山口知三
山口 知三(やまぐち ともぞう、1936年12月17日[1]- 2021年12月9日[2])は、ドイツ文学者、京都大学文学部名誉教授。
人物・来歴
編集鹿児島に生まれる。京都大学文学部独文科卒、同志社大学助教授、1979年京都大学文学部独文科助教授、1990年主任教授、2000年定年退官。
1989年共著『ナチス通りの出版社』で日本出版学会賞。1994年「ドイツを追われた人びと 反ナチス亡命者の系譜」で文学博士。
トーマス・マンを研究、翻訳していたが、のち現代ドイツ史に移行。最後の著書『三つの国の物語 トーマス・マンと日本人』においては、「一九二〇年代から三〇年代にかけての日本におけるトーマス・マン受容を手がかりにして、日本のドイツ文学研究にたいするきびしい批判が展開された」[3]。
著書
編集- 『ドイツを追われた人びと 反ナチス亡命者の系譜』人文書院 1991
- 『廃墟をさまよう人びと 戦後ドイツの知的原風景』人文書院 1996
- 『アメリカという名のファンタジー 近代ドイツ文学とアメリカ』鳥影社・ロゴス企画 2006
- 『激動のなかを書きぬく 20世紀前半のドイツの作家たち』鳥影社・ロゴス企画 2013
- 『三つの国の物語 トーマス・マンと日本人』鳥影社・ロゴス企画 2018
- 共著
翻訳
編集脚注
編集- ^ 『著作権台帳』
- ^ 京都大学の山口知三名誉教授が死去 京都新聞
- ^ 松村朋彦「談話室をもつ象牙の塔――山口知三先生追悼」近藤孝夫編『ラテルネ』128号 同学社 (2022、9)、14-15頁。