小さな絵本美術館
長野県岡谷市にある美術館
小さな絵本美術館(ちいさなえほんびじゅつかん)は、長野県にある絵本専門の私立美術館。絵本作家さとうわきこが主宰し、国内外の絵本原画を中心に展示する[2]。
小さな絵本美術館 Little Museum In A Village of Picture Books | |
---|---|
小さな絵本美術館岡谷本館 | |
施設情報 | |
専門分野 | 絵本 |
開館 | 1990年[1] |
所在地 |
〒394-008 長野県岡谷市長地権現4-6-13(岡谷本館) |
外部リンク | 小さな絵本美術館 |
プロジェクト:GLAM |
フェリックス・ホフマンやハンス・フィッシャーの原画展を日本で初めて行い[3]、ホフマンやエルンスト・クライドルフの作品を豊富に所蔵し[4][5]、関連書籍の出版活動も行う[6]。
後にさとうと結婚する武井利喜(1951年-)[2]は、25歳の頃から自宅で子ども文庫「鬼のみちくさ文庫」を開くかたわら[7]、瀬田貞二ら児童文学関係者と親交を結んだ[8]。それらの活動を背景に、スイスの絵本作家で編集者であるベッティーナ・ヒューリーマンの「大人のくせに本気で、あるいはたのしみに子どもの本とつきあっている人々は、いつかどこかでみんな知り合うものだ」の精神で、美術館を開館させた[8][9]。
1990年11月、諏訪湖畔に現在の岡谷本館を創設、1997年には分館として諏訪郡原村に八ヶ岳館を設置[2][10]。本館、分館ともに冬季は休館する。入会金と年会費を払えば、入館料が無料となる。
利用案内
編集- 開館時間 : 10:00-17:00 ( 11月~1月は10:00~16:30) /最終入館は30分前まで
- 休館日(岡谷館・八ヶ岳館): 火曜・第2& 第3水曜(ゴールデンウィークと8月は無休)※祝日の場合は開館・翌平日は休み。※展示替えによる臨時休館あり
所在地・アクセス
編集岡谷本館
編集- 〒394-0081長野県岡谷市長地権現4-6-13
- 北緯36度3分52.4秒 東経138度4分14.5秒 / 北緯36.064556度 東経138.070694度
- 最寄りのIC:長野自動車道 岡谷インターチェンジまたは中央自動車道 諏訪インターチェンジ
- 最寄りの鉄道駅:JR中央本線 岡谷駅または下諏訪駅
- 岡谷本館の入館料:大人750円 中高生300円 小学生200円
八ヶ岳館
編集- (冬季は休館する)
- 〒391-0115 長野県諏訪郡原村原山17217-3325[11]
- 北緯35度58分49.4秒 東経138度15分21.8秒 / 北緯35.980389度 東経138.256056度
- 最寄りのIC:中央自動車道 諏訪インターチェンジ、諏訪南インターチェンジ、小淵沢インターチェンジ
- 最寄りの鉄道駅:JR中央本線茅野駅よりタクシー
- 八ヶ岳館の入館料:大人800円 中高生400円 小学生300円
出版
編集- 『フェリックス・ホフマンの世界―父から子への贈りもの』1998年
- 『フェリックス・ホフマンのカードブック』1998年
- フェリックス・ホフマン絵、おかしのぶ訳『ヨッケリ なしを とっといで』2000年
- 『ナイーブ・アート―ハンガリーの民衆素朴画家たち』2003年
参考文献
編集- 田中愛「武井利喜・さとうわきこと「小さな絵本美術館」」『信州豊南短期大学紀要』第34号、信州豊南短期大学、2017年3月、1-30頁。
脚注
編集- ^ “絵本館・児童作家記念館等”. 国立国会図書館国際子ども図書館. 2016年5月24日閲覧。
- ^ a b c 田中 2017, p. 1
- ^ 田中 2017, p. 10
- ^ 伊丹市立美術館/生誕100年記念 フェリックス・ホフマン展 うつくしい絵本の贈りもの(2019年3月5日アーカイブ) - 国立国会図書館Web Archiving Project
- ^ 田中 2017, p. 15-16
- ^ 田中 2017, p. 22
- ^ 田中 2017, p. 2
- ^ a b 田中 2017, p. 3
- ^ 武井利喜「お立ち寄りください 小さな絵本美術館」『こどもの本』第22巻第7号、日本児童図書出版協会、1996年7月、38頁。https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/3467889/21
- ^ “小さな絵本美術館ウェブサイト :: 施設のご案内 ~八ケ岳館~”. 小さな絵本美術館. 2023年12月20日閲覧。
- ^ 八ケ岳館のご案内 - 小さな絵本美術館
- ^ 美濃戸口線 - アルピコ交通