宇津江四十八滝
宇津江四十八滝(うつえしじゅうはったき)は、岐阜県高山市国府町宇津江にある渓谷、滝。宮川(神通川)の支流・宇津江川にあり、その上流の渓谷にある一連の滝の総称である。
宇津江四十八滝 | |
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平滝 | |
所在地 | 岐阜県高山市国府町宇津江 |
位置 | 北緯36度11分48.72秒 東経137度9分23.52秒 / 北緯36.1968667度 東経137.1565333度座標: 北緯36度11分48.72秒 東経137度9分23.52秒 / 北緯36.1968667度 東経137.1565333度 |
水系 | 宮川(神通川)水系宇津江川 |
プロジェクト 地形 |
岐阜県の名勝[1]、県立自然公園[2]に指定されている。また1982年に「21世紀に残したい日本の自然100選」、1986年に「岐阜県の名水50選」、2004年に「飛騨・美濃紅葉三十三選」にそれぞれ選定されている。
その名称から、四十八筋の滝があると思われがちであるが、実際には主に十三筋の滝からなる。「四十八滝」と呼ばれる由縁は、後述の『よそ八伝説』からである。
各滝の名称
編集下流から記述する。数字は高さ。
- 魚返滝:6m
- 朝霧滝:2.5m
- 平滝:3m
- 函滝:11.5m
- 上段滝:10.1m
- 梵音滝:5.7m
- 王滝:18.8m
- 銚子口滝:10.8m
- 障泥滝:9.8m
- 盌水滝:1.5m
- 瑠璃滝:6m
- 布晒滝:3m
- 上平滝:2m
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函滝
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不動明王が祀られる上段滝
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梵音滝
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王滝
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ほどよく整備されている石畳の遊歩道
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紅葉時期の園内
よそ八伝説
編集昔、この地に「よそ八」という若者と母親が暮らしていた。病気の母親のためによそ八はイワナを釣りに出かけた。なかなか釣れないため、宇津江の山奥の大蛇の住む大沼に来てしまった。ここで釣りをしていると、木の上から大蛇ににらみつけられてしまい、大蛇の妖気でよそ八は寝込んでしまった。
その夜、一人の旅の娘がよそ八の元に訪れ、数十日看病をする。看病によりよそ八は元気になるが、娘は「私は大沼の大蛇です。陸で千年、海で千年修業をし、空に昇る時がきましたが、あなたの親孝行を見て私の血で看病することを決心しました。しかし、そのために私の力は無くなってしまいました。もう空へは昇れません」と、姿を消してしまった。
よそ八はなんとか大蛇を空へ昇らせようと思い、旅の行者に相談する。行者は不動明王に断食願掛けを行った。21日間の祈祷の末、突然雷雨となり、大蛇は龍になり天に昇った。大沼の水はすっかりなくなり谷間の木々もなぎ倒され、そこには大小沢山の滝ができていたという。
後に諸国修行の途上にこの地に立ち寄った弘法大師(空海)はこの話を聞き、「その行者は不動明王の化身。よそ八は四十八、つまり仏法四十八願の意味であろう」と言い、このことから宇津江四十八滝と呼ばれるようになったという。
園内・周辺の主な施設
編集- レストハウス・しぶき
- 四十八滝キャンプ場
- 四十八滝温泉・遊湯館
- 山野草花園・花の森
- あぶらむの里
交通アクセス
編集脚注
編集関連項目
編集外部リンク
編集- 宇津江四十八滝(うつえしじゅうはったき) - 岐阜県
- 宇津江四十八滝県立自然公園 - 高山市 公式サイト
- 宇津江四十八滝県立自然公園 - 一般社団法人岐阜県観光連盟
- 宇津江四十八滝 - 飛騨高山こくふ観光協会