宮下奈都
宮下 奈都(みやした なつ、1967年[1] - )は日本の小説家。福井県福井市生まれ[2][3]。福井県立高志高等学校卒業[4]。上智大学文学部哲学科卒業[5]。2004年、長男、次男に次ぐ[6]、3人目の長女[7]を妊娠中に執筆した『静かな雨』が第98回文學界新人賞佳作に入選し、小説家デビュー[8][9]。2010年、『よろこびの歌』が第26回坪田譲治文学賞の候補となる[10]。2012年、『誰かが足りない』が第9回本屋大賞で第7位を受賞する[11]。2013年より1年間、北海道新得町に家族5人で山村留学を経験[12]。2016年、『羊と鋼の森』で第154回直木三十五賞候補、第13回本屋大賞受賞。幼い頃に読んだ本で、特に好きだったものは、佐藤さとる『だれも知らない小さな国』だという[13]。
宮下 奈都 (みやした なつ) | |
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誕生 |
1967年 ・福井県 |
職業 | 小説家 |
言語 | 日本語 |
国籍 | 日本 |
最終学歴 | 上智大学文学部哲学科卒業 |
活動期間 | 2004年 - |
ジャンル | 小説 |
代表作 | 『羊と鋼の森』(2015年) |
主な受賞歴 | 本屋大賞(2016年) |
デビュー作 | 『静かな雨』(2004年) |
配偶者 | あり |
子供 | あり |
ウィキポータル 文学 |
著書
編集単著
編集- 『スコーレNo.4』(2007年1月、光文社 ISBN 9784334925321 光文社文庫 ISBN 9784334746780)書き下ろし
- 『遠くの声に耳を澄ませて』(2009年3月、新潮社 ISBN 9784103139614 新潮文庫 ISBN 9784101384313)
- 「旅」新潮社 連載
- 『よろこびの歌』(2009年10月、実業之日本社 ISBN 9784408535609 実業之日本社文庫 ISBN 9784408550992 実業之日本社ジュニア文庫 ISBN 9784408537788 )
- 「月刊ジェイ・ノベル」実業之日本社 2007/11 - 2009/9 不定期連載
- 『太陽のパスタ、豆のスープ』(2010年1月、集英社 ISBN 9784087713329 集英社文庫 ISBN 9784087450262 )
- 「青春と読書」集英社 2008/6 - 2009 連載(連載時表題『ドリフターズ・リスト』)
- 『田舎の紳士服店のモデルの妻』(2010年10月、文藝春秋 ISBN 9784163297101 2013文春文庫 ISBN 9784167838584 )
- 「別冊文藝春秋」2009/7 - 2010/5 連載
- 『メロディ・フェア』(2011年1月、ポプラ社 ISBN 9784591122334 ポプラ文庫 ISBN 9784591134306 )
- 「asta」ポプラ社 2009年10月号 - 2010年8月号連載
- 『誰かが足りない』(2011年10月、双葉社 ISBN 9784575237412 双葉文庫 ISBN 9784575517170 )
- 「小説推理」双葉社 2010/12 - 2011/8 隔月連載
- 『窓の向こうのガーシュウィン』(2012年5月、集英社 ISBN 9784087714500 集英社文庫 ISBN 9784087453164 )
- 「小説すばる」集英社 2011/1 - 2012/2 連載
- 『つむじダブル』小路幸也との共著(2012年9月、ポプラ社 ISBN 9784591130698 ポプラ文庫 ISBN 9784591143063 )
- 「asta」ポプラ社 2011/8 - 2012/7 連載
- 『終わらない歌』(2012年11月、実業之日本社 ISBN 9784408536156 実業之日本社文庫 ISBN 9784408552620 )
- 「紡」実業之日本社 2011 Winter - 不定期連載
- 『はじめからその話をすればよかった』(エッセイ集、2013年10月、実業之日本社 ISBN 9784408536323 実業之日本社文庫 ISBN 9784408552934 )
- 『ふたつのしるし』(2014年9月、幻冬舎 ISBN 9784344026346 幻冬舎文庫 ISBN 9784344425996 )
- 「GINGER L。」幻冬舎 9号(2011 Winter) - 15号(2014 Summer)連載
- 『たった、それだけ』(2014年11月、双葉社 ISBN 9784575238808 双葉文庫 ISBN 9784575519617 )
- 『神さまたちの遊ぶ庭』(エッセイ、2015年1月、光文社 ISBN 9784334978075 光文社文庫 ISBN 9784334775056 )
- 『羊と鋼の森』(2015年9月、文藝春秋 ISBN 9784163902944 文春文庫 ISBN 9784167910105 )
- 『静かな雨』(2016年12月、文藝春秋 ISBN 9784163905716 文春文庫 ISBN 9784167912932 )
- 『文學界』文藝春秋2004年6月号所収
- 『つぼみ』(2017年8月、光文社 ISBN 9784334911799 光文社文庫 ISBN 9784334790684 )
- 『緑の庭で寝ころんで』(エッセイ集、2017年12月、実業之日本社 ISBN 9784408537177 実業之日本社文庫 ISBN 9784408556246 )
- 『とりあえずウミガメのスープを仕込もう。』(エッセイ集、2018年5月、扶桑社 ISBN 9784594079833 )
- 『ワンさぶ子の怠惰な冒険』(エッセイ集、2021年2月、光文社 ISBN 978-4334913885 光文社文庫 ISBN 978-4334101565 )
- 「Mart」光文社 2017年5月号 - 2020年4月号 連載「今日もしあわせ日和」改題
アンソロジー
編集- 「日をつなぐ」 『コイノカオリ』所収(2004年12月、角川書店 ISBN 9784048735773、角川文庫 ISBN 9784043726059)
- 「手相観の七年」 『旅立ち。卒業、十の話』所収(2008年2月、メディアファクトリー ISBN 9784840121774)
- 「よろこびの歌」 『Re-born はじまりの一歩』所収(2008年3月、実業之日本社 ISBN 9784408535258)
- 「空の青さを」 『COLORS』所収(2008年4月、集英社 ISBN 9784834251456、集英社文庫 ISBN 9784087464931)
- 「楽団兄弟」 『宇宙兄弟』所収(2012年3月、講談社文庫 ISBN 9784062772341 )
- 「なつかしいひと」 『大崎梢リクエスト! 本屋さんのアンソロジー』所収(2013年1月、光文社 ISBN 9784334928650、光文社文庫 ISBN 9784334767860)
- 「旅立ちの日に」 『本をめぐる物語 一冊の扉』所収(2014年2月、角川文庫 ISBN 9784041012581 )
- 「石を拾う」『いつか、アジアの街角で』所収(2024年5月、文春文庫 ISBN 9784167922139 )
単行本未収録作品 (小説)
編集- 「新しい星」 『エソラ』vol.2(2005年7月)所収(講談社)
- 「夏の足跡」 『小説現代』2005年12月号所収(講談社)
- 「メイプルシロップの目」 『野性時代』2006年11月号所収(角川書店)
- 「眠るサナギ」 『集英社WEB文芸RENZABURO』2007年(集英社)
- 「オムライス」 『母の友』2007年11月号所収(福音館書店)
- 「七つの願い」 『小説すばる』2007年11月号掲載(集英社)
- 「カレーと梅干し」 『小説すばる』2008年6月号所収(集英社)
- 「おついたち」『小説新潮』2013年1月号(新潮社)
- 「うちのおじさん」『小説すばる』2014年9月号 - 連載(集英社)
- 「ミジンコ」『オール讀物』2024年6月号所収(文藝春秋) 』
エッセイ
編集脚注
編集- ^ 宮下奈都 メロディ・フェア|ポプラビーチ
- ^ 『読売年鑑 2016年版』(読売新聞東京本社、2016年)p.466
- ^ 才能だとか、運命だとか 宮下 奈都 薫る言葉 福井のニュース |福井新聞ONLINE:福井県の総合ニュースサイト
- ^ 決意の夜 宮下 奈都 薫る言葉 福井のニュース |福井新聞ONLINE:福井県の総合ニュースサイト
- ^ 宮下奈都さん 著者とその本 オンライン書店 Honya Club
- ^ https://book.asahi.com/article/11599638
- ^ https://www.j-cast.com/trend/2023/08/16466957.html?p=all
- ^ 『ふたつのしるし』 (宮下奈都 著) | 著者は語る - 週刊文春WEB
- ^ 楽天ブックス: 著者インタビュー - 宮下奈都さん『田舎の紳士服店のモデルの妻』
- ^ 坪田譲治文学賞受賞作・候補作一覧1-30回|文学賞の世界
- ^ これまでの本屋大賞 | 本屋大賞
- ^ 本屋大賞に宮下奈都さん「羊と鋼の森」 北海道舞台
- ^ 作家の読書道 第109回:宮下奈都さん - 作家の読書道
関連項目
編集外部リンク
編集- 宮下奈都 (@NatsMiya) - X(旧Twitter)
- 「本の泉」第84回:今、注目の作家・宮下奈都登場!|著者インタビュー