山田ゆかり
日本の空手家
山田 ゆかり(やまだ ゆかり、旧名山川(やまかわ) ゆかり、1961年3月3日 - )は、日本の空手家、元空手指導者である。
来歴
編集大阪体育大学に入学してから空手を始め[1] 、1982年には日本代表として世界空手道選手権大会の組手個人60キロ級で優勝した。
指導者としては23歳の時に東大阪高等学校(現在の東大阪大学敬愛高等学校)の空手道部監督に就任し、以来現在まで25年間にわたって指導を続けている。2008年には全国高等学校空手道選抜大会の女子部門で個人形・組手、団体形・組手の4種目完全優勝を達成し、続いてインターハイで同部を女子組手団体で2年連続優勝させ、同年度(2008年度)の大阪スポーツ大賞では大阪府から優秀指導者として表彰された[2]。同年の世界空手道選手権大会では日本代表のコーチとして参加した[3]。
2009年には山川が敬愛高校で指導する3年生の鶴山千紗が女子型個人で高校選抜、インターハイ、国民体育大会でいずれも優勝している[4]。
また、2000年シドニーオリンピックでは、シンクロナイズドスイミングの日本女子チームが行った「空手」の振り付け指導を担当した [1]。
不祥事
編集2017年6月13日に東大阪大敬愛高(大阪府東大阪市)の空手道部の元女子部員2人が、顧問の山田ゆかりからパワハラを受けて適応障害になったとして、運営する学校法人「村上学園」や顧問らを相手取り、計約710万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が、大阪地裁であった。野田恵司裁判長は、インターハイ予選直前に練習参加を禁止し退部を強要するなど「顧問の裁量を逸脱する行為があった」と認定、法人と連帯して計約120万円を支払うよう命じた[5][6]。
脚注
編集- ^ a b 「高校生スポーツ」2009年6月号、「監督の肖像 家庭・育児の多忙な日々 続けた先に全国制覇」[1]
- ^ 大阪府記者発表2008年9月12日、「平成20年度大阪スポーツ賞等の贈呈について」 [2]
- ^ “日本代表選手団 | 世界空手東京 | 第19回世界空手道選手権大会”. 2008年8月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年10月4日閲覧。
- ^ 毎日新聞大阪版2009年10月29日、「高校総体:空手・陸上で活躍、東大阪大敬愛高12人が市に優勝報告」 [3]
- ^ “元空手世界王者に賠償命令 大阪の高校部活でパワハラ”. スポニチ Sponichi Annex (2017年6月13日). 2023年10月4日閲覧。
- ^ “空手名門高部活でパワハラ 連盟理事の女性顧問らに120万円賠償命令 大阪地裁”. 産経ニュース (2017年6月13日). 2023年10月4日閲覧。
- ^ “理事の辞任について”. 公益財団法人 全日本空手道連盟 (2017年9月4日). 2023年10月4日閲覧。