10月6日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j “元スクエニ市村龍太郎氏が新会社“ピンクル”を設立。藤澤仁氏との『ドラクエ9』黄金タッグの完全新作や、新たなエンタメへの挑戦を語る 【独占インタビュー】”. ファミ通. 2023年5月29日閲覧。
- ^ “【CEDEC+KYUSHU 2018】『ドラゴンクエストVR』で作る「もうひとつの現実」…”バトル・冒険・協力”を実感するために施された工夫とは” (2018年12月20日). 2023年10月17日閲覧。
- ^ “市村龍太郎公式Xアカウント”. X (formerly Twitter). 2023年10月6日閲覧。
- ^ “『ドラクエ』元プロデューサーの市村龍太郎氏、NetEaseの出資を受け株式会社ピンクルを設立。藤澤仁氏との新作が始動”. AUTOMATON (2023年5月29日). 2023年10月17日閲覧。
- ^ a b c d e “「ドラクエ」シリーズを手掛けた市村龍太郎氏が社長に就任。NetEase Games,エンターテイメントプロデュース会社「ピンクル」を設立”. 4Gamer.net (2023年5月29日). 2023年10月17日閲覧。
- ^ “「ドラゴンクエスト」関連タイトルレポート その3”. GAME Watch (2007年5月14日). 2023年10月17日閲覧。
- ^ “ニンテンドー3DS専用ゲームソフト「超速変形ジャイロゼッター アルバロスの翼」発売日、価格決定のお知らせ”. SQUARE ENIX (2013年3月14日). 2023年10月17日閲覧。
- ^ “【E3】スクエニ本気RPG『BLOODMASQUE(ブラッドマスク)』特別インタビュー”. ファミ通App (2013年6月15日). 2023年10月17日閲覧。
- ^ “iOS/Android「無限∞ナイツ」新シナリオ「ノストラダムス編」&新機能「探索」が追加されるアップデートが7月下旬以降に実施!”. Gamer (2015年6月26日). 2023年10月17日閲覧。
- ^ ““椿姫彩菜のゲームの話”第14回 スクウェア・エニックス市村龍太郎氏に聞く『ドラゴンクエストヒーローズ 闇竜と世界樹の城』開発秘話その1”. ファミ通.com (2015年3月31日). 2023年10月17日閲覧。
- ^ “「ドラゴンクエスト モンスターバトルスキャナー」のロケテストがスタート。声優陣も登場したオープニングセレモニーをレポート”. 4Gamer.net (2015年11月27日). 2023年10月17日閲覧。
- ^ プレイレポート「ドラゴンクエストVR」を先行体験。目の前に広がるドラクエの世界,攻略のカギは“仲間との連携”にあり4Gamer.net 2018年4月26日
- ^ “「ダイの大冒険」ゲームプロジェクトの最新情報が明らかに。TGS 2022特別番組を9月18日12:45から配信へ”. 4Gamer.net (2022年9月1日). 2023年10月17日閲覧。
- ^ “市村龍太郎公式Xアカウント” (2023年3月31日). 2023年10月17日閲覧。
- ^ “映画『ドラゴンクエスト ユア・ストーリー』公式サイト”. 2023年10月17日閲覧。
外部リンク
編集- 市村龍太郎 (@ryutaroichimura) - X(旧Twitter)