富吉駅
富吉駅(とみよしえき)は、愛知県海部郡蟹江町富吉一丁目にある、近畿日本鉄道(近鉄)名古屋線の駅である。駅番号はE09。
富吉駅 | |
---|---|
駅北口(2008年9月) | |
とみよし Tomiyoshi | |
◄E08 近鉄蟹江 (2.4 km) (1.6 km) 佐古木 E10► | |
所在地 | 愛知県海部郡蟹江町富吉一丁目723 |
駅番号 | E09 |
所属事業者 | 近畿日本鉄道(近鉄) |
所属路線 | E 名古屋線 |
キロ程 | 66.7 km(伊勢中川起点) |
電報略号 | トシ |
駅構造 | 地上駅(橋上駅) |
ホーム | 2面4線 |
乗車人員 -統計年度- |
2,477人/日(降車客含まず) -2018年- |
開業年月日 | 1964年(昭和39年)12月10日 |
備考 | 無人駅 |
当駅に隣接して富吉検車区が設置されており、当駅を始発・終着とする列車が多数設定されている。
歴史
編集駅構造
編集島式ホーム2面4線を持つ待避可能な地上駅で、橋上駅舎を有する。改札口は1箇所のみで、出入口は南北双方のUR賃貸住宅内にある。
駅北側には富吉車庫が隣接している。なお、駅構内に蟹江町と愛西市の境界線があり、駅のほとんどの部分と検車区は蟹江町、ホームのごく一部と列車区の建屋は愛西市にそれぞれ所在する。
のりば
編集のりば | 路線 | 方向 | 行先 |
---|---|---|---|
1・2 | E 名古屋線 | 下り | 伊勢中川方面[3] |
3・4 | 上り | 近鉄名古屋方面[3] |
- 付記事項
- 1番線と3番線が主本線、2番線と4番線が副本線であり、2番線に到着した折り返しまたは入庫車両と、後続の1番線通過列車が輻輳しない。
- ホーム有効長は、3番のりばのみ5両分、1・2・4番のりばは6両分となっている。1・2・4番線に8両編成の回送列車が発着する時は、はみ出し停車する。
- 4番線とその北側に隣接する7番線は双方向に出発信号機が設置されており、4番のりばから桑名方面への発車も可能。なお、通過列車は1番線と3番線の本線を通過していく。
特徴
編集停車列車
編集名古屋線の折り返し拠点駅の一つであり、普通列車に加えて一部の準急も当駅を発着駅としている[4]。当駅以南のホームの長さの関係から、6両編成の準急はすべて近鉄名古屋駅 - 当駅までの運転であり、当駅で車両の連結・切り離しを行う列車は設定されていない(車両の行先表示器には「この車両富吉まで」の表示は用意されている)。
名古屋方面からは、準急が朝と夕方ラッシュ時の一部および夜間は当駅までの運転となっており、普通列車は日中時間帯に毎時2本、朝と夕方には毎時2本 - 4本が当駅で折り返す[4]。
伊勢中川方面へは、早朝に当駅始発の近鉄四日市行き(平日1本のみ)及び津新町行き(土休日2本)、伊勢中川行き(平日2本、休日1本)、深夜に津新町発当駅止まりの普通列車(1本のみ)がそれぞれ設定されている[4]。
当駅では列車の接続・通過待ちが頻繁に行われており、早朝・夜間と日中時間帯を中心に準急と普通の接続を取る場合がある[4]。
通常ダイヤで急行は停車しないが、鈴鹿サーキットでのF1日本グランプリ開催による臨時列車で当駅始発の名古屋行き定期準急が白子駅始発の名古屋行き臨時急行に変更される際に当該列車が臨時停車する。
駅設備・営業面
編集近鉄名古屋駅管理の無人駅で、PiTaPa・ICOCA対応の自動改札機および自動精算機(回数券カードおよびICカードのチャージに対応)が設置されている。
2008年までは窓口にて特急券と定期券(予約発売の受け付けのみ)の購入が可能であったが[5]、翌年以降は特急券と定期券の取り扱いが廃止されたため[6]、近隣の定期券・特急券販売駅で購入する形式となる。
利用状況
編集富吉駅の各年度の利用状況を下表に示す。表中、最高値を赤色で、最高値を記録した年度以降の最低値を青色で、最高値を記録した年度以前の最低値を緑色で表記している。
- 輸送実績(乗車人員)の単位は人である。
- 乗降人員調査結果は任意の1日における値(単位:人)であり、調査日の天候・行事等の要因によって変動が大きいので年度間の比較には注意を要する[7]。
年度別利用状況(富吉駅)[8] | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|
年度 | 当駅分輸送実績(乗車人員):人/年度 | 乗降人員調査結果:人/日 | 特記事項 | |||
定期利用 | 定期外 | 合 計 | 調査日 | 調査結果 | ||
1978年(昭和53年) | 1,107,960 | 590,979 | 1,698,939 | |||
1979年(昭和54年) | 1,181,520 | 619,055 | 1,800,575 | |||
1980年(昭和55年) | 1,271,850 | 651,338 | 1,923,188 | |||
1981年(昭和56年) | 1,323,930 | 638,277 | 1,962,207 | |||
1982年(昭和57年) | 1,302,840 | 643,921 | 1,946,761 | 11月16日 | 10,074 | |
1983年(昭和58年) | 1,299,090 | 648,109 | 1,947,199 | 11月8日 | 10,409 | |
1984年(昭和59年) | 1,323,270 | 631,062 | 1,952,332 | 11月6日 | 10,293 | |
1985年(昭和60年) | 1,375,050 | 650,011 | 2,025,061 | 11月12日 | 10,643 | |
1986年(昭和61年) | 1,388,310 | 660,003 | 2,048,313 | 11月11日 | 10,384 | |
1987年(昭和62年) | 1,391,280 | 629,585 | 2,020,865 | 11月10日 | 10,566 | |
1988年(昭和63年) | 1,405,680 | 612,743 | 2,018,423 | 11月8日 | 10,618 | |
1989年(平成元年) | 1,395,090 | 579,977 | 1,975,067 | 11月14日 | 10,824 | |
1990年(平成2年) | 1,417,500 | 585,908 | 2,003,408 | 11月6日 | 10,790 | |
1991年(平成3年) | 1,463,040 | 610,828 | 2,073,868 | |||
1992年(平成4年) | 1,416,210 | 595,485 | 2,011,695 | 11月10日 | 10,797 | |
1993年(平成5年) | 1,368,720 | 594,939 | 1,963,659 | |||
1994年(平成6年) | 1,313,850 | 576,261 | 1,890,111 | |||
1995年(平成7年) | 1,286,880 | 559,656 | 1,846,536 | 12月5日 | 9,809 | |
1996年(平成8年) | 1,228,020 | 548,495 | 1,776,515 | |||
1997年(平成9年) | 1,169,730 | 507,880 | 1,677,610 | |||
1998年(平成10年) | 1,122,180 | 494,353 | 1,616,533 | |||
1999年(平成11年) | 1,058,340 | 484,447 | 1,542,787 | |||
2000年(平成12年) | 988,110 | 468,585 | 1,456,695 | |||
2001年(平成13年) | 947,400 | 456,078 | 1,403,478 | |||
2002年(平成14年) | 891,240 | 434,420 | 1,325,660 | |||
2003年(平成15年) | 857,370 | 431,791 | 1,289,161 | |||
2004年(平成16年) | 820,590 | 415,137 | 1,235,727 | |||
2005年(平成17年) | 793,740 | 402,062 | 1,195,802 | 11月8日 | 6,827 | |
2006年(平成18年) | 740,160 | 389,289 | 1,129,449 | |||
2007年(平成19年) | 712,950 | 384,640 | 1,097,590 | |||
2008年(平成20年) | 682,950 | 376,575 | 1,059,525 | 11月18日 | 6,050 | |
2009年(平成21年) | ||||||
2010年(平成22年) | 11月9日 | 5,892 | ||||
2011年(平成23年) | ||||||
2012年(平成24年) | 11月13日 | 5,524 | ||||
2013年(平成25年) | ||||||
2014年(平成26年) | ||||||
2015年(平成27年) | 11月10日 | 5,394 | ||||
2016年(平成28年) | ||||||
2017年(平成29年) | ||||||
2018年(平成30年) | 598,650 | 305,289 | 903,939 | 11月13日 | 5,186 | |
2019年(平成30年) | ||||||
2020年(令和2年) | ||||||
2021年(令和3年) | 11月9日 | 4,554 | ||||
2022年(令和4年) | 11月8日 | 4,908 | ||||
2023年(令和5年) | 11月7日 | 4,901 |
駅周辺
編集北口
編集南口
編集バス路線
編集1999年3月31日までは名古屋鉄道(名鉄バス)善太線(永和団地方面)が駅北口に乗り入れていた。
- 蟹江町福祉巡回バス「お散歩バス」(北口・南口)
- グリーンコース
- 町南部地区から蟹江町役場、保健センター、福祉センター等を巡回。日祝・年末年始運休。
- 日曜コース
- 日祝に運行。
隣の駅
編集脚注
編集- ^ 今尾恵介(監修)『日本鉄道旅行地図帳』 8 関西1、新潮社、2008年、29頁。ISBN 978-4-10-790026-5。
- ^ 『平成19年4月1日から、近鉄主要路線でICカードの利用が可能になります』(pdf)(プレスリリース)近畿日本鉄道、2007年1月30日 。2016年3月15日閲覧。
- ^ a b “駅の情報|富吉”. 近畿日本鉄道. 2022年1月24日閲覧。
- ^ a b c d 近鉄時刻表2018年3月17日ダイヤ変更号、p.150 - p.157・p.162 - p.184・p.308 - p.315・p.320 - p.342
- ^ 近鉄時刻表2008年号p166・p336
- ^ 近鉄時刻表2009年号p166・p340
- ^ “近畿日本鉄道|駅別乗降人員 名古屋線 鈴鹿線”. www.kintetsu.co.jp. 2020年6月19日閲覧。
- ^ 愛知県統計年鑑(各年度版)、近鉄広報パンフレット「きんてつ」
関連項目
編集外部リンク
編集- 駅の情報|富吉 - 近畿日本鉄道