二葉山
日本の広島県広島市東区光が丘に所在する山
(尾長山から転送)
二葉山(ふたばやま)は、広島県広島市東区光が丘に所在する山。海抜139メートル[1]。
二葉山 | |
---|---|
標高 | 139 m |
所在地 | 広島県広島市東区光が丘 |
位置 | 北緯34度24分22秒 東経132度28分41秒 / 北緯34.40611度 東経132.47806度座標: 北緯34度24分22秒 東経132度28分41秒 / 北緯34.40611度 東経132.47806度 |
二葉山の位置
| |
プロジェクト 山 |
概要
編集広島市東区光が丘[2]、JR広島駅の北側に位置する[3]。 花崗岩で組成された海抜139メートルの山で、植生は常緑樹林が中心となっている[3]。 特にシイ・カシ類のシリブカガシの群落が当山の西側に広がり、貴重なものとして「日本の重要な植物群落-中国版-」(環境庁、1979年)にも取り上げられている[4][5]。 広島駅から近隣の社寺を巡りながら登って約40分、山頂には1966年建立の平和塔(仏舎利塔)や広場があり、また広島市街や瀬戸内海の眺望が開け、手軽な登山コース・市民の憩いの場として親しまれているほか[2][6]、外国人向け観光に活用する取り組みもある[7]。 広島高速道路公社による広島高速5号線(東部線)の整備に絡み当山直下にトンネルを通す予定であり[8]、近隣住民による反対運動が起こっている[9][10]。
歴史
編集- 江戸時代 - 広島藩の藩主別邸の庭園・縮景園の借景にも用いられていた[3]。
- 1935年頃まで - ほぼ自然の状態で[3]、ほぼ全域がアカマツ林[11]。
- 1945年まで - 当山南側に練兵場・騎兵隊、山頂部には高射砲陣地などの陸軍施設が所在した[3]。
- 1955年頃から - 近隣の住宅地・団地造成や学校開設など、開発が進む[3]。
- 1966年 - 日本山妙法寺ほかにより、山頂部に二葉山平和塔(仏舎利塔)が建立される[2]。
- 1978年 - 環境庁調査でシリブカガシ林は2.5ヘクタール[11]。
- 2003年 - 二葉山自然環境保全対策検討委員会の調査でシリブカガシ群落は7.5ヘクタール[11]。
-
二葉山から見た広島駅周辺
交通アクセス
編集周辺社寺
編集脚注
編集- ^ “広島市の生物(広島市版レッドデータブック)第3章 地域の自然”. 広島市. p. 242. 2024年11月9日閲覧。
- ^ a b c “二葉山平和塔(仏舎利塔)”. ひろたび. 広島観光コンベンションビューロー. 2021年4月22日閲覧。
- ^ a b c d e f g “二葉山自然環境保全対策検討委員会報告書(概要版)”. 広島高速道路公社. p. 3 (2003年10月). 2021年4月22日閲覧。
- ^ “二葉山自然環境保全対策検討委員会報告書(概要版)”. 広島高速道路公社. p. 5 (2003年10月). 2021年4月22日閲覧。
- ^ “二葉山自然環境保全対策検討委員会報告書(概要版)”. 広島高速道路公社. p. 8 (2003年10月). 2021年4月22日閲覧。
- ^ “二葉山”. 広島観光ナビ. 広島県観光連盟. 2021年4月22日閲覧。
- ^ “二葉山周辺で観光ツアー 広島の社団法人、3月中に商品化へ”. 中國新聞デジタル. 中國新聞社 (2021年2月20日). 2021年4月22日閲覧。
- ^ “二葉山自然環境保全対策検討委員会報告書(概要版)”. 広島高速道路公社. p. 「はじめに」 (2003年10月). 2021年4月22日閲覧。
- ^ “二葉山トンネル、牛田東で掘削開始 住民ら反発・抗議”. 中國新聞デジタル. 中國新聞社 (2021年4月6日). 2021年4月22日閲覧。
- ^ “二葉山を守る会の活動”. 二葉山を守る会. 2021年4月22日閲覧。
- ^ a b c “二葉山自然環境保全対策検討委員会報告書(概要版)”. 広島高速道路公社. p. 10 (2003年10月). 2021年4月22日閲覧。
- ^ a b “二葉山緑地”. NAVITIME. ナビタイムジャパン. 2021年4月22日閲覧。