太陽は友だち がんばれ!ソラえもん号
『太陽は友だち がんばれ!ソラえもん号』(たいようはともだち がんばれ ソラえもんごう)は、『ドラえもん』を原作とした1993年3月6日に公開された日本の映画。
概要
編集『ドラえもん のび太とブリキの迷宮』の同時上映作品として製作された作品。アニメではなく実写によるドキュメンタリー映画であり、実際に製作されたソーラーカー「ソラえもん号」の機能・特徴の紹介や、ソーラーカーラリーの模様を主としている。ナビゲーターとして、のび太としずかが着ぐるみとして出演する。
監督は高橋純。
配給収入、観客動員数、配給は『のび太とブリキの迷宮』を参照。
ソラえもん号
編集本作で登場するソラえもん号とは、タミヤから市販されていた「ソラえもん号工作セット」をモチーフに、小学館の依頼のもと、大阪の有限会社・柴紋で実車として製作されたソーラーカーである[1]。外観は工作セットの完成品とほぼ同じで、タケコプターを付けたドラえもんが腹ばいになって両拳を前に突き出し、背中にマントを羽織ったような姿をしている。マント部分に太陽電池、両手足にタイヤが組み込まれており、あたかもスーパーマンが空を飛ぶような姿勢で地上を走る仕組みになっている。
日本国内外の多くのソーラーカーレースにも出場しており、作品中では1992年の朝日ソーラーカーラリーに出場している模様が紹介されている。ソーラーカーレースへの出場後、ソラえもん号は小学館に代わりタミヤが保存していたが、2008年5月にレストアされ[2]以降、世界最高峰のFIA公認ソーラーカーレース、ドリームカップソーラーカーレース鈴鹿の常勝チームである大阪産業大学で保管[3]、維持管理を行い、各地小学校・各種公共施設への出前環境教育や展示でその活躍の場を広げた。2019年以降は日本自動車博物館に藤子プロから寄贈され、保管・展示されている[4]。
- 作中で紹介されたソラえもん号の主な機能
2012年3月にはタミヤより「ドラえもんソーラーカー 「ソラえもん号」工作セット」のリニューアル版(Item No:76008)が発売[5]。本体は同じだが、ソーラーパネルが三角形から四角形になり発電電流が従来よりも30%アップしている。
声の出演
編集脚注
編集- ^ a b “ソーラー:ソラえもん号記事/TAMIYA-NEWS - モータースポーツフォーラム - Solar Car Race”. Motorsports Forum LLC (1992年12月8日). 2020年10月17日閲覧。
- ^ "Doraemon-Solar Car" is Restored.「ドラえもん ソーラーカー」レストアへ
- ^ ソラえもん号 故郷に帰る大阪産業大学ソーラーカープロジェクト 2008年8月22日
- ^ 小松の自動車博物館にソーラーカー - 石川県のニュース - 北國新聞社 アーカイブ 2019年9月20日 - ウェイバックマシン
- ^ ソーラー工作シリーズ No.8 ドラえもんソーラーカー 「ソラえもん号」工作セット
参考資料
編集- ビデオ『ドラミちゃん ハロー恐竜キッズ!! / 太陽は友だち がんばれ!ソラえもん号』 東宝、1996年。
外部リンク
編集タミヤ公式・製品紹介 「ソーラー工作シリーズ No.8 ドラえもんソーラーカー 「ソラえもん号」工作セット」
- 漫 - 原作漫画、大長編漫画等の執筆者の頭の1文字または略記号。藤=藤子不二雄。F=藤子・F・不二雄。1987年の独立前のみ「藤」と記載した(ただし『ドラえもん』は連載開始時から藤本単独作)。FP=藤子プロ。それ以外は作画者を記載。括弧付きは藤本以外が執筆した外伝、短編など。詳細は大長編ドラえもん#作品一覧(併映作品は各作品のページ)を参照。