岡留英貴

日本のプロ野球選手

岡留 英貴(おかどめ ひでたか、1999年11月7日 - )は、沖縄県糸満市出身のプロ野球選手投手)。右投右打。阪神タイガース所属。

岡留 英貴
阪神タイガース #64
基本情報
国籍 日本の旗 日本
出身地 沖縄県糸満市
生年月日 (1999-11-07) 1999年11月7日(25歳)
身長
体重
181 cm
94 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 投手
プロ入り 2021年 ドラフト5位
初出場 2023年7月4日
年俸 2000万円(2025年)[1]
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

経歴

編集

プロ入り前

編集

糸満市立兼城小学校1年生の時から野球を始め、兼城パイレーツでプレーした。当初は一塁手であった。糸満市立兼城中学校では軟式野球部に所属し、捕手を務めると同時に投手としてもプレーを始めた。

その後沖縄尚学高等学校に進学。2年秋からは控え投手としてベンチ入りしたが、甲子園出場はなかった。高校の同期に福岡ソフトバンクホークス砂川リチャードがいる[2]

亜細亜大学入学後、生田勉監督の勧めでオーバースローからサイドスローに転向した[3]。1年秋から中継ぎとしてリーグ戦に出場し、中央大学との2回戦で初勝利を挙げた。4年夏に腕をより下から出す投法に変え手応えを得ると、秋のリーグ戦では3勝1敗の成績を残した[4]。ドラフト指名後の中央大学戦では、9回を7安打2失点に抑えて自身初のリーグ戦完投勝利を達成した[5]。大学の同期に松本健吾加藤竜馬がいる。2021年9月22日、プロ志望届を提出した[6]

2021年ドラフト会議阪神タイガースから5位指名を受けた[3]。11月11日、契約金4000万円、年俸720万円で入団に合意した(金額は推定)[7]。背番号は64[8]

阪神時代

編集

2022年、帰省中に新型コロナウイルスに感染していたことが判明したため、選手寮への入寮が遅れることとなった[9]。シーズンに2度一軍登録されたものの、一軍での登板は果たせなかった[10]。二軍では36試合で中継ぎ登板し、2勝1敗、防御率1.54を記録[10]。11月14日、現状維持となる推定年俸720万円で契約を更改した[10]

2023年、二軍で21試合で防御率1.59を記録して6月23日に一軍に昇格すると、7月4日の広島東洋カープ戦(MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島)でプロ初登板を果たし、1イニング三者凡退の無失点に抑えた[11]。その後は10月1日の対広島戦で初勝利を挙げるなど一軍で8試合に登板、防御率1.29でシーズンを終えると、10月29日のオリックスとの日本シリーズ第2戦に登板するも、0回2/3を2安打1四球3失点となった[12]。11月20日、120万円増となる推定年俸840万円で契約を更改した[13]

2024年はキャンプから好投[14]を続け、監督の岡田彰布から春季キャンプMVPに指名され[15]、開幕一軍入り。4月4日の横浜DeNAベイスターズ戦で今シーズン初登板。5月に青柳晃洋の一軍登録に伴って登録抹消されたが、7月14日に再登録され、同月28日の中日ドラゴンズ戦で同年初勝利を挙げた。その後は中継ぎとして一軍で投げ続け、9月21日のDeNA戦ではプロ初セーブを挙げた[16]。最終的に前年を大きく上回る35試合に登板し、1勝0敗6ホールド1セーブ、防御率2.84という成績を残した。同年チームは2位となり、DeNAとのクライマックスシリーズに臨んだ。岡留は2試合に登板したが、2戦目では戸柱恭孝に適時打を打たれ2失点、チームも敗退した[17]

投球スタイル

編集

スリークォーターとサイドスローの中間からボールを投じる独特のフォーム(ロークォーターと呼称される)を特徴としている[4]

最速155km/hのストレート[18]スライダーカーブ、ツーシーム、カットボールなどを投げる[4]

詳細情報

編集

年度別投手成績

編集




















































W
H
I
P
2023 阪神 8 0 0 0 0 1 0 0 0 1.000 25 7.0 5 0 1 0 0 6 0 0 1 1 1.29 0.86
2024 35 0 0 0 0 1 0 1 6 1.000 163 38.0 36 1 11 1 2 24 0 0 16 12 2.84 1.24
通算:2年 43 0 0 0 0 2 0 1 6 1.000 188 45.0 41 1 12 1 2 30 0 0 17 13 2.60 1.18
  • 2024年度シーズン終了時

年度別守備成績

編集


投手












2023 阪神 8 0 1 0 0 1.000
2024 35 2 5 1 1 .875
通算 43 2 6 1 1 .889
  • 2024年度シーズン終了時

記録

編集
初記録

背番号

編集
  • 64(2022年 - )

登場曲

編集

脚注

編集
  1. ^ 阪神 - 契約更改 - プロ野球」『日刊スポーツ』。2024年11月27日閲覧
  2. ^ 岡留(沖尚-亜細亜大)が阪神から5位指名 「信頼される選手に」 プロ野球ドラフト」『琉球新報デジタル』2021年10月12日。2021年10月22日閲覧
  3. ^ a b 【ドラフト】亜大・岡留英貴は阪神5位 「ロークオーター」が武器」『日刊スポーツ』2021年10月11日。2021年10月21日閲覧
  4. ^ a b c 〝ロークオーター〟の阪神5位の亜大・岡留、先発でも中継ぎでも抑えでも打者に向かっていく/ドラフト」『サンスポ』2021年10月12日。2021年10月21日閲覧
  5. ^ 阪神ドラフト5位指名・岡留 プロ入りの夢をかなえた充実感を力に東都リーグ戦初の完投勝利」『スポニチ Sponichi Annex』2021年10月15日。2021年10月21日閲覧
  6. ^ 駒大のスラッガー鵜飼、亜大の147キロ右腕松本らが志望届提出 大学生は103人に」『Full-Count』2021年9月22日。2021年10月22日閲覧
  7. ^ 阪神ドラ5・岡留が仮契約 目標は同じ変則&5位入団の2冠右腕・青柳」『スポニチ Sponichi Annex』2021年11月11日。2021年11月11日閲覧
  8. ^ 阪神ドラ1森木大智は背番号「20」/新入団選手の背番号一覧」『日刊スポーツ』2021年12月13日。2021年12月13日閲覧
  9. ^ 阪神ドラ5・岡留が入寮&新人合同自主トレ合流 帰省中にコロナ感染、隔離期間経て」『デイリースポーツ online』2022年1月18日。2022年1月18日閲覧
  10. ^ a b c 1年目サイド右腕の阪神・岡留 現状維持の720万円で更改「ファームでいくら投げてもアレなんで」」『スポーツニッポン』2022年11月14日。2023年12月23日閲覧
  11. ^ a b 【阪神】2年目変則右腕の岡留英貴プロ初登板 1回1安打無失点で広島打線封じた」『日刊スポーツ』2023年7月4日。2023年7月4日閲覧
  12. ^ 【阪神】岡留英貴ホロ苦デビュー「抑えられなかったのがすべて」2死満塁で降板、後続島本打たれる」『日刊スポーツ』2023年10月29日。2023年10月29日閲覧
  13. ^ 【阪神】岡留英貴が120万円増の840万円でサイン、ご褒美は「おいしいものを食べたい」」『日刊スポーツ』2023年11月20日。2023年12月23日閲覧
  14. ^ 磯綾乃「【阪神】岡田監督、好投続ける岡留英貴を絶賛「使わんかったら怒られるよ俺(笑い)」/一問一答」『日刊スポーツ』2024年2月25日。2024年10月30日閲覧
  15. ^ 阪神・岡田彰布監督がキャンプMVPに前川右京、岡留英貴を指名」『サンスポ』2024年2月27日。2024年10月30日閲覧
  16. ^ 磯綾乃「【阪神】岡留英貴「結果そうだっただけ」大一番で三者凡退、プロ初S「監督はボールを見ている」」『日刊スポーツ』2024年9月21日。2024年10月30日閲覧
  17. ^ 【試合結果】阪神は連敗でCS敗退 岡田監督、有終の美飾れず」『サンスポ』2024年10月13日。2024年10月30日閲覧
  18. ^ 阪神・岡留英貴、九回三者凡退に「そこ(直球)を見せていこうというのがあったので」球速155キロ記録/フェニックス・リーグ」『サンスポ』2023年10月16日。2022年10月16日閲覧
  19. ^ 阪神が広島に打ち勝つ 岡留英貴投手がプロ初勝利 岩崎優は35セーブ目で最多セーブのタイトルを確定」『サンケイスポーツ』2023年10月1日。2023年10月1日閲覧
  20. ^ 阪神・岡留がプロ初セーブ 10回にDeNAの中軸を三者凡退斬りで達成」『スポニチ Sponichi Annex』2024年9月21日。2024年9月21日閲覧

関連項目

編集

外部リンク

編集