岸本良久
岸本 良久(きしもと よしひさ、1961年9月17日[要出典] - )は、日本のゲームデザイナー。株式会社プロフェット代表取締役社長[1][2]。
経歴
編集1980年代初頭からデータイースト株式会社にてアーケードゲームの開発に従事。その後、株式会社テクノスジャパンを経て、「プロフェット」の屋号を掲げて、フリーランスのゲームデザイナー・プロデューサーとして活動。主に、株式会社ミント等の開発タイトルを数多くプロデュース。
データイースト時代の代表作は、1980年代半ばに流行したアーケード用レーザーディスクゲームの『サンダーストーム』、『ロードブラスター』。テクノスジャパン時代の代表作は、『熱血硬派くにおくん』を始めとした『くにおくんシリーズ』、『ダブルドラゴンシリーズ』等がある。岸本自身が高校時代は不良であり、暴走族でもあったことから「くにおくんシリーズ」を企画したというエピソードがある。
『熱血硬派くにおくん』と『ダブルドラゴン』で、コンピュータゲームの中でもベルトスクロールアクションゲームと呼ばれるゲームジャンルを確立させた。
フリーランスになってからは、携帯電話向けやブラウザゲームとして、パズルゲームや占いゲーム、ボードゲーム等を、また、コンシューマーゲーム機向けには『SIMPLE1500シリーズ Vol.28 THE ダンジョンRPG』や『ローグハーツダンジョン』といったローグライクゲーム等をプロデュースしている。
2010年4月1日、フリーランスの「プロフェット」の屋号を用いて、株式会社プロフェットを設立。
開発作品
編集1982年
- 『プロサッカー』(アーケード(以下「AC」))サブディレクター
1983年
- 『サンダーストーム』(アーケード用レーザーディスクゲーム(以下「LD」))ディレクター
1984年
- 『ロードブラスター』(LD)ディレクター
1986年
- 『熱血硬派くにおくん』(AC)ディレクター
- 『熱血高校ドッジボール部』(AC)ディレクター
1987年
- 『熱血硬派くにおくん』(FC)ディレクター
- 『ダブルドラゴン』(AC)ディレクター
1988年
- 『西遊降魔録 流棒妖技ノ章』(AC)ディレクター
- 『ダブルドラゴン』(FC)ディレクター
- 『U.S. Championship V'BALL』(AC)プロデューサー
1989年
- 『ダブルドラゴンII The Revenge』(AC)ディレクター
- 『ダブルドラゴンII The Revenge』(FC)プロデューサー
- 『WWFスーパースターズ』(AC)ディレクター
- 『V'BALL』(FC)プロダクションマネージャー
- 『ブロックアウト』(AC)プロデューサー
1990年
- 『ダブルドラゴンIII ザ・ロゼッタストーン』(AC)ディレクター
1991年
- 『ダブルドラゴンIII ザ・ロゼッタストーン』(FC)ディレクター
- 『WWFレッスルフェスト』(AC)プロデューサー
- 『すごろクエスト ダイスの戦士たち』(FC)
1992年
- 『初代熱血硬派くにおくん』(スーパーファミコン(以下「SFC」))プロデューサー
- 『Super Bowling』(海外版スーパーファミコン)プロデューサー
- 『リターン・オブ・ダブルドラゴン』(SFC)ディレクトサポート
- 『コンバットライブス』(SFC)プロデューサー
1994年
- 『新・熱血硬派くにおたちの挽歌』(SFC)ディレクター
- 『すごろクエスト++ -ダイスニクス-』(SFC)
1995年
- 『オセロワールドII 夢と未知への挑戦』(PlayStation(以下「PS」))プロデューサー
- 『超兄貴 究極無敵銀河最強男』(PS)プロデューサー
1996年
1998年
- 『カウボーイビバップ』(PS)プロデューサー
1999年
- 『ぐにゃぐにゃ』(PC)プロデュース
2000年
- 『SIMPLE1500シリーズ Vol.28 THE ダンジョンRPG』(PS)開発プロデューサー・ディレクター
- 『バウにゃっチュー』(PC)プロデュース
- 「プラスe」(以下「PE」)ファミレス端末の立ち上げメンバーとしてプロデュース担当
- 『タッチでウノー2』(PE)プロデュース担当
- 『ガイドスピリット』(PE)プロデュース担当
- 『ストレス&健康チェック』(PE)プロデュース担当
- 『みつけろ』(PE)企画・プロデュース担当
- 『ディノあわせ』(PE)企画・プロデュース担当
- 『よいこののりものパラダイス新幹線』(PE)企画・プロデュース担当
- 『リバーシ』(PE)プロデュース担当
2001年
- 『SIMPLE1500シリーズ Vol.57 THE 迷路』(PS)プロデューサー
- 『ブルース・リー GOD』(PE)企画・プロデュース担当
- 『ハローキティ いろとかたち』(PE)プロデュース担当
- 『キキとララ しんけいすいじゃ』(PE)プロデュース担当
- 『ポムポムプリン まちがいさがし』(PE)プロデュース担当
- 『バッドばつまる ×○セブン』(PE)プロデュース担当
- 『世界一周まちがいさがし』(PE)プロデュース担当
- 『お絵かきスケッチ』(PE)プロデュース担当
- 『ケードロ』(PE)プロデュース担当
- 『りょーこ先生の診療室』(PE)プロデュース担当
- 『THE 蚊』(PE)企画ディレクション・プロデュース担当
- 『メールでGO』(PE)企画ディレクション・プロデュース担当
- 『元祖 王ちゃま』(PE)企画ディレクション・プロデュース担当
2002年
- 『すし占い』(PE)プロデュース担当
- 『動物ランド』(PE)企画ディレクション・プロデュース担当
- 『ザッツ・クイズ』(PE)プロデュース担当
- 『クロスワード』(PE)プロデュース担当
- 『ドラえもん』(PE)プロデュース担当
- 『上海』(PE)プロデュース担当
- 『ブロックくずし』(PE)企画ディレクション・プロデュース担当
- 『3Dパターゴルフ』(PE)プロデュース担当
- 『ファニーボウラーズ』(PE)プロデュース担当
- 『スライドパズル』(PE)プロデュース担当
- 『アニメパズル』(PE)プロデュース担当
- 『花火ファイト』(PE)プロデュース担当
- 『大富豪』(PE)プロデュース担当
2003年
- 『ミッキーとミニー』(PE)プロデュース担当
- 『リロ・アンド・スティッチ』(PE)プロデュース担当
- 『機動戦士ガンダム バトルシューティング』(PE)企画・プロデュース担当
- 『アンパンマン』(PE)企画・プロデュース担当
- 『クレヨンしんちゃん』(PE)企画・プロデュース担当
- 『ZOOO KEEPER』(PE)プロデュース担当
- 『パズループ』(PE)プロデュース担当
2004年
- 『イライラタッチ』(PE)企画・プロデュース担当
- 『このeたこ』(PE)プロデュース担当
- 『長江』(PE)プロデュース担当
- 『うなななっ』(PE)企画ディレクション・プロデュース
- 『VIER フィーア』(PE)企画ディレクション・プロデュース担当
- 『ダブルドラゴン アドバンス』(ゲームボーイアドバンス)スペシャルサンクス
2005年
- 『麻雀牌パズルゲーム 雀・雀・雀』(PE)企画ディレクション・デザイン・プロデュース
- 『ファイナルショット』(モバイル)企画ディレクション・プロデュース
- 『ミラクルアウト』(モバイル)企画ディレクション・プロデュース
2007年
- 『麻雀牌パズルゲーム 雀・雀・雀』
- 『VIER フィーア』(Windows、ダウンロードコンテンツ)
- 『天国と地獄』(Windows、ダウンロードコンテンツ)
- 『自分探しの冒険』(Windows、ダウンロードコンテンツ)
- 『ローグハーツダンジョン』(PlayStation 2)プロデューサー
2010年
- 『熱血硬派くにおくん』(Windows、ダウンロードコンテンツ)プロデューサー・ディレクター
2011年
- 『ダブルドラゴン』(Windows、ダウンロードコンテンツ)プロデューサー・ディレクター
- 『熱血硬派くにおくん すぺしゃる』(3DS)企画監修
2012年
- 『ボードゲーム:フィーア(VIER)』(スマートフォン iOS版・Android版)プロデューサー・ディレクター
- 『熱血番長フィーア編』(スマートフォン iOS版・Android版)プロデューサー・ディレクター
- 『りき伝説』(3DSダウンロード)企画監修
- 『ダブルドラゴンNEON』(Xbox・PS3)監修
2013年
- 『熱血硬派くにおくんSP 乱闘協奏曲』(3DS)企画監修
- 『ドラマ熱血硬派くにおくん』(実写映画・ドラマ)企画・シナリオ・監修
- 『RiverCityRansom』(kickstarter PCソフト)監修
2017年
- 『ダブルドラゴンIV』(Steam、PS4、Switch)ディレクター
2019年
- 『熱血硬派くにおくん外伝 River City Girls』(PS4、PS5、Switch、Xbox ONE、Steam)スペシャルサンクス
- 『熱血硬派くにおくん外伝 イカすぜ!小林さん』(PS4、Switch、Xbox ONE、Steam)開発協力
脚注
編集- ^ “ゲームコレクター・酒缶のリコレクションアーカイブス第5回:熱血と兄貴の共通点は汗臭さ?「超兄貴 ~究極無敵銀河最強男~」岸本良久氏(前編)|ゲーム情報サイト Gamer” (2012年10月14日). 2012年10月14日閲覧。
- ^ “ゲームコレクター・酒缶のリコレクションアーカイブス第5回:熱血と兄貴の共通点は汗臭さ?「超兄貴 ~究極無敵銀河最強男~」岸本良久氏(後編)|ゲーム情報サイト Gamer” (2012年10月21日). 2012年10月21日閲覧。
- ^ 洋ゲーを意識した濃いキャラは賛否両論だが、軽快感に欠ける動作や操作性、システム部分の不備などから、格闘ゲームとしての評価は低い。このような完成度の低い格闘ゲームが発売された背景には、この時期「各メーカー1作は3D格闘ゲームを出さないと業界のシーンに乗り遅れる」という強迫観念があったとされる。
- 株式会社QBQ編 『プレイステーションクソゲー番付』マイウェイ出版発行、2018年。ISBN 9784865118346 p75
関連書籍
編集- 「エンター・ザ・ダブルドラゴン」 (Yoshihisa Kishimoto:「Enter The Double Dragon」) - フランスのピクセンラブ社(pixnlove)から2012年に発売された自伝。
外部リンク
編集- 熱血硬派! - ウェイバックマシン(2004年10月14日アーカイブ分)
- 株式会社プロフェット(plophet Co.,Ltd.)
- ドラマ熱血硬派くにおくん(実写版)
- pixnlove