キララとウララ
日本の女性アイドルデュオ
(天野なぎさから転送)
キララとウララは、日本の女性アイドルデュオ。1984年8月1日、シングル「センチ・メタル・ボーイ」でデビュー。近未来的なテクノ歌謡の楽曲をリリースしている。
メンバー
編集- キララ - 大谷香奈子(おおたに かなこ)
- 1966年8月24日(58歳) - 千葉県出身。身長159cm、B82W58H85、体重45kg(1984年時点)。血液型はO型。
- 解散後は小室哲哉の最初の妻となったが、離婚(双方の間に子はない)。離婚後はペットビジネスへ参入。特に犬専用の服のプロデュース・製造・販売では日本ではトップクラスの実績を収めている。実弟も大谷健吾の名で音楽活動歴がある。
- ウララ - 天野なぎさ(あまの なぎさ)
- 1966年9月29日(58歳) - 千葉県出身。身長156cm、B83W60H85、体重48kg(同上)。血液型はA型。
- 解散後はシンガーソングライター天野歩美(あまの あゆみ)としてソロデビューしている。
人物
編集レコードデビュー前は単に「香奈子&なぎさ」と名乗っていた。しかし、デビューする際に事務所の社長に芸名はどうすると尋ねられたところ、実は中学の時にすでに決めていたと、「キララとウララ」の名前を提案して採用されたという。芸名の由来は、中学の時に「星を見る会」という名の下で、学校で歌いながら星を観察していたところ、「ああ、キララって光ってる星がある」と冗談で言った。すると、その呼び名いいねということになり、「じゃあ、もうひとつの呼び名はウララってかんじじゃない」ということで「キララとウララ」になった。また、大谷の方がキラキラしているイメージがあったのでキララとなったとのこと[1]。1985年に3枚目となるシングルのラブ・アドベンチャーを発売した際には、キラウラと名乗っていた[2]。
テクノ歌謡スタイル[3]で、テクノサウンドと派手な衣装が特徴[4]のアイドルデュオ。デビュー曲の「センチ・メタル・ボーイ」はしばしば「モールス信号のようなイントロを持つ」と表現される[4]。昨今では珍しくないインカムを付けて歌うスタイルは、1980年代半ばとしては目新しいものであった。腰のベルト・ポーチに収めた送信機に電波を送るテレビ放送用に開発されたソニー製のワイヤレスシステムは、送信可能距離が500メートル以上で当時の金額にして200万円かかったという[5]。
約3年間の活動の後に解散[3]。その後、アルバムは中古市場で高値で取引されていたとされており[3]、約20年後の2007年に復刻版が発売されることとなった[3]。
ディスコグラフィ
編集- 全てビクターからリリース。
シングル
編集# | 発売日 | A/B面 | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 規格品番 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 1984年 8月1日 |
A面 | センチ・メタル・ボーイ | 売野雅勇 | 井上大輔 | SV-7408 | |
B面 | 恋のアドリヴ | EPO | 清水信之 | ||||
2 | 1985年 3月5日 |
A面 | 多感期のフラミンゴ | 売野雅勇 | 井上大輔[6] | SV-7475 | |
B面 | バイキング | 井上大輔 | 川口真 | ||||
3 | 1985年 9月21日 |
A面 | ラブ・アドベンチャー | 岩里祐穂 | 船山基紀 | SV-9059 | |
B面 | Love Adventure | J.Horns | |||||
4 | 1985年 12月5日 |
A面 | パックンたまご! 〜空からたまごが降ってきた〜 |
三浦徳子 | 松浦雅也[7] | SV-9083 | |
B面 | (インストゥルメンタル) | - | |||||
5 | 1986年 4月21日 |
A面 | ブイン ブイン ブイン | 所ジョージ | 新田一郎 | KV-3074 | |
B面 | BINBO'86 | 岩里祐穂 |
アルバム
編集オリジナル・アルバム
編集- SIDE A
- スターダスト・ハリケーン
- 夢・不思議いかが
- ピュア・ドロップス
- タキシード・ムーンで夕食を
- バイキング (Analog Version)
- SIDE B
- センチ・メタル・ボーイ
- 作詞:売野雅勇/作曲・編曲:井上大輔
- 多感期のフラミンゴ (Version II)
- 作詞:売野雅勇/作曲・編曲:井上大輔/ストリングス・アレンジ:青木望
- 素敵なラジオスター
- 作詞:売野雅勇/作曲・編曲:船山基紀
- 夢の近くで
- さよならにグッド・ラック
- 作詞:吉元由美/作曲・編曲:馬飼野康二
- 以降は、CD版にのみ収録されたボーナストラック。
- 恋のアドリヴ
- 作詞・作曲:EPO/編曲:清水信之
- 多感期のフラミンゴ
- 作詞:売野雅勇/作曲・編曲:井上大輔/ストリングス・アレンジ:青木望
- バイキング
- 作詞:売野雅勇/作曲:井上大輔/編曲:川口真
- ラブ・アドベンチャー
- 作詞:岩里祐穂/作曲・編曲:船山基紀
- Love Adventure
- 作詞:Jeff Horns/作曲・編曲:船山基紀
- パックンたまご!〜空からたまごが降ってきた〜
- パックンたまご!〜空からたまごが降ってきた〜 (インストゥルメンタル)
- 作曲・編曲:松浦雅也/コーラス・アレンジ:佐藤寛
- ブイン ブイン ブイン
- BINBO'86
- 作詞:岩里祐穂/作曲・編曲:新田一郎
その他のアルバム
編集タイアップ曲
編集年 | 楽曲 | タイアップ |
---|---|---|
1985年 | 多感期のフラミンゴ | キリン・飲料水「キララ」CMソング |
パックンたまご! | テレビ朝日系「パックンたまご」テーマソング | |
1986年 | ブイン ブイン ブイン | OVA「ザ・超女」主題歌 |
BINBO'86 | OVA「ザ・超女」挿入歌 |
テレビ出演
編集- 遊びじゃないのよ、この恋は(1986年、TBS)ゲスト出演。
- 週刊ポップマガジン(テレビ東京)
脚注
編集- ^ 「シュガー・アイドル・パッケージ」「ザ・シュガー」 考友社出版社、1984年12月号、38-40頁
- ^ 「 名前も衣装も短~く変身」DUNK 集英社、1985年11月号、50頁
- ^ a b c d “テクノ歌謡アイドル“キララとウララ”の唯一作が復刻!細野晴臣、所ジョージら参加”. CDジャーナル (2007年1月24日). 2012年9月1日閲覧。
- ^ a b “キララとウララ / ダブル・ファンタジー CDアルバム”. CDジャーナル. 2012年9月1日閲覧。
- ^ 「総額200万円!キララとウララを陰で支えるプロフェッショナル・メカ解剖」DUNK 集英社、1984年10月号、56頁
- ^ ストリングス・アレンジ:青木望
- ^ コーラス・アレンジ:佐藤寛
- ^ 2007年3月21日にCD版がリリースされた(規格品番:VSCD-3745)。