密室 (マルティン・ベック)
『密室』(みっしつ)は、ペール・ヴァールーとマイ・シューヴァル共著によるスウェーデンの警察小説「マルティン・ベック シリーズ」の第8作[1]である。
密室 Det slutna rummet | ||
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著者 |
ペール・ヴァールー マイ・シューヴァル | |
訳者 | 高見浩 | |
発行日 |
1972年 1983年(文庫) | |
発行元 |
角川書店、角川文庫 | |
ジャンル | 警察小説・ミステリー | |
国 | スウェーデン | |
言語 | 日本語 | |
形態 |
上製本 文庫 | |
ページ数 |
445(文庫) | |
前作 | 唾棄すべき男 | |
次作 | 警官殺し | |
コード |
ISBN 4-04-252008-1(文庫) | |
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翻訳の原書は、ポール・ブリテン・オースティン(Paul Britten Austin)訳、パンテオン・ブックス(Pantheon Books)の英語版「The Locked Room」。
あらすじ
編集1972年6月30日15時00分、ストックホルムの銀行に女性と思われる拳銃を持った強盗が入り、1人を射殺し現金を奪い逃走した。連続銀行強盗事件担当の地方検事ステン・オルソンが指揮する特捜班は捜査を開始した。一方、マルティン・ベックはコルベリ、ラーソンやルンが銀行強盗特捜班に駆り出されてしまったこともあり、警視庁の目と鼻の先にあるベリスガタンのアパートの密室の中で銃創を負って死亡した老人スヴェードの案件を単独で担当することとなった。
銀行強盗特捜班は偶然に逮捕した強盗団の物資調達屋のモーリッソンから入手した情報で散々な目にあっていたが、オルソンは次の銀行強盗計画の情報と引き換えにモーリッソンを釈放した。ベックの方は、凶器となった銃のありかは不明のままスヴェードの身辺調査に取り掛かかった。
登場人物
編集- マルティン・ベック
- ストックホルム警察・殺人課・主任警視
- レンナルト・コルベリ
- ストックホルム警察・殺人課・主任警視代理
- グンヴァルド・ラーソン
- ストックホルム警察・殺人課・警部
- エイナール・ルン
- ストックホルム警察・殺人課・警部
- ステン・オルソン
- 地方検事
- カール・エドヴィン・スヴェード
- 元倉庫作業員の老人
- レア・ニールセン
- スヴェードが以前住んでいたアパートの家主
- フィリップ・モーリッソン
- 裏の物資調達屋
脚注
編集- ^ この作品群は個々の作品が独立しており「続き物」では無い