五代目 嵐 吉三郎(ごだいめ あらし きちさぶろう、弘化元年(1845年) - 明治31年(1898年)10月9日)は、上方の歌舞伎役者。屋号は岡嶋屋。定紋は三つ吉。替紋は三つ柏。俳名に璃昇。本名は松田 太三郎(まつだ たさぶろう)。
はじめ初代中村雀右衛門の門人から養子となり、はじめ中村芝三郎を名乗る。その後三代目中村芝蔵を襲名。明治13年(1880年)『けいせい入相桜』の四役を務める。明治15年8月に松田太三郎と改名。明治17年(1884年)10月に五代目嵐吉三郎を襲名。明治28年(1895年)に名古屋を巡業の後京都南座に出たのが最後の舞台となる。