山邊武郎
昭和期の化学者
山邊 武郎(やまべ たけお、1915年4月26日[1] - 1992年7月21日[1])は、日本の化学者。東京大学名誉教授。神奈川大学元学長。専門はクロマトグラフィー科学、無機化学。イオン交換樹脂膜を用いて海水淡水化する研究で知られる。日本海水学会会長、電気透析研究会会長などを歴任[2]。
人物情報 | |
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生誕 | 1915年4月26日 |
死没 | 1992年7月21日(77歳没) |
国籍 | 日本 |
出身校 | 東京帝国大学 |
学問 |
経歴
編集- 旧制神戸一中、旧制三高理甲を経て、1940年3月東京帝国大学工学部応用化学科卒業。同11月東京帝国大学工学部講師、同1941年3月入営のため辞職、1949年5月東京大学助教授(第二工学部勤務)、1951年4月東京大学生産技術研究所勤務、1956年12月「イオン交換及びその応用に関する研究」により工学博士の学位を取得[3]、1963年8月教授に就任、1966年6月日本海水学会学術賞を受賞、1973年液体クロマトグラフィー懇談会会長[4]。東京大学定年後に神奈川大学工学部教授、1978年7月12日~1981年7月11日神奈川大学学長[5]、1985年(昭和60年)イオン交換研究会が発足し会長に選任[6]。
受賞
編集著作・論文・文献
編集- 超高速液体クロマトグラフィー 山辺武郎 編著 産業図書 1989.6
- 高速液体クロマトグラフィーの手びき : 付:分析データ集 山辺武郎 編 幸書房 1975
- 解説無機工業化学 共立 1973
- 現代無機化学講座 技報堂 1971
- 解説無機工業化学 共立1965
- イオン交換樹脂膜 山辺武郎, 妹尾学 共著 技報堂 1964
- イオン交換樹脂 清山哲郎, 山辺武郎 著 日刊工業新聞社 1963
- イオン交換樹脂 : 基礎と応用 金原1962
- 現代無機化学講座 山辺武郎他編 技報堂
- 日本における塩水淡水化の現状イオン交換膜電気透析法 総括
等
脚注
編集- ^ a b 『「現代物故者事典」総索引 : 昭和元年~平成23年 2 (学術・文芸・芸術篇)』日外アソシエーツ株式会社、2012年、1154頁。
- ^ 田中良修、「技術資料集 “イオン交換膜の工業的応用” の出版について」 『日本海水学会誌』 1986年 39巻 6号 p.399-410, doi:10.11457/swsj1965.39.399
- ^ 山辺, 武郎 (1956). イオン交換及びその応用に関する研究 .
- ^ http://chromsoc.jp/Journal/pdf/31-3_109.pdf 千田正昭クロマトログラフィー科学会の20年
- ^ 神奈川大学歴代の学長
- ^ 1985山邊武郎イオン交換研究会発足にあたって