宮下新平
宮下 新平(みやした しんぺい、1968年 - 2015年12月13日)は、日本の男性アニメーション演出家、アニメーション監督。
来歴・人物
編集日本アニメーションで『七つの海のティコ』(演出助手・演出)など、同社作品の演出を多数手がける。『花さか天使テンテンくん』で初監督。日本アニメーション退社後はフリーランスの演出家として大地丙太郎作品などで活躍した。
日本アニメーション40周年記念作品『シンドバッド』(全3部作)のシリーズ監督を務めていたが、第1部「空とぶ姫と秘密の島」の完成披露上映会(2015年7月1日)では、舞台挨拶を「予期せぬ体調不良」で欠席。その後、2015年12月13日に急逝し、本シリーズが遺作となった[1]。第2部「魔法のランプと動く島」と第3部「真昼の夜とふしぎの門」では、ラストに「宮下新平に捧ぐ」というテロップが流された。
2016年、生前の宮下が絵コンテを手がけた『山賊のむすめローニャ』第10話「きょうだいの誓い」が、国際エミー賞・子どもアニメーション部門で最優秀賞を受賞している。また、同年12月18日に偲ぶ会が行われ、大地[2][3]をはじめ、富岡哲也[4]、金子志津枝[5]など多くの関係者が参加した。
参加作品
編集テレビアニメ
編集放映年月日 | タイトル | 役職 |
---|---|---|
1994年1月16日 - 12月18日 | 七つの海のティコ | #1,3,5,7,9,11,14,16,18,20,22,24演出助手 #17,21,26,30,35演出[6] |
1995年1月15日 - 12月17日 | ロミオの青い空 | #2,31絵コンテ #2,4,6,9,12,16,18,20,22,23,24,26,28,30,31演出 |
1998年10月10日 - 1999年9月25日 | 花さか天使テンテンくん | 監督 |
2014年10月11日 - 2015年3月28日 | 山賊のむすめローニャ | #6,10,16,19,23絵コンテ[7] |
劇場アニメ
編集上映年 | タイトル | 役職 |
---|---|---|
2006年3月4日 | ドラえもん のび太の恐竜2006 | 演出 |
2008年3月8日 | ドラえもん のび太と緑の巨人伝 | 絵コンテ[8]・演出 |
2009年3月7日 | ドラえもん 新・のび太の宇宙開拓史 | 演出 |
2012年 | アニメミライ2012『しらんぷり』 | 監督 |
2015年7月4日 | シンドバッド 第1部「空とぶ姫と秘密の島」 | 監督 |
2016年1月16日 | シンドバッド 第2部「魔法のランプと動く島」 | 監督 |
脚注
編集- ^ 完結編は絵コンテ・演出を担当し宮下の後輩でもあった堂山卓見が引き継ぎ完成させた。
- ^ 大地丙太郎のTwitter 2016年12月18日 15:01の発言
- ^ 大地丙太郎のTwitter 2016年12月18日 15:01の発言
- ^ 富岡哲也のTwitter 2016年12月18日 16:05の発言
- ^ 金子志津枝のTwitter 2016年12月18日 19:38の発言
- ^ #17,21演出は藤本次朗(現・藤本ジ朗)と共同。
- ^ 宮崎吾朗と共同。
- ^ 渡辺歩と共同。