川下組
かつて大阪府に存在した暴力団
川下組(かわしたぐみ)は、大阪府東大阪市に本部を置いていた暴力団。2007年、解散した。組長は三代目時代から直参だった川崎組で副組長などを務め、89年に引退した川崎護組長の地盤を引き継ぎ、直参に昇格。07年1月に引退するまで、長いキャリアを誇った。
略歴
編集平成元年(1989年)4月20日、山口組緊急幹部会が開かれ、山口組五代目の人選が議論された。竹中組・竹中武組長は、態度を保留した。山口組若頭・渡辺芳則と山口組組長代行・中西一男が話し合い、中西一男が五代目山口組組長立候補を取り下げた。渡辺芳則の山口組五代目擁立が決まった。
同年4月27日、山口組直系組長会で、中西一男が、五代目山口組組長立候補取り下げの経緯を説明した。渡辺芳則の五代目山口組組長就任が決定した。
同年5月18日、山口組本家で、舎弟24人、若衆45人と盃直しを行なった。川下組・川下弘組長、尾崎彰春の実子・尾崎勝彦ら4人が新たに直参になった。
平成19年(2007年)2月5日、山口組定例会で、川下弘の引退が発表された。川下組は解散し、跡目継承は行われなかった。川下組組員は、他の山口組系組織に吸収された。
最高幹部
編集参考文献
編集- 溝口敦『山口組ドキュメント 五代目山口組』三一書房、1990年、ISBN 4-380-90223-4
- 『六代目山口組 完全データBOOK』メディアックス、2008年、ISBN 978-4-86201-328-6.のP.25