宝玉山泉蔵寺(ほうぎょくざんせんぞうじ)は、千葉県千葉市緑区にある真言宗豊山派寺院

宝玉山泉蔵寺
所在地 千葉県千葉市緑区おゆみ野有吉31-4
位置 北緯35度33分26秒 東経140度9分56秒 / 北緯35.55722度 東経140.16556度 / 35.55722; 140.16556座標: 北緯35度33分26秒 東経140度9分56秒 / 北緯35.55722度 東経140.16556度 / 35.55722; 140.16556
山号 宝玉山
宗派 真言宗豊山派
本尊 不動明王
開基 泉宥律師
文化財 千葉市指定文化財(木造勢至菩薩立像)
法人番号 2040005000824 ウィキデータを編集
宝玉山泉蔵寺の位置(千葉県内)
宝玉山泉蔵寺
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歴史

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新義真言宗で、不動明王を本尊とする、菊間(市原市)の千光院の末寺。

創建年代は不詳であるが、泉宥律師の開基と伝えられる。

本堂の他に勢至堂があり、嘉永6年(1853年)に再建され、勢至大菩薩の木像が安置されている。本像は大金沢にあったと伝えられているので、金城寺が日蓮宗に改宗したため移されたものと思われる。

境内に延宝8年(1680年)に造立された勢至菩薩の石塔もある。この堂には文政10年(1827年)鋳造の直径一尺ほどの半鐘がある[1]

文化財

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「木造勢至菩薩立像」が平成11年7月21日に「千葉市指定文化財」に指定されている。勢至菩薩像は古くから勢至堂に伝えられ、現在は新設の本堂に納められている。

像は高さ101.7cmで合掌した菩薩形をとる。頭部は頭のてっぺんで髪を束ねてその毛先を垂らした髪型である、垂髻という形に結い上げられ、銅製の宝冠を身に付けている。穏やかな顔の表情、正面から側面にかけての緩やかな面の権威、浅い起伏を繰り返す衣文の彫法などに見られる、優美で洗練された作風は定朝により完成された平安後期の様式で12世紀の作とみられる。製作技法は像を前後に割って内ぐりを施した割矧造で、全身に漆箔を施し金色に仕上げている。

像の由緒、伝来は明らかではない。勢至菩薩像は阿弥陀三尊像の右脇侍としておかれるのが通例だが、その記録はなく、江戸時代後期の嘉永6年(1853年)の棟札に「奉勢至尊堂再建」と書かれている為、この時既に単独であったことが分かる。なお、本像は秘仏とされており、通常公開はされていない[2]

交通アクセス

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  • 京成千原線「学園前駅」から直線約730m(徒歩約17分・車で約3分)
  • 京成千原線「おゆみ野駅」から直線約820m(徒歩約19分・車で約4分)
  • JR外房線「鎌取駅」から直線約1.31km(徒歩約31分・車で約6分)

脚注

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  1. ^ 『千葉市南部の歴史』千葉市教育委員会、1986年。 
  2. ^ 千葉市教育委員会による看板(平成13年3月)