岩井三郎
日本の私立探偵 (1865-1956)
岩井 三郎(いわい さぶろう、1865年[1] - 1956年〈昭和31年〉10月30日)は、1895年(明治28年)に創業された日本最古の探偵事務所「岩井三郎事務所」(現・株式会社ミリオン資料サービス)創業者。大正時代初期に起こったシーメンス事件の解決に寄与した探偵。なお、「岩井三郎」は明治時代の創業者から名前が3代継承された。
来歴
編集元警視庁警察官。司法主任として日清戦争当時にスパイの摘発を行った。退職後、私立探偵業として岩井三郎事務所を開業した。上述のシーメンス事件のほか、「花王歯磨密造事件」「古河炭鉱詐欺事件」「のちの満州馬賊伊達順之助による射殺事件」などの解決に寄与した。
著書
編集2代目以降
編集2代目岩井三郎は第二次世界大戦後より弁護士業を兼務しながら1956年(昭和31年)まで事務所を営業。その後3代目岩井三郎に業務が引き継がれ、2年余りの期間警察予備隊情報将校を勤めた。
脚注
編集参考文献
編集- 伊藤秀雄 『私立探偵岩井三郎について - ウェイバックマシン(2007年12月21日アーカイブ分)』 日本推理作家協会 2003年9月号
- 知られざる業界史 - 興信所 (3)岩井三郎事務所 - ウェイバックマシン(2016年3月4日アーカイブ分) 日商経済リサーチ
- 松崎天民 『探偵ロマンス』 - 岩井三郎の口述をまとめた形で出版されたほぼノンフィクション作品。
- 『探偵実話 魔鏡』- 初代岩井三郎著書。