小文字文化
小文字文化(こもじぶんか)とは、1990年代後半から2000年代前半にかけて日本の若者を中心にみられた、日本語の「あ・い・う・え・お・つ・や・ゆ・よ・わ」などの平仮名を捨て仮名(小さい仮名文字)で表記する文化のことである[疑問点 ][要出典]。
概要
編集通常の仮名の代わりに捨て仮名を使用することは、1990年代後半には匿名掲示板「あやしいわーるど」で「あやしい」の言葉を「ぁゃιぃ」で表記するなどの事例が見られる。「あやしいわーるど」の利用者が「ぁゃιぃ」という表記をインターネット上の他のウェブサイトでも行うようになったため、「あやしい」を「ぁゃιぃ」と表記することが広まった。「し」に拗音・促音を表記する捨て仮名は存在しないため、この「ι」は捨て仮名ではなくギリシア文字のイオタを使用している。
2000年代には、10代の女子を中心に広まった[2]。通常の仮名の代わりに捨て仮名を使用し、「ぉはぉぅ(おはよう)」「今日ゎぃヶなぃ(今日は行けない)」などと表記する。ギャル文字や丸文字などと同様に、若者が友人同士の親密さを示すインフォーマルな表記として使用される。無論、日本語の正確な表記方法からは逸脱する。背景には携帯電話(フィーチャーフォン)の普及があった。
前述の「J-CASTトレンド」の記事では、「ぁぃぅぇぉ文化」は2011年には既に廃れたとされている[1]。
表記法
編集表記 | 対象 |
---|---|
「ぁ」 | 「あ」 |
「ぃ」 | 「い」 |
「ぅ」 | 「う」 |
「ぇ」 | 「え」 |
「ぉ」 | 「お」、「を」、お段の後の「う」 |
「ヵ」 | 稀に「か」 |
「ヶ」 | 稀に「け」 |
「っ」 | 「つ」 |
「ゃ」 | 「や」 |
「ゅ」 | 「ゆ」 |
「ょ」 | 「よ」 |
「ゎ」 | 「わ」、waと発音する「は」 |