宮本盛太郎
宮本 盛太郎(みやもと もりたろう、1942年5月9日[1] - 2005年4月18日)は、日本の政治学者・思想史家。専攻は近代日本の政治思想史。名城大学教授[2]、京都大学名誉教授。学位は、法学博士(京都大学・1976年)。
人物
編集東京都出身[2]。京都大学大学院では勝田吉太郎に師事。北一輝やカール・シュミット、イギリス政治思想に関する研究などで知られる。講義はユーモアに溢れ、日本で一番長い駅名を探すのが趣味だと語っていた。
略歴
編集- 1965年 中央大学法学部政治学科卒業。
- 1968年 早稲田大学大学院政治学研究科修士課程修了。
- 1972年 京都大学大学院法学研究科博士課程単位取得退学。
- 1976年 法学博士(京都大学)[3]。
- 2005年4月18日、心不全のため奈良県天理市の病院で死去。62歳没[2]。
著書
編集- 『北一輝研究』(有斐閣、1975年)
- 『天皇機関説の周辺』(有斐閣選書、1980年、増補版1983年)
- 『知識人と西欧』(蒼林社出版、1983年)
- 『宗教的人間の政治思想 安部磯雄と鹿子木員信の場合 軌跡編』(木鐸社、1984年)
- 『日本人のイギリス観―新自由主義・国民主権論のモデル』(御茶の水書房、1986年)
- 『来日したイギリス人 ウェッブ夫妻 ディキンスン ラッセル』(木鐸社、1988年)
編著
編集- 『北一輝の人間像「北日記」を中心に』(有斐閣選書、1976年、新版1986年)
- 『近代日本政治思想の座標』(有斐閣選書、1987年)
共著
編集共編著
編集翻訳
編集- カール・シュミット(服部平治訳)『現代議会主義の精神史的地位』(社会思想社、1972年)
- カール・シュミット(服部平治訳)『政治思想論集 付カール・シュミット論』(社会思想社、1974年/ちくま学芸文庫、2013年)
- ヘルマン・ヘラーほか『ヴァイマル民主主義の崩壊』(木鐸社、1980年)
- ジョーゼフ・W.ベンダースキー『カール・シュミット論 再検討への試み』(御茶の水書房、1984年)
- バーナード・シルバーマンほか『アメリカ人の吉野作造論』(風行社、1992年)
- ヘルムート・クヴァーリチュ『カール・シュミットの立場と概念 史料と証言』(風行社、1992年)
- イアン・ニッシュ『日本の外交政策1869-1942 霞が関から三宅坂へ』(ミネルヴァ書房、1994年)
- アンドルー・バーシェイ『南原繁と長谷川如是閑 国家と知識人・丸山真男の二人の師』(ミネルヴァ書房、1995年)
- デーヴィッド・ロング、ピーター・ウィルソン編(関静雄訳)『危機の20年と思想家たち 戦間期理想主義の再評価』(ミネルヴァ書房、2002年)