富士フイルム和光純薬
日本の大阪府大阪市中央区にある化学会社
富士フイルム和光純薬株式会社(ふじフイルムわこうじゅんやく)は、日本の化学会社。本社所在地は大阪府大阪市中央区道修町。
種類 | 株式会社 |
---|---|
市場情報 | 非上場 |
本社所在地 |
日本 〒540-8605 大阪市中央区道修町3丁目1-2 (武田新和ビル) |
設立 |
1922年(大正11年)6月5日 (武田化学薬品株式会社) |
業種 | 化学 |
法人番号 | 7120001077597 |
事業内容 | 試薬・化成品・臨床検査薬の製造・販売 |
代表者 | 代表取締役社長 白木一夫 |
資本金 | 23億3,956万円 |
売上高 |
1,135億100万円 (2024年3月期)[1] |
営業利益 |
131億5,300万円 (2024年3月期)[1] |
経常利益 |
153億3,400万円 (2024年3月期)[1] |
純利益 |
114億2,900万円 (2024年3月期)[1] |
純資産 |
747億2,800万円 (2024年3月期)[1] |
総資産 |
1,051億6,000万円 (2024年3月期)[1] |
従業員数 | 1,534人(2016年3月現在) |
決算期 | 3月31日 |
主要株主 |
富士フイルム株式会社 (2017年5月現在) |
主要子会社 |
富士フイルムワコーケミカル株式会社 富士フイルムワコーシバヤギ株式会社 富士フイルムワコーロジスティクス株式会社 富士フイルム和光バイオソリューションズ株式会社 |
外部リンク |
www |
旧社名は和光純薬工業株式会社(わこうじゅんやくこうぎょう)。かつては武田薬品工業の子会社であったが、2017年4月に株式公開買い付け(TOB)により富士フイルム傘下に入った。
概要
編集主力製品として試薬・化成品・臨床検査薬を製造する、国内試薬メーカー最大手。
1922年(大正11年)、武田長兵衞商店(現・武田薬品工業株式会社)の化学薬品部門を分離し、「武田化学薬品株式会社」として発足。1947年(昭和22年)に「和光純薬工業株式会社」へ社名変更した。
2016年(平成28年)10月に親会社であった武田薬品工業が競売を実施。富士フイルム・日立化成・カーライル・グループ(米投資ファンド)が応札していたが、12月15日、医療分野拡大を進める富士フイルムが買収し、完全子会社化することが発表された。買収額は1547億円としている[2]。2017年(平成29年)4月に富士フイルムの子会社となった[3]。グループ入り後は、2018年4月に富士フイルムファインケミカルズ、2019年4月にアイエスジャパンを順次統合している。
試薬の取り扱い数は60万品目を超え、純度が高いことで有名である[要出典]。
その他
編集事業内容
編集- 試薬化成品事業部(試薬部門、化成品部門)、臨床検査薬事業部の研究開発・製造・販売
沿革
編集- 1922年(大正11年)6月5日 - 武田長兵衞商店(現・武田薬品工業)の化学薬品部門を分離し、武田化学薬品株式会社として設立。
- 1935年(昭和10年) - 東京支店を開設。
- 1940年(昭和15年) - 大阪支店を開設。
- 1944年(昭和19年) - 東京工場を開設。
- 1947年(昭和22年) - 社名を和光純薬工業株式会社に変更。
- 1952年(昭和27年) - 本社を現在地に移転。
- 1964年(昭和39年) - 東京工場を現在地に移転。
- 1967年(昭和42年) - 東京と大阪の両研究所を竣工。
- 1968年(昭和43年) - 兵庫県赤穂市に播磨工場、フランスにパリ駐在所を開設。
- 1970年(昭和45年) - デュッセルドルフ駐在所を開設、パリ駐在所が閉鎖。
- 1972年(昭和47年) - 本社社屋を竣工。
- 1974年(昭和49年) - 100%出資の現地法人・ドイツ和光純薬有限会社を設立。
- 1978年(昭和53年) - ダラス駐在員事務所を開設。
- 1981年(昭和56年) - 100%出資の現地法人・米国和光純薬株式会社を設立。
- 1983年(昭和58年) - ドイツ和光純薬有限会社ユーデスハイム工場が竣工。ノイス駐在員事務所を開設、デュッセルドルフ駐在所を閉鎖。
- 1988年(昭和63年) - 三重県三重郡に三重工場を竣工。
- 1989年(平成元年) - 東部配送センターを建設。米国和光純薬株式会社が現在地に移転。リッチモンド駐在員事務所を開設、ダラス駐在員事務所を閉鎖。
- 1990年(平成2年) - 宮崎県宮崎郡清武町(現・宮崎市清武町)に宮崎工場を開設(現・富士フイルムワコーケミカル株式会社)。米国和光純薬株式会社リッチモンド工場が竣工。
- 1991年(平成3年) - 西部配送センターを建設、松本工場を開設。
- 1994年(平成6年) - ドイツ和光純薬有限会社ハーフェン工場が竣工。
- 2004年(平成16年) - 愛知県豊橋市に愛知工場を開設、米国和光純薬株式会社ロサンゼルス営業所が開設、臨床検査薬事業部 品質マネジメントシステムを設置。
- 2005年(平成17年) - 米国和光純薬株式会社がボストン営業所及びマウンテンビューR&Dセンターを開設。
- 2010年(平成22年) - 上海駐在員事務所を開設。
- 2012年(平成24年) - 当社100%出資の現地法人・米国和光ホールディングス株式会社を設立。
- 2014年(平成26年) - 東京支店・東京営業所を統合し、東京本店(日本橋本町東急ビル)を開設。
- 2015年(平成27年) - 株式会社シバヤギ(現・富士フイルムワコーシバヤギ)を買収。
- 2017年(平成29年) - 富士フイルムの子会社となる。
- 2018年(平成30年) - 4月1日付で富士フイルムファインケミカルズ株式会社を吸収合併[8]するとともに、社名を富士フイルム和光純薬株式会社へ変更[9]。
- 2019年(平成31年)
- 「科学技術の振興と学術研究の進展に寄与し、人々の豊かな暮らしに貢献する」
- 「次の科学のチカラでありたい。」
事業所一覧
編集- 本社
- 本社東館
- 〒540-8605 - 大阪市中央区道修町2丁目3-8(武田北浜ビル)
- 東京本店
営業所
編集- 北海道営業所(北海道地方エリア担当)
- 東北営業所(東北地方エリア担当)
- 筑波営業所(北関東地方エリア担当)
- 横浜営業所(神奈川県エリア担当)
- 長野営業所(甲信越地方エリア担当)
- 東海営業所(東海地方エリア担当)
- 中国営業所(中国・四国地方エリア担当)
- 〒735-0024 - 広島市南区比治山本町16-35(広島産業文化センター8階)
- 九州営業所(九州地方・沖縄県エリア担当)
出張所
編集工場・研究所
編集- 大阪工場、臨床検査薬研究所、ライフサイエンス研究所
- 東京工場、機能性材料研究所
- 広野工場
- 平塚工場
- 愛知工場
- 三重工場
- 播磨工場
- 〒678-0254 - 兵庫県赤穂市折方1543
- 大分工場
海外
編集- 和光純耀(上海)化学有限公司
- 上海市徐匯区肇嘉浜路789号均瑶 国際広場26階C1-C2室
- 富士膠片精細化学(無錫)有限公司
- 江蘇省無錫市新呉区錫興路55号
- FUJIFILM Wako Chemicals Europe GmbH
- Fuggerstrasse 12 D-41468 Neuss GERMANY
- FUJIFILM Wako Holdings U.S.A. Corporation / FUJIFILM Wako Chemicals U.S.A. Corporation
- 1600 Bellwood Road Richmond, VA 23237, U.S.A.
- FUJIFILM Wako Diagnostics U.S.A. Corporation
- 1025 Terra Bella Ave. Mountain View, CA 94043, U.S.A.
- Wako Automation USA, Inc.
- 11575 Sorrento Valley Road, Suite 207 San Diego, CA 92121, U.S.A.
脚注
編集- ^ a b c d e f 富士フイルム和光純薬株式会社 第151期決算公告
- ^ 富士フイルム、武田の試薬子会社買収を発表日本経済新聞 2016年12月15日
- ^ 富士フイルム株式会社による当社株券に対する公開買付けの結果並びに親会社及び主要株主である筆頭株主の異動に関するお知らせ
- ^ 試薬.Com
- ^ “商標について”. 武田薬品工業. 2024年4月22日閲覧。
- ^ “社名変更およびブランドロゴ変更のご案内”. 和光純薬工業. 2018年12月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年4月22日閲覧。
- ^ 販売代理店 | 富士フイルム和光純薬株式会社 (fujifilm.com)
- ^ 合併公告和光純薬工業 2017年12月4日
- ^ “和光純薬工業「富士フイルム和光純薬」へ社名を変更”. 和光純薬工業. 2019年2月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年4月22日閲覧。
- ^ 『「富士フイルム和光バイオソリューションズ」を設立』(PDF)(プレスリリース)富士フイルム和光純薬株式会社、2019年2月18日 。2019年6月10日閲覧。
- ^ 『細胞培養に必要な培地の事業成長を加速 富士フイルム和光純薬にアイエスジャパンを統合』(プレスリリース)富士フイルム株式会社、2019年1月24日 。2019年6月10日閲覧。
- ^ コーポレートメッセージ